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東京図書館制覇!

東京23区の区立図書館250館を全て制覇(訪問)し、現在は多摩地域、島しょ部の図書館巡りをしています。いろんな視点での図書館ランキングやリストも掲載しています。

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中野区立中央図書館 訪問記

last visit:2011/12/04

中野区立中央図書館は、中野駅南口を新宿方向に行った先にある、もみじ山文化センター内の図書館。いろんなジャンルの本を利用する方は歩きやすい靴で行ったほうがいいくらい、とにかく広くて資料も充実しています。

§ 図書館への道のり

中野駅の南口を出て、JRの線路沿いに新宿方面へ向かって歩いて行くと、10分ほどで道の右側に中野区立中央図書館のあるもみじ山文化センターが現れます。この道、古~い感じの団地があったり、お店も結構あったりして、歩くとなかなか楽しいですね。「もみじ山」の名にちなんで、敷石にモミジの絵が描いてあったり、街路樹の足元の金属板にもモミジが刻まれていたりしますので、歩く際には前後左右だけでなく下にも目を向けてみてください。

もみじ山文化センターは建物が大きいだけでなく、ダンスの練習やら講演のお客さんやら、建物周辺に人が集まっていることが多いのですぐわかると思います。中央図書館はそのもみじ山文化センターの地下1,2階。さすが中央館!すっごく広いです。

§ 図書館内の様子

中野中央図書館はもみじ山文化センター本館の地下1階で、路面から階段を下りたところに文化センターを通らず直接図書館に入れる入口があります。入口入って左にカウンター、入口から左に回り込む形のエリアが児童コーナー。右から奥にかけてが広~い書架と閲覧席。カウンターを越えて左には参考図書・郷土資料のコーナーがあります。

地下2階は、AV資料とネット閲覧パソコン、無線LANコーナー。図書館の除籍蔵書をもらえるリサイクル本コーナーも地下2階ですね。

§ 児童コーナー

児童コーナーに入る前に、児童コーナーの窓から見える「本を読む猫」像を紹介させてください。地下1階の入口を出た正面に、本を開いて読んでいる猫の石像があるのですが、これが可愛いんですよ~。近づくと、ちゃんと本の中身も刻まれています。7ページでは身がついているお魚が、8ページでは骨だけに。この本は何かのお話で、7ページ目と8ページ目の間に何かが起こったのか、それともきれいに食べましょうという猫の世界のお行儀の本だったりして(笑)。

児童コーナーに入ろうとすると、児童用カウンター向かって右(一般用カウンターからみたら左)に「児童書研究コーナー」があります。お子さんのためにどんな本を選んだらいいのか迷っている、絵本の読み聞かせのやり方を書いた本を探しているといった方はこちらへどうぞ。児童コーナーが見える場所なので、お子さんが児童コーナーを利用している間、親御さんがこのコーナーを利用したりできますね。

児童コーナー左奥の読み聞かせコーナーは広く、窓に面しているので開放的です。書架も読み聞かせコーナーに近い左側が絵本、右側が読みものとなっていて、壁沿いの棚がちしきの本。絵本は日本のおはなしも外国のおはなしも一緒にして、絵者の苗字の頭2文字で分類されています。

外国語絵本も多いです。児童コーナーの右奥の棚にあるのですが、英語・中語・仏語・独語・ハングル・伊語・ポルトガル語・西語・その他と並んでいます。英語は800冊くらい、それ以外の「その他」でくくられていない言語はそれぞれ30冊以上棚にありました。

ちしきの本の、生物に関する本のあたりなどは、子どもにもわかりやすく細かい分類がされています。例えば、昆虫に関する本は、「ファーブル昆虫記」「カイコ」「チョウ」「クワガタ・カブトムシ」「セミ」「トンボ」「ハチ」「バッタ」「ホタル」「その他」といった具合に、具体的な科目名で見出しをつけて分類されています。一般書架の昆虫の棚は「486 昆虫」という見出ししかないので、児童書架の方が探しやすいくらい。児童書架の鳥や動物の棚も同様にたくさん見出しがあるので、中野区の地域館の本を読みつくしてしまった生物好きの子どもは、ぜひ中央図書館まで足を伸ばしてみましょう!

