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「フットボールの本」&「プラス思考でコミュニケーション力UP!」

―2007年9月の展示
visit:2007/09/07

大きい特集コーナーがあるのが好きで毎月行っている杉並区立方南図書館、2007年9月の特集は「フットボールの本」、そして「プラス思考でコミュニケーション力UP!」です。

§ プラス思考でコミュニケーション力UP!

まずは方南図書探偵団!の「プラス思考でコミュニケーション力UP!」。人づきあいや話をする技術、聞く技術の本が並んでいます。方南図書館の「方南図書探偵団!」コーナーには、それと連動している図書館だより「方南Bookステーション」の「方南図書探偵団!」のページも一緒に展示しているのですが、今月のは思わず笑ってしまいました。

というのも、今月の「方南Bookステーション」の「方南図書探偵団!」の文章が

 或る人は言いました。
「人の第一印象ほどあてにならないものはない」
この言葉を耳にして、なるほど、確かに一理あるかもしれないなと、思い当たる所がありました。

で始まり、人を型に嵌めて見るもんじゃないよね、という文章につなげているのですね。で、その文章が貼ってあるすぐ隣に『図説 外見だけで人を見抜く技術』が置いてあるんです。どう見てもこの本を全否定してますよね(笑)。いやぁ、なかなか皮肉が効いててよろしいですね~。

でも本当に、いい印象を与えるのは大事だろうけど、ある特徴だけを取って人を判断しようとするのって、人を見る目がない人がすることって気がします。よくありますよね、「靴を見ればその人がわかる」とかその手のもの。一部を見て全てがわかるほど人間は浅くないって、と思うんですよね。

このコーナーはいつも奥の大きい特集コーナーより人気があるのですが、今日も大部分が貸出中。特にこのテーマは興味がある人も多いのでは。あ、ちなみに私が行った時点では、『図説 外見だけで人を見抜く技術』は貸出されずに置いてありました(笑)。

§ フットボールの本

そして、奥の大きな特集コーナー「フットボールの本」は、サッカーだけでなく、ラグビーやアメフトの本も置いてあります。方南図書館には毎月通っていて、このパターンは今月初めてみたのですが、方南図書館の蔵書ではない本も紹介してあり、でも本そのものではなく表紙のカラーコピーを展示しておいて「他館本です。予約をお願いします。」という表示。図書館の特設コーナーは、その館の蔵書だけでやる図書館もあるし、他館からも本を借りて展示する図書館もあります。方南図書館はたぶん今までは自館の蔵書だけでやっていたのかな。

私は特設コーナーが好きなので、そのために他館から展示のための貸出とかできたらいいのにと思います。たぶん、そういう仕組みを作っている区と作っていない区があるということなんだと思いますが、杉並区立図書館も展示のための他館への貸出ができればいいのにね。

展示内容に戻ると、サッカーといえば最近私、北澤豪が非常に気に入っているのですが、北澤の本はなし。いやこれは、この特設コーナーにないんじゃなくて、そもそも北澤の本が出てないんですけど。で、実際に並んでいる本はというと、ベッカムやオシムなど人に焦点を当てた本から、トレーニングの本、理論的な本まで。ラグビーの本の表紙は、松尾雄治や平尾誠二が若い(笑)!

そんな中、異色を放っていたのが『サッカーでメシが食えるか?―サッカーのお仕事大紹介』という本。サッカーに関わるいろんな仕事を紹介しています。サッカー選手そのものから、ホイッスルを作っている会社まで。

これを読んでいてう~んと思ってしまったのが、スーパーサッカーPlusのプロデューサー、出原宏明氏の言葉「サッカーは情熱だったのに、いつのまにかビジネスになってしまった」。昔と比べて今は選手の取材費や出演料などもとんでもなく高騰しているのだそうです。

確かに今って、サッカーに限らずいろんなスポーツが、いやスポーツに関わらず全てがビジネスになってしまっていますよね。スポーツそのものは面白くても、タレントを絡ませて視聴率取ろうとする番組とか、私は見る気が失せてしまうのですが…。それを考えると、タレントの起用をやめた今年からの民放フジF1はよくやってくれた(笑)!

まあ、この世界は一朝一夕には変わらないと思うので、そんな世の中でいかに金銭ではなく情熱を貫けるかがその人の格好良さになると思うのですよ。で、その点で北澤っていいと思いません(そんなことは聞いてないって 笑)?