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東京図書館制覇!

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練馬区立大泉図書館 訪問記

last visit:2012/11/11

練馬区立大泉図書館は、大泉学園駅の北にある図書館。藤沢周平氏のご遺族から寄贈された資料や松本零士氏のサインなど、大泉ゆかりの著名人の資料がいろいろあります。庭園や屋上庭園もあり、緑の中での読書も楽しめます。

§ 図書館の場所

大泉図書館は、大泉学園町の住宅地の中にある図書館です。最寄り駅の大泉学園駅からは1.5kmほどと、やや距離があります。道のりとしては、大泉学園駅の北口へ出て、すぐ右の横断歩道を渡り、左へ道なりに進んで大泉学園通りをひたすら北上します。800mほど進んだところで白子川を渡る学園橋を渡ると、左先にJA東京あおばとJAの直売店があるので、JAの先の道へ左折します。そこから400mほど歩くと、右に大泉図書館が現れます。図書館の入口前が、木を囲む丸いベンチがいくつかある広場になっているので、それが目印になると思います。

大泉学園通りは桜並木になっていて、春はさぞかし見事な桜が咲くんだろうなあ。私は残念ながら桜の季節に行ったことはないのですが、暑い夏なんかも木々の葉が日差しを和らげてくれていいですね。大泉学園駅から大泉図書館までそれなりに歩くのですが、そんなに苦にはなりません。

そうそう、大泉学園駅を利用すると、電車の発車メロディが「銀河鉄道999」で、大泉図書館のある方角にあたる北口を出ると「大泉ゆめーてる商店街」という商店街があり、「銀河鉄道999」のメーテルの幟がゆらめいているのです。これは何か大泉学園が「銀河鉄道999」か松本零士さんかどちらかと縁があるのだろうと思い調べてみると、松本零士さんがこの辺りにお住まいなんですね。「大泉ゆめーてる商店街」ホームページによると、「松本零士氏は長年大泉に在住され、日頃から当商店街をご利用頂いております。」とのことなので、この辺を歩いていたら松本零士さんに会えるかも?!

§ 図書館内の様子

1階の入口を入ると、右に新聞・雑誌コーナー、左にカウンター。もう少し奥に進むと、中央やや右寄りに中高生コーナー、その右に文庫コーナー、左がCD・カセットコーナー、それより奥の一帯が一般書架です。CD・カセットコーナーの壁沿いにはネット閲覧PCもあります。2階は児童コーナー、読書室、イベントを行う視聴覚室があります。

図書館入口を入ってすぐ左に丸太があり、以前は「この図書館の書棚はこの木でつくってあります 木名 マカンバ」と説明書きがありました。大泉図書館は2008年度に改修して、その際に書棚も変えてしまったのですが、改修前の棚は最下段がローラー付きの引き出しになっていて本がしまえるという、図書館ではなかなか見ない棚だったんです。大泉図書館ができた頃に関する講演会で聞いた話では、やはりオリジナルで作った棚だったそうです。あの棚は今は別のどこかで働いているのかな。

§ 1階の様子

児童書以外は全てという、大泉図書館の資料の大部分があるのが1階です。こう書くと本棚がぎっしり並んでいるように思うかもしれませんが、本棚やソファの配置などゆったりしていて、くつろいで本を探すことができます。2階にある読書室とは別に、1階にも電源が使える席など机席があります。1階の奥から庭に出ることもでき、天気のいい日には庭で読書することもできます。入口とカウンターの間に自販機コーナーもあるので、調べものや読書の合間の休憩にほっと一息つけますね。

雑誌ラックを見ると、一般の雑誌のほか、岩波書店の「図書」、講談社の「本」、新潮社の「波」といった出版社の広報誌もあり、これも一般の雑誌と同様に貸出ができるそうです。また、新聞・雑誌コーナーの棚上にある、地域のイベントのチラシを集めたファイルもお薦め。練馬区は区立美術館もあるし、ホールもいくつかあって、コンサートなどイベントも多いですよね。図書館にきたついでに、面白そうなイベントを見つけてみてください。

日本の小説とエッセイは一緒にして、著者名の五十音順に並んでいます。但し、複数作家による作品集は、著者名ではなくタイトルの頭文字で分類され、頭文字分類の先頭に置かれています。つまり、小説の「ア」の棚に行くと、まず、書名が「ア」で始まる複数作家の作品集が並び、その次に、著者名が「ア」で始まる小説が著者名の五十音順に並ぶという方式です。外国の小説は、国や地域別に分けることなく「外国の小説」でひとまとめにして、著者姓名の五十音順に並んでおり、日本小説と同様に作品集が頭文字分類の先頭にあります。