§ 一般書架

一般書架はとにかく広い!これという目当てのジャンルがある人はいいけど、私のようにいろんな棚を満遍なく見ようとする人は結構歩くことになっちゃいます。歩きやすい靴で行きましょう(笑)。閲覧席もたくさんありますが、その分利用者も多く、座席の使用率は高いです。席を確保したい方は、早くに行った方がよさそうです。

雑誌コーナーはちょっと変わっていて、上が吹き抜けになっており、ホールの音が聞こえてきてしまう構造。中高生コーナーそばの階段付近も、ホールの音が入ってきます。図書館って静かに利用しましょうというところが普通ですので、他の図書館とは少し雰囲気が違う感じです。最初はどうなんだろうと思いますが、対策をとるとしたら建物工事が必要になってしまうし、私自身何度か中野区中央図書館に行くうちに慣れてしまった面もあり(笑)。どうしても気になる方は、違う図書館を利用した方がいいと思います。

日本の小説は著者名の五十音順に並んでいます。但し、複数作家の作品集は、小説の棚の(入口からみて)左の40番の棚にまとまっています。「913 小説」「914 随筆」のうち、「913.68」「914.68」が複数作家による書籍で、別の場所に置かれているので、それを踏まえて本を探してくださいね。外国の小説は、英米文学・ドイツ文学・フランス文学…と地域別に分かれた上で、著者名の五十音順に並んでいます。

また、作家研究本は研究対象の作家名で分類されて、小説と同じ棚に並んでいます。つまり、村上春樹の小説の隣に村上春樹についての研究本の隣があるような並びなんです。こうやってすぐそばにあると、研究本と小説を一緒に借りてみたくなりますね。

外国語図書もたくさんあります。やはり英語が一番たくさんありますが、ハングルと中国語もかなりの冊数。それ以外にも独語・仏語・その他とあります。この棚は、昔はジャンル別配架(異なる言語を一緒くたにしてジャンルで分類)だったのですが、今は言語別配架になっていて、本には色分けした言語ラベルも貼ってあります。今の配架の方が見やすくて断然いいですね。本を探すのってジャンルで選ぶ以前に自分が読める言語であることが大前提ですから、中野在住の外国人の方や、外国語の勉強に利用している人も、喜んでいるのではないでしょうか。

中高生コーナーの近くには、「ワークライフ支援コーナー」という棚があるのですが、棚の両面に大きな看板を立てている割には、実際の資料は棚の片面の1/8程度を埋めているだけで微妙…。ビジネス支援コーナーを設置する図書館が多い中、“ワークライフ支援”というテーマを掲げて、開業や店舗運営の資料と一緒に、介護や育児の資料を並べている点はとてもユニークだと思うし、せっかく設置したなら、もっと内容を充実させて欲しいところです。

参考図書と地域資料のエリアは、一般書架と同じ1階なのですが、ちょっとしたゲートで仕切られています。このエリアがこれまた結構広い!このエリアにはレファレンスコーナーもあるので、調べたいことがある方はこちらでご相談を。このエリアには持参のパソコン・ワープロが使える優先席もあり、実際に利用している方も多いです。

また、中野区中央図書館のカウンターの仕組みはちょっと変わっていて、返却手続がカウンターに返して終わり、ではないんですね。カウンターの正面に「100番台」「200番台」と書かれた棚があって、返却手続後に利用者が自分が借り終えた本を仕分けして入れます。職員さんはそこから棚に戻していくわけです。何だか自治的な仕組みで面白いですね。休日などはカウンターに行列ができている光景もよく見かけますが、それだけ少ない職員さんで運営していくための仕組みの一つなんだろうと思います。どの自治体も予算に苦しむ中、利用者の一手間でコストが減らせるならそれも一つの手ですよね。中野区中央図書館を利用していれば、あまり意識してなくてとも図書館の分類番号が自然と頭に入ってくるかもしれません。

§ 地下2階の様子

地下2階のAV資料はカセット・CD・ビデオ。棚に入っている映像資料が薄いケースなので一見DVDかと思ってしまいますが、棚にあるのはダミーケースでそれをAV資料のカウンターに持っていくとビデオを貸出できます。DVDは今のところ広報ビデオのみで、AV資料コーナーの記載台にジャケットをコピーしたシートがまとめてあり、それをカウンターに持っていくとDVDを貸出できるという仕組みです。ビデオは数が多く、映画のビデオが半分弱、残りは児童向けビデオ、スポーツ、科学などですね。

また、地下2階にはネット閲覧パソコンがあって、申し込んで1人1回30分利用することができます。地下2階には7台ありまして、参考図書・地域資料コーナーにも1台あるみたい。参考図書・地域資料コーナーの方は、商用データベースサイト利用のみのようです。

それとは別に持参したPCを使って無線LANを利用できるコーナーもあります。これはNTTコミュニケーションズの無線LANサービス「ホットスポット」を使えるコーナーですね。席を利用するのに図書館カウンターへの申込などは必要ありませんが、図書館からPCやLANカードを貸出したりはしませんし、自分でホットスポットの申込をしていなければここのサービスの利用もできません。図書館としては本当にホットスポットの場所を提供しているだけですね。ホットスポットについての問い合わせもNTTコミュニケーションズへとのこと。

