東葛西図書館
江戸川区立東葛西図書館 訪問記
江戸川区立東葛西図書館は、江戸川区の中で一番南にある図書館。実は、23区内で初めてICタグによる自動貸出機が設置された図書館です。
東葛西図書館は最寄り駅の東西線葛西駅からも結構歩きます。東西線と交差している環七を南(葛西臨海公園方面)へ進み、中葛西八丁目交差点で左折、新田仲町通りを進みます。しばらく進んだところで、右に畑が出てくるので、そこで右折します。少し行ったところで左に公園が出てきます。その先が東葛西図書館が入っている東葛西コミュニティ会館です。
この辺は、新興住宅地のようですね。2005年9月の開館以来、私も十数回、東葛西図書館に行っていますが、少しずつ住宅が増えているような気がします。その一方、畑も残っている。植えられているものの生る時期に行くと、採りたての野菜を食べたくなります(もちろん、採りませんよ 笑)。
東葛西コミュニティ会館の1,2階が東葛西図書館になっています。1階が児童コーナー、CD・DVD、新聞・雑誌コーナー。2階が一般書架となっています。カウンターは1階にも2階にもあり、どちらでも貸出・返却できます。
2階は、図書館エリアと図書館以外のエリアが、完全に仕切られていますが、1階は大人の肩ぐらいの塀で仕切られているだけ。東葛西コミュニティセンターの受付も1階にあるので、塀のそばの新聞・雑誌コーナーは、音や声が少し気になるかもしれません。ただ、お稽古ごとを終えた子供たちが、指導者っぽい大人にしっかり挨拶して帰る様子などは、聞いてて気分がよくなりますよ。
1階の北側が児童コーナー。1階全体の半分以上を占めています。窓際の、靴を脱いで上がれるコーナーからは、隣の公園も見えますね。おはなし会の際には、カーテンをひいて外と中を仕切りますが、そのカーテンの柄が万国旗。2010年3月号のひよこだより(東葛西図書館の児童向け広報誌)によると、職員さんが「小さな部屋だけど、広い世界を想像して楽しんでもらえるように」との気持ちも込めて選んだそうです。
公園側の出口のそばには、「ひがぴー」「ひがろう」の「おしえてちょんまげ」コーナーがあります。「ひがぴー」と「ひがろう」は、東葛西図書館オリジナルのひよこのキャラクターで、図書館に設置されたポストにお便りを出すと、二人(二匹)が返事をしてくれるんです。見てみると、本に関係あることだけでなく、自分の近況報告をしている子どももいたりして、文通自体を楽しんでいるよう。電話やメールがある時代でも、文通の楽しさは健在ですね。
私は、縁あって東葛西図書館の職員さんから名刺をいただいたのですが、その名刺にもひがぴーとひがろうのイラストが入っていたんです。図書館のキャラクターらしく、ちゃんと本を抱えている可愛いひよこ達です。
視聴覚資料としては、1階の真ん中で、CDとDVDを所蔵しています。CDもDVDも、ダミーケースを棚に並べて、貸出中のものには「貸出中」の札をつけた状態でダミーケースを棚に残す仕組みなので、どんなタイトルを所蔵しているのか、図書館の棚を見ればわかります。CDは落語の全集が結構充実していて、「円(圓)生百席」「桂三枝大全集」などがたぶん全巻揃っています。
1階のカウンター正面、自動貸出機や検索機の近くには、「総合文化センター タワーホール船堀 コンサート・公演情報コーナー」があり、この2つの区の施設で近いうちに行われるコンサート等のチラシと、関連するCDを、その都度置いています。CDは東葛西図書館の所蔵物なので貸出可能。コンサート・公演のチケットを買う場合は、東葛西コミュニティ会館の窓口でチケットの受取もできますよ。気になる公演があったら、まずは関連CDを聴いてみて行くかどうか決めるというのもいいですね。
新聞・雑誌コーナーは、1階の図書館エリアの一番南の一画です。ジャンルごとに置かれた雑誌の最新号の配架場所を示す看板が、汽車の客車で描かれているんです。椅子に置かれた和柄の座布団も、可愛い!若い女性である(?笑)私はもちろん、老若男女を問わず、人気のコーナーです。
新聞・雑誌コーナーの閲覧机は、4席しかありませんが、1人分が広いので助かります。私は雑誌を読みながらメモすることが多いのですが、これくらいのスペースがあると雑誌も手帳も広げやすいし、新聞を読むのも楽です。これとは別に、立った姿勢で新聞を読める書見台もありますよ。
2階の一般書架は、全体的に棚と棚の間も広く、ゆったりしています。乳母車でお子さんを連れてきた方がいたのですが、全然余裕で書棚の間を行き来していました。
棚を見ていて感じるのは、分類の細かさ。例えば、料理の棚は「アウトドア」「居酒屋・つまみ」「イタリアン」「カクテル」「子ども・食育」「コーヒー」「ジュース」「食品別による料理法」「だし・たれ・ソース」「茶(日本茶・紅茶・中国茶ほか)」「厨房具・食器」「漬もの」「鍋もの」「パン」「フレンチ」「べんとう」「マクロビオティック」「マナー」「豆・豆腐・味噌」「めん類」「もてなし料理」「洋菓子」「和菓子」「和食」といった具合。
内科は、「アルコール依存症」「アレルギー・アトピー・花粉症」「胃・腸・消火器全般」「インフルエンザ」「うつ」「介護・高齢者医療」「肝臓病」「血糖値・血液」「高血圧」「高脂血症・コレステロール・中性脂肪」「骨粗鬆症」「小児科」…、とキリがないのでこの辺にしておきますが(笑)、30個の分類がありました。
上の2例をみて、気がついた方もいると思いますが、見出しは五十音順で並んでいます。「内科」は図書分類番号493なのですが、493内での分類を"493.*"と小数点以下の数字で分類するのではなく、「アルコール依存症」に該当する本は"493 ア"、「胃・腸・消火器全般」に該当する本は"493 イ"と、ジャンル名の頭文字で分類しているんです。
