江東図書館さんぽ アンソロジーも見逃すな
自転車で江東図書館へ。いや、その後に隣のイオンで買い物をするつもりで、自転車はイオンの方に停めたのだが。砂町図書館が最寄りの図書館である私の家からだとアリオ北砂(イトーヨーカドー)も江東図書館隣のイオンも自転車圏内なので、日付や買いたいものによってあっちに行ったりこっちに行ったり便利に使っている。
江東図書館に来たのは目的の本があって、一昨日の江東図書館さんぽ記事を書くのに展示してあった本をもう一度読みたいと思ったのだ。図書館員が自分の経験を書いた本なのだが、江東図書館が東京都から江東区に移管されたときに中にいた体験が書かれているという記憶があるだけで、正確な書名も著者名もわからない。でも表紙の雰囲気は覚えているし、見れば絶対にそれとわかる自信はある。
江東図書館に入ってさっそく01 図書館の棚へ。江東区の中心館なので図書館の本だけでも多数あるなか先頭から順に見て、半分を過ぎても見つからない辺りでたぶんこっちではなく江東区の資料の方にあるんだなと思うも、まずはこちらにないことを確認しようと最後まで目を通す。やはりこちらにはなく、江東区の棚へと移動。
江東区の図書館に関する棚を見たら先頭に目当ての本『東京の図書館で働いて』があり、そりゃ江東図書館のことなどが書いてあれば地域資料に分類するか、最初からこちらを見ればよかったのにまず一般書架の図書館の方に行ってしまうとは私もまだまだ図書館の分類がわかっていないなと思う。
早速自動貸出機で貸出手続きをし、図書除菌機にかける。江東図書館の図書除菌機のそばには「都立図書館からの貸借資料は除菌しないでください」という注意書きがあり、私は設置してあれば除菌機を使うのであちこちの図書館の図書除菌機を見ている方だと思うが、江東図書館以外ではこのような注意書きを見たことがない。たぶん資料に紫外線をあてないで欲しいというのは都立図書館の要求だろうから、この注意は江東図書館に限らないはず。それとも私が都からの借受資料を借りることがないから知らないだけで、他の図書館では口頭で伝えていたりするのだろうか。
第一の目的は果たしたので、あとは気の向くまま。そういえば複数の著者による小説本の配置が江東図書館ではどうなっているかをきちんと確認していないと思い、小説の棚へ行く。複数の著者による小説本は、1人の著者による小説本の後にまとめているケースもあれば、書名の頭文字を取って1人の著者による小説本が著者名五十音順に並ぶ中に入れるケース、出版社の頭文字を取って1人の著者による小説本が著者名五十音順に並ぶ中に入れるケースなど、図書館によって並べ方が分かれる本なのだ。江東図書館は1人の著者による小説本の後にまとめる方式で、まだ12館中5館しか確認していないけど江東区は全館がこの並べ方のよう。
せっかくなので並んでいる本をざっと眺めると、『日華ミステリーアンソロジー』が目に留まる。陳浩基の新刊が出るのを待ち望んでいるのになかなか出ないと思っていたが、こういうアンソロジーも視野にいれれば未読の作品に会えるのかと今更ながらに気付かされ、パッと世界が広がったような気分。そこで、閉館まであと10分とのアナウンス。そうだ、家を出たのが19時過ぎで江東図書館は20時閉館だから、あまりのんびりもしていられなかったんだった。
館内放送だけでは足りないとばかりに、職員が直接「もうすぐ閉館」「忘れ物がないように」と言って回るなか、もう1冊くらい物色できるだろうと『坊っちゃん文学賞作品集』を手に取る。この賞の存在は知っていたが「斬新な青春文学」をテーマにしていたとは知らなかった、青春文学と言われても私はあまり興味が湧かないのでスルーしていたんだろう、瀬尾まいこがこの文学賞出身だというのも知らなかった、興味が湧かないジャンルとはいえそれくらいは知っていてもいいのではと自分の切り捨てっぷりを思い知る。そこでふと時間を確かめると19:58、今日の図書館さんぽはこれにて終了。