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「パソコンに関する本」&「美術館へ行こう~ ♪」

―2008年9月の展示
visit:2008/09/29

大きい特集コーナーで毎月楽しませてくれる杉並区立方南図書館。2008年9月の特集は「パソコンに関する本」、そして「美術館へ行こう~ ♪」です。

一般書架入ってすぐ左にある小さい特集コーナー「方南図書探偵団!」のテーマが「美術館へ行こう~ ♪」。美術館、いいですね~。私が直近で行った美術館は、確か横尾忠則展をやっていた世田谷美術館だったかな。作品をいろいろ見るのもいいけど、建物自体や館中の空気も、普段とは違った空間で気分がひきしまる気がします。方南図書館の図書館だより「方南Bookステーション」にも似たようなことが書いてあるし、文化施設の中でも美術館って何か少しグレード高い感じがありますね。

その「方南Bookステーション」には、小林秀雄の「一輪の花をよくよく感ずるという事は難しい事だ。」ではじまる文章が引用されていたのですが、確かに美術品を観る上で問われるのは、「何を観るか」ではなく「どう観るか」なのかもしれませんね。この小林秀雄の文章を読んだら、「何を」を重視している自分を少し恥じました。自分の目の方を磨かないといけないですね。

展示本にも『小林秀雄 美と出会う旅』という小林秀雄の本があったのですが、こちらは残念ながら貸出中。展示本として残っていた『科学と芸術の対話』をパラパラめくっていたのですが、ハイレベルで私にはわからないわ、という感じ(笑)。ただ、この本の中にローリー・アンダーソンへのインタビューがあって、そのインタビュアー・北折智子さんの言葉の中に

最近では、インターネットで音楽を届けるミュージシャンもいます。その場合、インタ^ネットの向こうにリスナーがいると想定されているのですが、実際にいるのは、リスナーではなくユーザーです。おのことについてはどうお考えですか。

というのがあって、これには私も考えさせられました。このサイトも、単に求める情報さえ得られればいいという方(ユーザー)もいれば、文章を楽しんでいただいている方(読者)もいるかもしれなくて、それを踏まえるとどういう文章がいいのかなあなんてことを考えたりします。

さて、書架の奥の大きい特集コーナーのテーマは「パソコンに関する本」。だったのですが、私が行った9月29日には既に次の展示への入替作業に入っていて空でした…。いつも末日までやっているとは限らないんですね。次から早めに行かないと。

特集については、「方南Bookステーション」にも本が紹介されているので、そちらを見ると『てくの生活入門』『スティーブ・ジョブズ-偶像復活』『セカンドライフ公式ガイド Second life the official guide』『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』などが紹介されています。考えてみれば、パソコンの世界では今新しい技術がすぐに古くなってしまうので、本を買うより図書館の本を上手く使った方がいいのかもしれませんね。ただ経験上、新しい本はすぐに貸出中になるので、図書館の予約機能をうまく利用してくださいね。

と、いかんせん展示が終わってしまったので、特集についてあまり書けません(笑)。せっかくなので、たまには「方南Bookステーション」の特集以外の記事を紹介しますね。

まずは「親子で読みたい児童図書」。今回は『ともしびをかかげて』を紹介しています。私は子供の頃から、子供用に書かれた本より大人用に書かれた本を好んで読んでいたので、児童書ってあまり読んでいないんです。が、図書館巡りを始めて、訪問記のために目立つように置いてある児童書を少し読んだりするようになると、これがなかなか面白いんですよね。小道具なんかもやたらと可愛かったりするし。この「親子で読みたい児童図書」では、親子のみならず、親世代だけでも読んで楽しい児童書を毎回1冊紹介してくれます。

その下には「気になる!マガジン」。これは方南図書館で所蔵している雑誌を毎回1点取り上げているんだったかな。今回の雑誌は「Sports Graphic Number」。そうか、「Number」って正式には「Sports Graphic Number」という名前なんですね。いつも読みごたえがある内容で、私も古くは中学生時代に野球に興味を持った頃から、モータースポーツに興味を持っている今まで、気になる特集の号はチェックしています。

思えば、雑誌っていつも読んでいるもの以外はなかなか目がいかないですが、図書館ではたくさんの雑誌を所蔵していますよね。たまには自分の知らない世界の雑誌を手に取ってみると、新たな発見があるかも。時間があるときにはざっと棚を見渡して、直感で雑誌を選んでみるのもいいですね。