江戸川区立図書館で検索をするとわかるのですが、同じ本でも、館によって分類がまちまち。ただ、ほとんどの館では、小数点以下の数字を使う、著者名の頭文字を使う、署名の頭文字を使う、のどれかで、東葛西図書館のような分類をしているところはなさそうです(もし、どこかでやっていたら、ぜひ教えてください)。
慣れるまでは少しとまどいますが、書名や著者名ではなく、ジャンルで分けてくれた方が、棚を見て本を選ぶ際に便利。でもそれを数字で管理すると、体系が全く変動しなければいいですが、新しいジャンルができて、それが"493.25と493.26"の間に入れたいようなものだった場合、"493.251"みたいに際限なく小数点以下の位が増えてしまうかも(笑)。まあ、桁を増やせるという自由があることが、数字の利点でもあるのですが。
それを東葛西図書館では、「3桁の分類番号」+「ジャンル名の頭文字」とすることで、ジャンルの増設に対応しやすくしているのではないかと思います。新しい社会問題や社会現象などに対応した棚を作っていくのに、いろいろ工夫をしてくれているんですね。
東葛西図書館によく行く利用者なら、おそらく一度は手にしているのが東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」。図書館だよりは定期的に発行している図書館がほとんどですが、こちらの「東葛西PRESS」は珍しく不定期刊なんです。そして、中身も「図書館からの利用者への告知」というよりは、本を読む楽しみを有志が好きに書いているような発行物で、読み物としてとても面白いです。実は私も第8号で登場しています(笑)。
児童向けの「ひよこだより」も只者ではありません(笑)。児童向けの図書館だよりって、余白が多く、文字も大きいのが普通ですが、「ひよこだより」は文字がぎっしり!内容も、半分くらいは大人向けに書いているんじゃないかな。親御さんはもちろん、子どものいない大人でも、楽しく読めますよ。
ただ、東葛西図書館は、2010年4月から指定管理業者による運営に切り替わり、「ひよこだより」は2010年3月号で最終号になってしまったんです。「東葛西PRESS」も明記はしていないけど、第15号で最終号にするか、もし「東葛西PRESS」として存続するとしても、全く違うスタイルになるでしょう。2010年4月から図書館だよりを発行するのか、発行するならどのような図書館だよりになるのか、新しい職員さんにはぜひ腕をふるって欲しいところです。
江戸川区立東葛西図書館 特集・行事・図書館だより感想記
東葛西PRESS 春の大感謝特大号『ALL THAT THE 東葛西図書館』
東葛西PRESS あなた変わりはないですか~北のやどかり号「新書(SHINSHO)でGO!&東葛西イベントクロニクル」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第14号。今回もフルカラーです。
東葛西PRESS あたしのあしたと秋の空号「いっさいがっさいひがしかさいCD編 & 楽しくマクロビオティック!~クッキング編 講習会体験レポート」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第13号。今回は何とフルカラー印刷、気合入ってますね。
「ゆっくり暮らす本」
東葛西PRESS 夏の想い出はきっと蚊帳の外号「<ひよこだより>とコラボ いつも何度でも、の本&荒井良二さんワークショップ顛末記」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第12号。私もまたまた懲りずに寄稿させていただきました。
「はじめ男ありけり、の本」
東葛西PRESS 終わらない冬はない号「時代小説が好きなんだってば!」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第11号。私も「黒ヤギさんたら読まずに食べた!」コーナーで登場させていただきました。
「このタイトルがすごいっ!」
東葛西PRESS 秋深し隣は何もしないヒト号「私の好きなものをご紹介します」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第10号。児童向け図書館便り「ひよこだより」でおなじみの「ひがぴー」が、こちらにも登場しています。
「エコ」
「ビューティフル装丁」
「青い本」
東葛西PRESS このままでいいの?夏号「気になるあの人」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第9号。懲りずにちょこっとご協力させていただきました。
「ありがたい本」
「あざやかな本」
東葛西PRESS 歩道橋からの夕焼け号 「キャッチャー・イン・ザ・ヒガシカサイライブラリー」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第8号。何と私Takeniが登場しています。
「さくら寄席」
東葛西図書館主催の落語イベント「さくら寄席」に行ってきました。
「まめ・マメ・豆の本」
東葛西PRESS 冬の星だけが知っている号 「こだわり雑誌ステーション&チャレンジ・ザ・ドリーム」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第7号。雑誌と中学生の職場体験の特集です。
「おめでたい本」
「Re:ヨミガエル本」
東葛西PRESS 活字大盛り膨満感号「最強の特集本をさがせ!座談会」
東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第6号。これまでの特集テーマの中で最強のものを選びました。
「秋だから、眠れる(本の)森へ」
「擬態ワールドへようこそ」

東葛西図書館の図書館だより「東葛西PRESS」の第15号。たぶん、これが最終号です。