ぷらっつ☆篠崎 特集「結婚」
visit:2010/06/13
篠崎図書館は、隔月で図書館だより「ぷらっつ☆篠崎」を発行しています。私も、毎号とまではいきませんが、よくいただいてきます。2010年6月号は「結婚」をテーマに特集を組んでいました。
もちろん、ジューンブライドにちなんでの特集テーマですが、結婚に関する本を紹介するとか、素敵な夫婦を描いた小説を紹介するなどの正攻法の企画ではなく、ひとひねりして、小説の登場人物の中で「結婚したい人」「結婚したくない人」を図書館職員さんが挙げるという企画なんです。
結婚したい人に『大きな森の小さな家』シリーズの“とうさん”を挙げた意見には、なるほど納得。結婚したくない人に、宮部みゆき『模倣犯』の“ピース”を挙げた職員さんがいらっしゃいますが、あんな人、結婚どうこう以前に関わりたくないです(笑)!また、結婚したい人に、『風と共に去りぬ』のメラニー・ウィルクスを挙げた職員さんも。メラニーにみたいに寛容な相手だったら、私の場合確実に甘えて好き勝手やってしまいます(笑)。
結婚したくない人に、立花宗茂の妻・誾千代を挙げた”風雲ふわふわ丸”さんは、2010年1月号の「スタッフセレクション!」で、「小説 立花宗茂」を紹介した職員さんと同一人物なのかな。だとしたら、好きな戦国武将の妻が、結婚したくない人ということですね(笑)。いや、憧れの人の妻だからこそ、それに見合う女性であって欲しいという気持ちってありますよね。
結婚したい人…私だったら、稲見一良さんの『猟犬探偵』シリーズの竜門卓かな。私が結婚したいと思っても、向こうは確実にお断りでしょうが(笑)。あと、好きな登場人物だけど、結婚は違うなという人もいませんか?私、高村薫の小説に登場する合田雄一郎はすごく好きで、私も含めて誰のものにもなって欲しくないです(笑)!
こういう企画は、取り上げられた本を読みたくなるだけでなく、そのお題に自分も回答してみたくなりますね。回答を考えることが、自分が読んできた本を振り返ることにもなって、再読してみたくもなったり。篠崎図書館の利用者の中に、自分にとっての結婚したい人・したくない人を考えてみた方が少なからずいるはず。
その他の定番記事も読み応えあります。CDを紹介する「そのメロディに魅せられて」、毎号1人の職員さんがお薦め本を1冊紹介する「スタッフセレクション!」、著名人とその著作・関連本を紹介する「人物ブックマーク」、篠崎周辺や区内の路上観察スポットを紹介してくれる「江戸川まいにんぐ」。篠崎図書館は、同じフロアのすぐそばで、江戸川区にちなんだ企画展示をやっているので、篠崎図書館に通って「江戸川まいにんぐ」を読むだけでも、結構江戸川区に詳しくなります。
さて、前号から編集部員さんが個性的なペンネームで誌面に登場するようになったのですが、今号からはそれぞれにイラストのキャラクタを作ったようです。それぞれご本人に似せているのか、それともあえて別キャラにしているのか。篠崎図書館に行って、はかなげな職員さんがいたら「病弱亭弱々さんでは?」などと思ってしまいそう(笑)。これからの号で、この4名のキャラが誌面でどう冒険するか、楽しみです。