砂町図書館さんぽ ハワイと北極が隣り合わせ
外出の帰りに砂町図書館へ寄り道。今日は借りる本が決まっていて、友達に勧められた『極夜行』が目当て。事前にこの図書館にあることは調べ済みで、入った勢いのまま北極史(278)の棚へと向かう。
これまであまりこの種の本を読んでこなかったのでこの辺りの分類について考えることもなかったのだが、棚に行ってみると27がオセアニア史・両極地方史に分類されている、その中で276がハワイ、278が北極、279が南極(砂町図書館には該当する本がなかったが、NDCの277は両極地方)と常夏の島と極寒の地が隣り合う分類で、ハワイがより楽園に見える、北極本・南極本も北欧に関する本などと隣り合うよりもこの並びの方が「極」感が出る気がして面白い。
北極史の棚にあるといってもこの本は太陽が昇らない冬に北の極地を旅した記録で、特に歴史を扱っているわけではない。砂町図書館の朝鮮史(221)から南極史(279)までが「~史」という項目ではあるものの実際には歴史から範囲を広げて地理・紀行あたりまでぼんやり含むような印象だ。ハワイ史に目を向けると、小林聡美『アロハ魂』はハワイ文化に触れる旅をした本、山口智子『反省文 ハワイ』は同じ芸能人によるハワイ本でももっと歴史に焦点を当てている本、ハワイの神話を紹介する『Hawaii神秘の物語と楽園の絶景』など、12月に入ってますます寒くなってきた今手を伸ばしたくなる本が並んでいる。
対して、北極史には同じ著者による『極夜行』『極夜行前』『狩りと漂泊』『犬橇事始』の4冊が並んでいて、特に後者2冊は本を取り出すまでもなく背に写り込んでいる北極の風景だけでももう寒い。私は最近、本を勧められたり書評で知ったりしてもその時点ですぐ読むことはほとんどなく、自分がその本を読もうかと思ったタイミングで読むことにしていて、この本も今読む気になって借りに来たのだが、ハワイの本と並んでいるのを見るとその意思が揺らいでしまった。とはいえハワイ本でこれぞというものも見つからず、初志貫徹で『極夜行』を借りることにする。
それにしても、例えば六大陸を並べる際にユーラシア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極と並べる例に慣れているせいか、オセアニア史と両極地方史が27でひとまとまりになっていてもあまり違和感がない、なのにその中で並べてみると全く異なるものが同じ枠に入っているように感じることが不思議だ。概念というもののあやふやさを感じた気分で面白い。