§ 展示コーナーいろいろ

広い中野区中央図書館の中には、展示コーナーがいろいろあります。一番大きい展示は、参考図書・地域資料コーナー入口右の壁の展示コーナー。この展示コーナーから見て左先にガラスケースがあり、壁沿いの棚とガラスケースを使ってテーマ展示を行っています。毎回確認しているわけではないので定かではないけど、中野区ゆかりの著作者を取り上げるなど、中野区にちなんだ展示を行っているようです。

そのしっかり作られた展示コーナーより、気軽に本を手に取りやすいのがブラウジングコーナー。参考図書・地域資料コーナー入口右の展示コーナーを左に見ながら書架の奥へと進み、突き当りを左に行くと、机や椅子が並ぶエリアの壁沿い一面が、表紙を見せる向きで本を置ける棚になっているのですね。ここもテーマをもとに本を選んで展示していて、テーマ自体も身近で気軽に手に取れる内容です。棚とソファが並んでいる構造も、ひょいと本を手に取って読みやすく、くつろいで読書できる雰囲気。まあ、ソファに座った目の前にある机席は勉強している人で埋まっているので、あまりくつろぎ過ぎると浮きそうですが…(笑)。

この他に、児童コーナーやYAコーナー(中高生コーナー)などでも展示をしているのですが、どうしても触れておきたいのが、参考図書・地域資料の展示コーナー。参考図書・地域資料にあるレファレンスコーナーの向かって右に展示コーナーがあり、図書館職員さんが中野区について調べた内容を展示していて、毎回内容が濃いんです。私、毎回展示を見に行っている(この訪問記の下に、展示コーナーのレポート一覧があります)ので、地元のことより中野区のことの方が詳しいんじゃないかってくらいです(笑)。

ただ、この展示コーナー、2010年9月25日からは以前の特集の再展示になっています。もちろん、濃い内容の展示をもう一度見られるのは嬉しいのですが、新しい展示はもうしないのかと心配しています。確かに、本当に毎回内容が濃いので手間も時間もかかるとは思いますが、こうした展示は単に読んで面白いだけでなく、図書館自身の調べる能力を示すものであり、調べものについて相談する際の信頼感も増します。ぜひまた、新しい内容の展示もお願いしたいです。

§ 23区の中で考えてもユニークな点いろいろ

こうして中野区中央図書館の様子を見ていくと、返却後に利用者が本を分類するところや、図書館なのに外の音がやけに入ってくるところなど、23区全体の図書館と比べてもユニークな点が面白いです。図書館ってどこにでもある施設だからこそ、その中身がどう違うかというところにその土地や自治体の方針などの個性が反映するんですよね。中野駅の北側はサブカルチャーのお店などが多く、個性的なものがごちゃごちゃと並ぶ様子が特徴的ですが、中野駅南側にあるこの中野区中央図書館もそんな土地柄を反映しているのかも。

もちろん、蔵書量も中央図書館にふさわしく充実しているので、調べもののニーズにもばっちり対応できます。ブラウジングコーナーでのくつろぎ読書から、参考図書・地域資料コーナーでの本格的調べものまで、この広い中央図書館をぜひとも使いこなしましょう!

中野区立中央図書館 特集・行事・図書館だより感想記

  『中野の神社をたずねて 北部編』
―2010年2月27日から2010年9月23日までの特集
中野区中央図書館の地域資料コーナーは、半年ごとの入れ替えで地域のことを調べた展示をしています。2010年2月27日から2010年9月23日までのテーマは、中野区北部の神社をたずねた内容です。
  『中野の神社をたずねて 南部編』 
―2009年9月26日から2010年2月25日までの特集
  『中野の子どもたち ~時代を育む学舎~ Part2』
―2009年2月28日から9月24日までの特集
  『中野の子どもたち ~時代を育む学舎~ Part1』
―2008年9月27日から2009年2月26日までの特集
  『中野交通ノスタルジィ Part2 ~昭和・平成編~』
―2008年3月1日から9月25日までの特集
  『中野交通ノスタルジィ Part1』
―2007年9月29日から2008年2月28日までの特集
  『商店街からたどる“なかの”の足跡 PART2』
―2007年2月24日から9月27日までの特集
  『商店街からたどる“なかの”の足跡 PART1』
―2006年9月から2007年2月22日までの特集

