トップ図書館利用法 > 図書館での水分補給

図書館での水分補給

図書館といえば、昔は飲食が許されている休憩コーナー等以外では、飲料の摂取も禁止されていました。ですが、夏場などに熱中症で倒れる人が増え、その対策として水分摂取が推奨されるようになってからは、閲覧席で飲物を飲むことを許可する図書館も増えてきました。但し、その際にも注意が必要です。

まずは、自分が利用している図書館が閲覧席での飲物摂取を許可しているかどうかをきちんと確認しましょう。私の印象では、閲覧席での飲料に関する可能or不可は、自治体によって半々といったところです。閲覧席での飲料摂取を許可していない図書館では、館外に行って水分補給しましょう。ずっと席についていると身体も固まってくるので、ついでに身体を動かすのもいいですよね。

飲物を持ち込んでいい図書館の場合でも、閲覧席で飲みたい場合は、ペットボトルや水筒などの蓋をしめられる容器のものにしてください。紙パックなどの完全に閉まらない容器は不可です。万が一倒してしまっても、中身がこぼれない容器であることが必要です。

また、特に夏場の冷たい飲物のペットボトルなど、容器の外側に水滴がつきやすい場合は、ペットボトルを布でくるむなどして、水滴が垂れないようにする工夫も必要です。保冷カバーなどに入れれば、水滴防止だけでなく冷たさも保たれるので、一石二鳥ですね。

こうしたルールは、図書館の資料の水濡れを防ぐため。紙にとって水は大敵、一度濡れるとふにゃふにゃしてしまい、押した状態で乾かしても、完全に平らにはなりません。自分が読もうと思った本がふにゃふにゃしていたり、飲物の染みがついていたらイヤですよね。そんなダメージを本に与えないためにも、蓋をしめることができ、水滴も垂れないようにした容器で水分補給してください。

そして、この文章を読んで、「私は自分の本で勉強しているだけだから濡らしても構わない」と思った人がいたら、そんなあなたは図書館で勉強すること自体が間違っています。図書館で自習していいの?にも書きましたが、図書館の席は基本的に図書館の資料を利用する人のための席です。自習を許可している図書館もありますが、そう明言されている図書館以外では自習はできません。自習できる施設を利用してください。

まあ、図書館の席はもちろん、自習できる施設でも、自分の次に誰かが利用する席である以上、濡らさない、汚さないという配慮は必要ですよね。図書館で水分補給するといってもとりわけ難しいルールがあるわけではなく、自分の隣の人や次の人に迷惑をかけないようにすればいいということです。自分の利用する図書館が、きれいで利用者のマナーがいい図書館であるためにも、自分自身が気持ちよい利用をするよう心掛けましょう!