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見つからない資料は予約かリクエスト

特に人気のある本だと、誰かが借りていて図書館の棚に並んでいないことが多いですよね。そういった時には、予約をすることができます。

予約するには利用者登録をしてあれば大丈夫。在住・在勤等の利用者条件から外れている人が閲覧のために予約をするのは残念ながらできません。ここでいう予約は、貸出の予約なんですね。

また、同じ区市町村の違う図書館にはあるけど、私がよく行く図書館にはない、なんてときには取り寄せもできます。

予約は、無制限にいくらでもできる図書館もあれば、何点までと制限があるところもあります。ちなみに私の地元の江東区では予約点数は無制限なのでありがたく利用していますが、これも気をつけないと痛い目にあうそうで。

というのはですね、予約した資料が届いたら1週間以内に借りに来ないと次の予約の人に回ってしまいます。その場合は、再度予約しても予約の最後尾に並ぶことになってしまう。

じゃあ、1週間以内に借りに行けばいいのですが、そこで貸出点数の制限が現れる。江東区でいうと、例えばビデオは一度に貸出できるのは1点なんですね。10点のビデオで自分の予約順位が同時に回ってきてしまおうが、借りられるのは1点。だからタイミングが悪いと、予約順位が回ってきたのに利用できなかった~、なんてことにもなってしまうわけです。

こういったことは、予約制限や貸出制限のせいだけでなく、自分の読書の速度とのバランスが取れない場合にも起こりえますよね。書籍で10点の予約順位が同時にきて、図書館のルールが10点まで貸出可能なら、とりあえず借りることはできますが、10点読み終える前に返却期限が来ちゃうかもしれません。

あ、こうなっちゃっても、勝手に延滞しちゃダメですよ。ちなみに返却期限は手続きを踏めば延長することもできますが、たいていの図書館では次の予約が入っている本は延長不可です。

気をつけるべきは、予約順位は自分の都合に関わらず回ってきてしまうものであるということ。自分の消化範囲を踏まえて予約制度を利用しましょう。予約で取り寄せるというのは、図書館に配送コストが発生し、他の方の利用を待ってもらう行為でもありますので、その辺を心得てうまく利用しないとね。

以上は、図書館が所蔵している資料の場合ですが、所蔵していない資料でも問い合わせてみましょう。多くの図書館は、近隣の公立図書館や上位の図書館(区市町村立図書館にとっての都道府県立図書館など)と協力して、お互いの資料を相互利用しています。

あなたがA市の図書館を利用していて、ある資料がA市の図書館にはない。でも、相互利用しあっているB市にあったとします。すると、A市はB市からその資料を借り受け、A市からあなたに貸し出してくれるのです。

さてここで、東京都に限った話なのですが、都立図書館では区市町村立図書館に貸し出す際に、利用者に貸し出すのではなく貸し出した先の図書館で館内閲覧しかできないことがあります。利用者のリクエストにより、A市が自市の図書館にない本を都立図書館から貸し出してもらったときに、その本を利用者に貸し出すのではなく、A市の図書館で預かっておいて、その間に利用者は図書館に通って読むという仕組みです。

何でそんなことをするのかというと、区市町村立図書館に貸し出した結果、傷んで返って来る本が多いのだそうです。まあ、おそらく大抵の図書館では、自地域にない本は「近隣地域の蔵書をチェック」→「都立図書館の蔵書をチェック」とやっていくと思うので、都立図書館からの貸し出しとなった本は貴重な本も多いのでしょうし、ある程度の利用制限は必要なのかもしれませんね。

都立図書館の蔵書が館内閲覧の本なのか、貸出可能な本なのかというのは、2007年6月からわかるようになるらしいので(システムを入れ替えるのだそうです)、もしお探しの本が都立図書館からの取り寄せとなった場合は、その辺も職員さんに確認してみた方がいいと思います。そして、何らかの理由で館内閲覧では困るような場合は、他の手段(勤務地が東京だけど、お住まいは他県の方だったら、他県の図書館のほうでリクエストしてみるとか)が必要かもしれません。

いろんな制度があるので、ぜひご自分のお使いの図書館のルールを把握して、使いこなしてくださいね。