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閉鎖前の武蔵小山サービスコーナー

武蔵小山サービスコーナーは2021年7月25日を最後に閉鎖しました。その後、武蔵小山図書取次施設が2021年7月27日に開設されました。

以下は、閉鎖前の武蔵小山サービスコーナーの訪問記です。

閉鎖前の武蔵小山サービスコーナー 訪問記

last visit:2010/08/02
§ 施設までの道のり

武蔵小山サービスコーナーは、2010(平成22)年8月1日に開設した武蔵小山創業支援センター内にある窓口です。武蔵小山駅西口を出て、駅前ロータリーを左に見ながらロータリーに沿った道(直進して三菱東京UFJ銀行の方に行くのではなく、ロータリーの曲線に沿って歩道を進む)を歩きます。すると、ロータリーと都道が交差する手前右に「武蔵小山創業支援センター」があります。その4階に武蔵小山サービスコーナーがあります。

この武蔵小山創業支援センターは、商業・サービス業を中心に創業予定者や創業間もない人支援する施設なので、1階は試験的な物品販売などを行う貸店舗が入っています。小さい可愛らしいお店が並んでいて、武蔵小山商店街に買物に来た人も、ちょっと足を伸ばして覗いたりしそう。

§ 施設の様子

並んでいる店舗に向かって右にある入口から建物の4階にあがり、廊下を進んで行くと、奥の開けたエリアの左手前が武蔵小山サービスコーナーです。区役所出張窓口となっているこのコーナーで、品川区立図書館の資料の予約受取をしたり、返却することができます。

ここは貸出・返却処理をする機械があるのみのようで、検索機はないし、予約もここではできません。武蔵小山サービスコーナーで予約本を受け取りたい場合は、ネット上か品川区立図書館のどこかで武蔵小山サービスコーナーを受取館にして予約をすることになります。武蔵小山駅周辺の方で、自宅からネットにつなげる人は便利でしょうが、そうでない人は他館に出向かないと予約できない(書名が確実にわかっている場合は、図書館への電話で予約できます)のでそういう方にはあまりメリットがないかも?ちなみに、武蔵小山駅から一番近い品川区立図書館は荏原図書館になります。

そんな施設なので所蔵物としての図書館資料はありませんが、サービスコーナー前に広がっている区画が、武蔵小山創業支援センターの交流サロンになっていて、テーブルや椅子とともに、創業関連の新聞・雑誌・書籍を置いています。貸出はできませんが、交流サロンでそれらの新聞・雑誌・書籍を読めるんです。書籍は50冊程度で、数としては少ないですが、全てが創業起業関連なので、そうした本を探している人にはいいと思います。

理想を言えば、図書館資料の予約もできるようにして、交流サロンの棚にはないけど図書館にはある起業関連の本を借りられるとか、交流サロンの棚にある本も品川区立図書館カードで借りられるとか、図書館機能と創業支援の連携をもっと強めてもいいのでは?と思ったりもしますが、このセンターも開設されたばかりなので、そこまでは考えていないのかもしれません。創業支援センターの方も、まずは創業支援活動の方を軌道に乗せることが第一でしょうしね。

こんな感じで、簡単にいうと、図書館の機能のうち、ほんの少しだけ駅近で済ませられるようになった施設です。でも、図書館の資料を受取・返却するための施設として利用しているうちに、創業が身近になって、「私も起業してみようかな」と思うようになる人が出てくるかも?!自分ではそこまでしなくても、図書館の資料を受取・返却するついでに1階の店舗を覗いて、創業したばかりの人の応援するのもいいかもしれませんね。