一般書架では何といっても、大泉ゆかりの藤沢周平氏のコーナーが目立ちます。が、もったいぶってそれは後にとっておいて(笑)、先に2階へと参りましょう。

§ 2階の様子

2階に上がると、階段・エレベーターから見て、右に読書室、左に児童コーナー。読書室を通り過ぎて通路を進むと、視聴覚室もあります。

読書室は、透明な仕切りの中に机がずらりと並ぶ部屋。私は休日にしか来たことがないので平日の様子はわかりませんが、人気が高くて利用率はかなり高いです。2階の読書室に限らず、1階の机席も利用率が高いですね。大泉図書館で机席を利用したい方は早めに行ったほうがいいです。

児童コーナーは、手前中央にカウンターがあり、カウンター前から左にかけてが絵本、右のほうに児童よみものやちしきの本が並んでいます。絵本コーナーの奥奥には絨毯敷きの読み聞かせコーナーもありますよ。児童コーナー真ん中付近の布絵本があるコーナーには、布絵本だけでなく布で作ったショートケーキや芋虫のぬいぐるみが置いてあったり、布のタペストリーも飾られていたりと賑やかな雰囲気です。

絵本は、日本人が絵を描いた絵本と外国人が絵を描いた絵本に分けたうえで、絵を描いた人の苗字の頭文字で分類しています。児童読み物も日本人作家の作品と外国人作家の作品に分けて、著者姓名五十音順に並んでいます。また、児童コーナーのうちカウンターに一番近い辺りに子どもの本のガイドブックなどがあるので、子どものために本を選びたいが何を選んだらいいかわからないという方は、ぜひそちらの棚を参考にしてください。

そして、児童コーナーに開放感をもたらしているのが、屋上庭園。2008年度の改修の際に屋上庭園ができて、児童コーナーから出られるようになっています。私は天候などのタイミングが悪く、屋上庭園には出たことがないのですが、外で読書できるって気持ちいいですよね。

§ 大泉ゆかりのコーナーがいろいろ

さて、お待たせしました。大泉図書館、いや、大泉地域が誇る、大泉ゆかりのコーナーのご紹介です。まず初めにご紹介するのは、1階の中央からやや右奥寄りにある「藤沢周平コーナー」。コーナーにある説明によると

藤沢周平コーナーの設置にあたって
このコーナーは練馬区大泉学園町に二十数年にわたり在住し作家活動をされた藤沢周平氏のご遺族より著書の寄贈を受けるとともに、(財)加藤教育振興会からの寄付を基に設置されました。
また、地元、大泉学園を中心に藤沢作品を愛好する「藤沢周平と大泉の会」のご協力を頂いております。

とのこと。説明通り、藤沢氏の著作や藤沢氏に関する書籍が多数。藤沢氏に関する資料には、書籍だけでなく、雑誌の特集やムック本なども揃っています。ご遺族から寄贈された絶版本などはさすがに閲覧も不可で展示ケースの外から見るだけですが、その他の豊富な資料は手に取って読めますよ。

そばの柱には略年譜があったり、藤沢氏の出身地である鶴岡市の藤沢周平記念館についての情報があったり、「藤沢周平と大泉の会」の会報誌も置いてあって、この会報誌は自由にいただけるとのこと。藤沢さんの作品のファンなら、ぜひ見ていただきたいコーナーです。

映画になった作品のチラシなどもあるので、藤沢さんの作品を読んだことがなくても映画なら知っている人もいると思います。また、「藤沢周平と大泉の会」の会員の方が描いた藤沢さんの散歩道マップがとっても可愛い!「冬の散歩道」というエッセイに書かれた藤沢さんの散歩コースを実際の大泉の地図で辿って、更に藤沢さんがよく通っていたお店なども紹介されていて、同じコースを辿りたくなります。通ったお店の中には残念ながら今はないお店もあるのですが、大泉の街を著名な作家が散歩していたと思うと、親近感が湧いてきますよね。

時代小説の渋い世界での大泉ゆかりの人物が藤沢氏なら、SFを中心とした漫画の世界で子どもから大人にまで親しまれる大泉ゆかりの人物が松本零士氏です。松本氏が大泉在住であることに加えて、練馬区は区のホームページにジャパンアニメーション発祥の地 練馬区というページがあるくらい、区がアニメを地元産業として推していることもあり、大泉図書館では一般書架内に「アニメーションコーナー」を作って関連本などを並べています。

