城東図書館
江東区立城東図書館 訪問記
江東区立城東図書館は、西大島駅近くの区民センター内にある図書館。東京市から譲り受けた深川図書館に次ぐ、二番目の江東区立図書館です。
城東図書館は都営新宿線西大島駅を出てすぐ、ほとんど真上にあるので、道のりもへったくれもないですね(笑)。駅のA4出口を出て、右を見上げたところにあるのが区民センター、その4階が城東図書館。当サイトでは、駅から近い図書館リストを作っていますが、城東図書館は10館以上ある「駅から徒歩1分でいける図書館」の一つです。
階段かエレベーターで4階にあがると、まずは児童コーナー。そこからフロアが右にのびていまして、児童コーナーの奥がカウンターと新聞・雑誌コーナー、その奥が一般書架となっています。カウンターと一般書架の間の奥まったスペースにはパソコンコーナーがあり、普段はケーブルが出ている机が並んでいるだけなのですが、カウンターに申し込みをするとノートPCを設置してネットとCD-ROM閲覧ができるようになっているようです。
長方形の建物のワンフロアを使った図書館なので実にシンプル。書架が多くて、閲覧机は書架の南側の窓際と北東の奥に合計30席あるだけ、それがこの図書館の難点ともいえます。窓際の席は埋まっている率が高いです。椅子席は北側の窓際にソファが並んでいて、こちらは比較的空いているので、机席が埋まっているときは椅子席で我慢してくださいね。
4階に上がってすぐのエリアが児童コーナーで、来館したらすぐ目に入ってきます。城東図書館の1つ上の階が大島第二児童館なので、児童館に来たら図書館にも行くという子どもも多そう。窓際に読み聞かせコーナーがあるので、机で書きものをしたりする必要がなければ、靴を脱いで読書の世界に浸りたいですね。
児童コーナーに限らず、城東図書館全体がそうなのですが、飾りつけなどはそんなに多くなく、蔵書がぎっしりという印象を受けます。絵本は、絵者名のの五十音順に並んでいますが、同じ頭文字でも絵本の大きさによって、サイズにあった段に入れてあるので、見逃さないように注意して探してください。
一般書架は、書架がひらすら並び、窓際に席が寄せられているという、“書棚ぎっしり”のエリアです。城東図書館って、面積ではもっと大きい図書館があるのに、江東区立図書館では江東図書館・深川図書館に次ぐ3番目に蔵書数の多い図書館なんです。つまり、蔵書密度が高い。ゆったり図書館よりぎっしり書棚が好きな方には、城東図書館はお薦めです。
書棚を見ると、全集や参考資料も各ジャンルの棚に置かれています。『大宅壮一全集』は総記の棚にあるし、『南方熊楠全集』は民俗学の棚にある。『国史大辞典』は歴史の棚、『人物レファレンス事典』は日本の伝記の棚にあるといった形。全集は全集、参考資料は参考資料でまとめて置くのではなく、各ジャンルの棚に軽い読み物から全集・参考資料まであるという配置だと、その棚に行けば全てがわかるという気がしますね。実際問題としても、城東図書館の参考資料コーナーは机と棚の間が狭いので、参考資料だけを使うときにも、この配置の方が利用しやすいように思います。
また、全集が置いてある棚には、その全集の目次一覧が厚紙に貼ったものが置いてあります。私は以前、この城東図書館で誰かの作品のどれかが全集の何巻に収録されているのかわからなくて、検索機も埋まっていたために、全集の目次を一巻一巻見た覚えがあるのですが、こういう一覧表があると助かりますね。
小説は、著者名の五十音順で並んでいますが、複数作家によるアンソロジーは、「ン」に分類され、「ワ」行の後にまとめられています。小説も、もちろん文庫・単行本も多いのですが、全集も多く揃っています。一般書架全体も、わりとじっくり読んだり、じっくり調べたりするのに向いている品揃えという印象を受けます。
外国語図書は英語7割、中国語3割といったところでしょうか。原書はもちろん、日本の小説を訳したものも、英語・中国語の両方が揃っています。その隣にある中高生コーナーも、あまり飾りつけがなく本が並んでおり、質実剛健って感じ。渋い図書館ですね(笑)。
ところで、この城東図書館、元々は深川図書館に次ぐ第2の江東区立図書館としてちょっと離れた場所にあった図書館だそうです。深川図書館は東京市立図書館が江東区に移管されたものなので、江東区立図書館として開設されたものはこの城東図書館が最初といってもいいですね。
その最初の城東図書館がオープンしたのが1955年。よって2005年が50周年ということで、城東図書館の思い出を利用者から募集したりしていました。そのときには、利用者の方々からの文章や旧城東図書館の写真を、入口近く、階段とエレベーターホールの間の壁に貼ってありましたね。
この旧城東図書館、それらの掲示物を見たところ、すっごくよさそうなんですよ。三角屋根の建物で、閲覧席も写真で見る限り確実に現城東図書館より多いし、池もあったりして、今あったら私は確実に入り浸ります!でも、1979年で現図書館に移転となってしまったようですね。あぁ、残念。
昔は図書館の中で音楽会を催すこともあったようで、その時の写真なんかもありました。図書館といっても文化センター的な使い方もしていたのでしょうかね。
旧城東図書館はもう行くことができませんが、現城東図書館もぜひご利用くださいね。
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