中野区立中央図書館 データ

住所東京都中野区中野2-9-7 地下1,2階 →大きい地図を開く
Tel03-5340-5060 (音声ガイダンスにつながります)
開館時間9:30~20:00
定休日月曜(祝日は開館し、直後の休日でない日を休館)
毎月最終金曜
12月29日~1月3日
最寄駅東京メトロ東西線JR中央線総武線 中野駅から徒歩11分
駐輪場もみじ山文化センター西館地下に駐輪場あり。8:30~22:00。
駐車場なし。建物東側にある駐車場は主催者専用です。
座席数 一般用272席、児童用52席
地下1階児童用椅子17席
児童用机席35席
雑誌コーナー(椅子)24席
児童書研究コーナー(机)3席
参考図書・地域資料コーナー(椅子)9席
参考図書・地域資料コーナー(机)44席
椅子席72席
机席108席
地下2階無線LANコーナー(机)12席
検索用端末10台(タッチパネル1台、タッチパネル&キーボード併用機9台。地下1階8台、地下2階2台)
検索結果印刷機能あり
所蔵物
漫画カセットCDビデオDVD
ありありありありなし
※ ビデオ・DVDは広報を除く一般ビデオ・DVDの有無を表しています
レコードも所蔵
資料の複写地下1階の総合カウンターの前に2台、レファレンスカウンターの向かって右に2台、新聞・雑誌コーナーに1台、セルフ式コピー機あり。B5・A4・B4・A3モノクロは10円、B5・A4・B4カラーは50円、A3カラーは80円。
AV試聴不可
自動貸出機なし
ブックポスト地下の図書館入口の右にブックポストあり
本のリサイクル地下2階に除籍蔵書を提供するコーナーを常設で設置
飲食設備本館1階に喫茶店「かふぇふりーん」あり(10:00-18:30)
本館2階に中華レストラン「飲茶の茶ちゃちゃちゃ」あり
本館1階入口入って左に飲物自販機2台あり
本館2階ロビーに飲物自販機3台あり
その他本館の1階入口入って左の階段手前、地下1階の入口入って右、地下2階のロビーのそれぞれに公衆電話あり
外国語資料
外国語新聞Japan Times(英語)、New York Times(英語)、THE NIKKEI WEEKLY(英語)、人民日報(中国語)、聨合週報(中国語)、朝鮮日報(ハングル)、朝鮮新報(ハングル)あり
外国語雑誌TIME(英語)、Newsweek(英語)、NEWYORKER(英語)、The New York Times Magazine(英語)、争鳴(中国語)、新華文摘(中国語)、台湾報(中国語)、新東亜(ハングル)、図書館文化(ハングル)、MEDIA NUANSA INDONESIA(インドネシア語)、馬来西亜時報(マレー語)、KAIBIGAN(タガログ語)、SUMAI TIMES(タイ語)、SHWE BURMA(ビルマ語)あり
外国語図書英語・中国語・ハングル・ドイツ語・フランス語等あり
外国語絵本英語・中国語・ハングル・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語等あり
外国語児童書外国語図書の棚に英語・中国語・ハングル・ドイツ語・フランス語あり
パソコン設備・サービス等
ネット閲覧パソコン地下2階にネット閲覧PC7台あり。1人1回30分。
持参パソコン利用地下1階参考図書・地域資料コーナーの一部で持参PC利用可能(電源あり)
地下2階の無線LANコーナーで持参PCの利用可能(電源あり)
データベース・CD-ROM利用地下1階参考図書・地域資料コーナーに商用データベースサイト用PC1台あり。
「聞蔵Ⅱビジュアル」「WHOPLUS」「MAGAZINEPLUS」「日経テレコン21」「官報」「Lexis Nexis JP」「朝日新聞戦前紙面データベース」「明治・大正・昭和の読売新聞」「大宅壮一文庫雑誌記事索引」の利用可能
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本なし
童謡CD地下2階CDコーナーにあり
靴脱ぎスペース児童コーナー窓際に読み聞かせスペースあり
おはなし会子供向けおはなし会が週2回、赤ちゃん向けおはなし会が月1回あり
授乳室なし
オムツ交換台地下2階のトイレへの通路の突き当たりにおむつ交換台あり
その他地下2階ビデオコーナーに児童向けビデオあり
館内用ベビーカーの貸出あり
バリアフリー
棚間の広さ [?]広い
車椅子用閲覧席なし
エレベーター建物正面入口を入って左前方にエレベーターあり
誰でもトイレ本館地下1階のエレベーターを出て右の男女トイレの間に誰でもトイレあり
もみじ山文化センター本館地下2階のエレベーターを出て左の図書館エリア手前にオストメイト対応の誰でもトイレあり
障害者用駐車場なし
大活字本雑誌コーナーと閲覧席の境目に近い35番の棚に大活字本あり
拡大読書器・老眼鏡なし
その他館内用車椅子の貸出あり
総合カウンター・レファレンスカウンターそれぞれに筆談ボードあり

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