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「ザ・ドキュメント」&「脳科学の神秘」

―2007年10月の展示
visit:2007/10/05

大きい特集コーナーがあるのが好きで毎月行っている杉並区立方南図書館、2007年10月の特集は「ザ・ドキュメント」と「脳科学の神秘」です。

§ 脳科学の神秘

まず「方南図書探偵団!」コーナーの方は「脳科学の神秘」。これは今の私にとって、非常に興味がありますね。今、どうすれば集中力を高められるかをあれこれ試しているのです。

図書館のそのコーナーは、面白そうな本が挙げれられているものの、多くは貸出中。そんな中ふと手に取った『頭がよくなる照明術』が意外と面白かった。あまり好みのタイトルではないので、他に面白そうな本が残っていたらこの本も手にしなかったと思うのですが、こういうのも何かの縁ですね。

一応、我が家も仕事をする部屋は白い光、寝室はオレンジの光にしているのですが、照明の位置ももっと工夫するといいみたいです。下から照らす照明って今の我が家にはないのですが、理想を言うと上・中・下と照明を配置していろいろ使い分けるといいのだとか。

また、照明からたどって太陽や人間の一日のリズムといったことに話が及び、記憶する勉強は夕方がいいとかいう話なども。創造的なことは午前中にする方がいいという話は、私にとって知ってはいるけど実行できないことの一つ。それどころか、最近睡眠時間がめちゃくちゃで、お客様に朝5時にメールを送って早起きだと思われたものの、実はそれから寝るところだったり(苦笑)。この本を後日借りて、生活リズムを立て直すことにしよう。

§ ザ・ドキュメント

そして奥の大きい特集コーナーは「ザ・ドキュメント」。よど号事件や911といった歴史的事件のドキュメントから、『夜回り先生のねがい』『ルポ 正社員になりたい』といったもの、また報道写真集などもたくさん展示してあります。

いろいろ興味が引かれる本がありましたが、『東電OL症候群』を手に取ったら、閉館のチャイムがなるまでこの本を離せなくなってしまいました。

東電OL事件って、桐野夏生がこれをモチーフにして『グロテスク』書いてますが、悪いけどあれでは全然表層をなぞったにすぎないというか、実際の事件は底が全く見えないくらいに深い。ご家族も職場の人も、被害者が売春してたって知ってた(というより被害者自身が知られるように仕向けていた)って何なんだろう。

読んでいても理解できないのですが、それも本当に理解できないのか、それとも理解したくないと思っているのか、自分を問われている気がしてしまう。もし私が、被害者と同じ職場で、そういうことをしていると知っていたら、私は彼女にどう接したんだろう…。

という思いにかられても、本だと閉じれば抜け出せる。そしてまた、書肆ひねもすを横目に帰途に着く私。闇と縁のない生活が送れているということなのか、それとも闇があることに気がついていないだけなのか。。。