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CurrentIcon 廃館前の青梅市河辺図書館

青梅市河辺図書館は2016年3月27日を最後に廃館になりました。
以下は、廃館前の青梅市河辺図書館の訪問記です。

廃館前の青梅市河辺図書館 訪問記

last visit:2016/03/20
§ 図書館の場所

河辺図書館は、名前と相違して河辺駅よりも小作駅のほうが近い場所にあります(詳しい道のりはこちら)。簡単にいうと、河辺駅と小作駅の中間よりやや小作駅寄り、青梅市と羽村市の境界に近い辺りです。小作駅からの道のり途中には地元の保育園の菜園もあってのどかさを感じますが、少し南寄りには新奥多摩街道も走っていて車も多い。のどかさと便利さが混ざったような雰囲気の場所です。

§ 図書館内の様子

河辺図書館は河辺市民センターとの併設で、敷地内には体育館もあります。市民センターの1階ロビーの先の一部屋が河辺図書館なのですが、新聞・雑誌はロビーにあり、それらを読む人は図書館の中ではなくロビー内のテーブルやソファで読むので、このロビーも含めて図書館のような印象です。

実際の図書館エリアとなっている部屋は、手前にカウンターがあり、奥に書架があるだけのシンプルな部屋です。カウンターの前にぴったりくっつくようにして長机席もあるのですが、飲食店のカウンター席のようにカウンター内の職員さんと相対することになるので、ロビーの机が全て埋まっているなどの理由がない限りほとんどの人が気恥ずかしくて使えないのではないかと思います。図書館エリア内に椅子も少しありますが、貸出手続きしてロビーで読むほうがのびのび読書できます。

書架は、手前側が児童書、左の窓際が絵本、奥が一般書架となっています。児童書の本棚も一般書架と同じくらい高いので、小学生くらいだと自分で取れない本がたくさんある状態になってしまいます。無理して自分で取ろうとせずに、職員さんに取ってもらってください。

書架を見ると、小さい部屋で収納量が少ないのを補うということか、文庫本の割合が多いように感じます。日本の小説は著者姓名の五十音順に並んでいますが、アンソロジーなど複数の著者による小説本はタイトル名をとって五十音順の並びに入れられます。例えば、樹林伸(キバヤシ シン)が書いた本の隣に、5人の作家の共著である『きみのために棘を生やすの』という本が並び、その隣に木村友祐(キムラ ユウスケ)が書いた本がある、といったかたちになります。外国の小説は、「アジア文学」「英米文学」「ドイツ文学」のように、国・地域別に分けたうえで、著者姓名五十音順に並んでいます。

もう一つ、一般書架を見ていて感じたのは、小さな分館にしては地域資料が充実していること。「長淵」「大門」「沢井」「成木」と市内の地域名で項目を立てて整理されているくらい、地域の歴史などをまとめたような資料が並んでいます。おそらく、場所的に羽村市民の人も河辺図書館を利用すると思うのですが、そこも意識して青梅市図書館ならではの資料を揃えているのかも…というのは考え過ぎでしょうか。

一方、児童書を見ると、学習マンガも含めて漫画が多数あるのを感じます。漫画本は、図書館エリア入って左手前の棚と壁沿いでない棚のうち一番左の棚の両方に入っています。漫画というと、図書館資料としてふさわしくないと思う方もいるかもしれませんが、日本語英語対訳になっている「ピーナッツ」(スヌーピーの漫画)もあり、楽しみながらの勉強にも使えます。

壁沿いの絵本は、出版社の五十音順、同じ出版社内では順不同で並んでいます。児童よみものも出版社五十音順ですが、こちらは同じ出版社のなかでは、まず日本人作家の作品が姓名五十音順で並び、その後に外国人作家の作品が姓名五十音順で並んでいます。

§ 2016年3月で役割を終えます

この河辺図書館は、2016年3月をもって、東青梅図書館と一緒に廃館になってしまいます。東青梅図書館は確かに河辺駅すぐそばにある青梅市中央図書館に近く、廃館になるのも仕方がないように思いますが、河辺図書館は中央図書館とは線路を挟んでいますし、東青梅図書館と比べると中央図書館との距離が大きいので、廃館になるのは残念に思います。

職員さんに、河辺図書館がなくなった後、この部屋はどうなるのか伺ったところ、子育て支援として子どもが遊べる部屋に改装するそうです。東青梅図書館もそうだったので、中央図書館の存在によって意義が小さくなった分館を子育て支援に使うという方針のようです。市民センターには体育館もあるので、小さいときは新しくできる遊び部屋で、ルールがあるようなスポーツができる歳になったら体育館で、というのが地域の子どもたちの遊び方になるのかもしれません。

廃館をきっかけに、いつも使う図書館を中央図書館に変える人もきっと多いでしょう。私はまだ1度ちらっと覗いただけなのですが、広々していて本も多く、分館の手軽さとは違った魅力があります。図書館巡りをしている者としては、図書館の上にある温泉も気になっています。河辺図書館の廃館が、あらたな図書館利用の始まりへと繋がることを願います。

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