本の福袋

―2013年1月4日からの企画
visit:2013/01/05
§ 中身がわからない「本の福袋」

テーマごとにピックアップした数冊を袋の中に入れた状態で貸出する「本の福袋」という企画は、いろんな図書館でいろんな時期に開催していますが、やはり「福袋」というネーミングから年末年始に実施する図書館が多いようです。フォローしていた西原図書館のtwitterアカウントのつぶやきで、西原図書館でも2013年の年始に「本の福袋」イベントを実施していることを知り、私もさっそく行ってきました。

渋谷区西原図書館 2013年本の福袋 外観

西原図書館は西原区民複合施設の2,3階にある図書館で、福袋が置いてあるのは2階の展示コーナー。2階のカウンターに向かって右に振り返ったところにある棚に福袋が並んでいます。左の写真が私が借りてきた福袋で、写真が小さすぎて読めないですけど、下のオレンジ色の四角の中にその福袋のテーマが書いてあります。写真だと専用の紙袋を作ったようにみえるかもしれませんが、実際には小売店の紙袋に印刷した紙をテープで留めており、紙資源のリサイクルにもなっていますね。こんなかたちでいろんなテーマの袋が並んでおり、中身は見えないようになっているので、私たち利用者はテーマを手掛かりにどの袋を借りるか決めて楽しむというわけです。袋の中身はどれも3冊ということでした。

「福袋」といっても、お買得の商品を入れたお店の福袋とは違い、あくまでも「中身を隠して貸し出す企画」なので、中に入っている本は期限までに返却する必要があります。返却の際は普通の貸出本と同様に1冊ずつで構わないし、紙袋は返却する必要はありません。

私は年が明けた開館2日目(「本の福袋」企画は1日目から開催)に行ったのですが、私が建物の中に入ったときからさっそく福袋を持って出てきた人とすれ違ったくらい、他の利用者さんも楽しんでいる様子。「家にて旅」「言葉の力」「渋谷の昔」「一富士二鷹三茄子」「13歳のあなたへ」といったテーマの福袋があり、私は「言葉の力」にするか「渋谷の昔」にするかで悩んだ結果、「渋谷の昔」を選んできました。借りる際は紙袋をそのままカウンターに持って行って借りる仕組みです。

渋谷区西原図書館 2013年本の福袋 中身

家に帰ってから袋を開けたところ、出てきたのは左の写真の3冊。左から、『渋谷のむかし話』『写真集 渋谷の昔と今』『「春の小川」はなぜ消えたか』と地域資料3点で、私の予想では昔の渋谷を描いた小説が1冊くらい入っていたりするかなと想像していたりしていたのですが、ズバッと直球勝負できたという感じです。この辺、どんなテーマで何を入れているかに、その図書館の性格が垣間見えそうですね。

いつまで開催しているかわからない(おそらく、用意している福袋がなくなったら終わりなんだろうと思います)ので、面白そうと思った方はぜひお早めに西原図書館へ。図書館って、お金を払って本を買う書店と比べて、未知の本などにもチャレンジしやすく、「本の福袋」企画はまさにそうした図書館のよさを活かした企画だと思います。気になるテーマのものを選ぶのもよし、あえて普段だったら手に取らないテーマに挑戦するのもよし、新年の本との出会い企画をぜひ多くの人に楽しんで欲しいな。普段は別の渋谷区立図書館を利用している方も、ぜひ西原図書館に足を延ばしてくださいね!