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世田谷区立図書館 ブックボックス烏山

世田谷区立図書館 ブックボックス烏山 訪問記

last visit:2025/12/25

世田谷区には2025年12月25日現在、下北沢と烏山に「図書館ブックボックス」なるものがあります。図書館が閉まっている時間でも予約資料の受取ができる仕組みで、東京都内の多摩地域や他県にはこうした仕組みを導入しているところはありますが、23区では世田谷区が初めて。私もこのたび使ってみました。

用意ができた時点で貸出スタート

まずは世田谷区立図書館ウェブサイトから本を予約し、受取希望館にブックボックス烏山を指定します。世田谷区立図書館の予約確保連絡メールが来たのが2025年12月23日の19時45分、メールに気付いたのが翌日だったので12月23日時点での貸出状況がどうなっていたのかはわからないのですが、世田谷区立図書館にログインすると12月24日にこの本を貸出したことになっています。実際に取りに行く前に貸出したことになっている、つまり、貸出済の状態にしたうえで図書館が閉まっている時間でも取り出せるブックボックスに入れておくから取りに来て、という仕組みなのです。

ブックボックスでの取置期間はメールを送信した日から4日後の正午頃まで。それまでに取りに行けなかったらブックボックスを管理している図書館、ブックボックス烏山の場合はすぐそばの烏山図書館で返却期限まで保管しています。

宅配ロッカーのようなボックス

さて、既に貸出状態になっている本を受け取るべく、ブックボックス烏山へ。千歳烏山駅そばの烏山区民センターは駅側(広場側)の出入口外側が屋根のあるちょっと広い空間で、そこにブックボックス烏山が設置されています。建物から出るときにちょうど正面に当たる場所で、建物の外なので24時間利用可能です。ちなみに4日間以内に取りに行けなかった場合の保管場所である烏山図書館は烏山区民センター4階、駅から50m程度でブックボックス烏山も烏山図書館も通勤・通学の途中にも寄りやすいです。

ブックボックスの形状はヤマト運輸系列のPUDOステーションや日本郵便のはこぽすなどの宅配ロッカーのよう、とはいえ入れるものが本なので1つ1つのボックスが小さくて、本棚のようなイラストが描かれた可愛らしいデザインです。

左上に操作パネルがあり、画面に沿って図書館カードを読み込ませると自分が予約した本が入っているボックスが自動的に開くので、そこから本を取り出せば受取完了。このブックボックスのすぐ隣に烏山図書館の返却ポストがあるので、図書館のある階に上がらなくてもここだけで貸出・返却が完結してしまいます。

利用の際の注意点

このような仕組みのブックボックスですが、注意すべきはやはり届いた時点で貸出期間が始まってしまうこと。世田谷区立図書館は貸出した日の14日後まで借りられますが、すぐに取りに行けなければ貸出期間をその分だけ消費してしまうことになってしまいます。

一方、私自身の体験では世田谷区立図書館の予約確保メールは今回に限らず19時台に来ている、そして上に書いたように貸出日がメールが来た翌日になっていた、ということを合わせると、19時台の予約確保メールを受けてその日のうちに取りに行くことができれば1日余計に借りることができそうです。予約資料がいつ届くかが確実でないので、そんなにうまく借りられない可能性の方が大きそうですが。

また、ブックボックスで受け取れるのは図書・雑誌のみで、CDや紙芝居は対象外です。更に図書・雑誌であっても、ブックボックスのサイズ、幅245mm×奥行415mm×高さ115mmより大きいものもNGです。その他細かい注意点は、世田谷区立図書館 利用案内 図書館ブックボックスをご確認ください。

もう一つ、2025年12月時点で予約確保連絡メールの内容がブックボックスの仕組みに対応していないので、利用の際には注意が必要です。

下の表のように、図書館を受取館にした場合とブックボックスを受取館にした場合では予約資料の取置期限や貸出期間の扱いが異なります。

図書館(図書館カウンター)
予約取置期限
予約資料が用意できたら予約取置状態になる
予約取置期限は7日後
貸出期間
貸出期間は利用者が図書館に行って予約受取をした日からその14日後まで
ブックボックス
予約取置期限
予約資料が用意できたら予約取置はスキップして貸出状態になる
=予約取置期限は存在しない
貸出期間
貸出期間はメール連絡が用意できた日の翌日からその14日後まで

それなのに、予約確保メールの内容は図書館を受取館とした場合の予約取置期限が書かれた文面で届きます。ブックボックスでの保管期限がメール送信の4日後なのに、7日後の予約取置期限が書かれていて混同してしまいそう。

一応、メールの最後の方に「受取館名に「BB」と記載されている場合には~」とブックボックスの仕組みが書かれていますが、世田谷区立図書館ウェブサイトURLやガラケー用サイトURLなどが書かれた定型文の最後にあるので、スマホなどの小さい画面で受信メールを読んだ場合は見逃されそうです。システムの改修が必要になってしまうでしょうが、このメール文のままではブックボックスの保管期限を誤解しやすいので、ブックボックスの仕組みに対応した文面にして欲しいところです。

これまで図書館を使わなかった人もぜひ

そうしたデメリットを上回るメリットが「24時間受け取れる」です。烏山図書館は火曜から土曜まで9時から21時までと長く開いているほうですが、それが閉まっていても受け取れます。その意味では、既に図書館を利用している人よりも、まだ図書館を使っていない人、図書館が開いている時間に行けないと思い込んでいる人に知って欲しいサービスです。

令和4年度 世田谷区立図書館についてのアンケート調査結果は、この記事を書いている2025年12月時点で閲覧できる過去の図書館アンケートのうち、郵送調査、つまり図書館利用者とは限らない世田谷区民にも調査票を送った最後の年度の調査結果なのですが、図書館を利用しない人の理由の第1位は「図書や雑誌は自分で購入する」です。いや、もちろん、著者や出版社にお金が回るようにすることも大切です。でも、買ったものしか読まない生活は、1(買う=読む)か0(買わない=読まない)かの二択になってしまいます。

それこそアンケートを取って調べたわけではありませんが、図書館を利用するからと本を全く買わない人はほとんどいないのではないでしょうか。買わないけれど図書館で読むというような、1と0の間の0.5の読書体験があることで知識や関心が広がることを私は楽しんでいるし、図書館を利用する人の多くもきっとそうだろうと思います。そんな風に読書の世界を広げることができる図書館をもっと多くの人に使って欲しいし、このブックボックスがその一助になることを願います。

アクセス

住所東京都世田谷区南烏山6-2-19 烏山区民センター1階広場側出入口前
最寄駅

開館時間・定休日

開館時間
24時間利用可能
定休日
12月27日~1月5日