まず真っ先に目につくのが、松本零士さん直筆のメーテルが描かれた色紙。1995年3月26日という日付が入っているので、この日に大泉図書館にいらっしゃったのかもしれません。アニメに関する資料は冊数が多いだけでなく、「知る」「作る」「なる」という切り口で分類している点がユニーク。アニメの世界を知って楽しみたいファンは「知る」、自作アニメを楽しみたい人は「作る」、更に踏み込んでプロとして仕事に就きたい人は「なる」を見れば、興味を惹かれる本が見つかると思います。西武鉄道がアニメーション制作会社と一緒に制作している雑誌「アニッコ」のバックナンバーや「東映アニメーション50年史」(おそらく東映アニメーション株式会社の社史に近いような資料)といった、市販ではない資料もあり、子どもから大人まで楽しめるコーナーです。

さて、藤沢周平さんや松本零士さんは誰もが知る著名人ですが、大泉図書館にはもう一人ゆかりのある人のコーナーがあるんです。それは、藤沢周平コーナーのそばにある「浜中文庫」。英語の絵本がある棚といえば、机席と一般書架の間にあるのを思い出す人もいると思います。

私は以前職員さんに話を聞き、更に大泉図書館の開館当時の様子を語っていただいた講演会の際に講師の大澤正雄氏にもお伺いして知ったのですが、浜中文庫を寄贈していただいた浜中氏というのは大泉図書館の初代館長を務めた方なんです。大泉図書館開館にあたっては地域の方々と職員さんが協力して盛り上げて、その様子は講演会で上映された8ミリフィルムをみた私も感銘を受けるほどでした。

が、その裏には悲しいできごともあり、初代館長の浜中氏は開館してすぐお亡くなりになったのだそうで、開館日の2日後が浜中氏のお葬式の日でもあったというのですから、もしかしたら来館者であふれる大泉図書館の様子を浜中氏は見ることができなかったのかもしれません。その浜中氏の葬儀の際にいただいたご香典で図書館に文庫を寄贈することになり、読書の世界を広げる図書をということで、外国語で書かれた絵本を購入したのが、この「浜中文庫」なんです。1980年の開館から30年以上経っているので、浜中文庫の絵本もやや古びていますが、浜中氏の思いを受けて読み続けていきたい絵本です。

こうやって大泉図書館ならではのコーナーを挙げていくと感じますが、特徴を出そうと図書館がアイデアを出して作りあげた特色ではなく、大泉の人たちこそが特徴になっているんですよね。章の冒頭で「大泉地域が誇る」と書きましたが、あながち過言でもないと思います。周辺の人たちにとって、単に近くにある図書館だというのではなく、大泉地域が見える・わかる図書館でもあるような。長時間滞在したくなるような設備が整っているのもいいし、大泉地域の皆さんが羨ましいです。遠くに住む私ですが、ぜひともまた行きたい図書館。そのときには、藤沢氏の散歩コースも辿ってみようと思います。

練馬区立大泉図書館 特集・行事・図書館だより感想記

  年初め「はじめの一行。」展
―2016年始めの展示
中身がわからないよう小説本を包み、小説の書き出しを包みに貼って、その書き出しだけで本を借りる企画です。どんな物語かは借りてからのお楽しみ。未読の作家の作品に出会えます。
  講演会「わが町に図書館ができた!~大泉図書館はじめて物語~」
―2012年11月11日のイベント
大泉図書館の1980年2月1日開館当時の様子を、当時の大泉図書館職員である大澤正雄氏を講師に迎えてお話していただきました。映像資料や当時のポスター・チラシも見ることができ、住民とともに図書館を作った様子が伝わってきました。

練馬区立大泉図書館 データ

住所東京都練馬区大泉学園町2-21-17 →大きい地図を開く
Tel03-3921-0991
開館時間
月~金曜9:00~20:00
土・日曜・祝日9:00~19:00
定休日第1,2,4,5月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
12月29日~1月4日
最寄駅西武池袋線 大泉学園駅から徒歩23分
最寄バス停「住宅前」停留所から徒歩4分
西武バス 荻15(阿佐ヶ谷駅~~大泉学園北口~長久保)
西武バス 泉30系統(大泉学園駅北口~片山小学校・新座駅南口・新座営業所)
西武バス 泉31(大泉学園駅北口~都民農園学園セコニック)
西武バス 泉32(大泉学園駅北口~朝霞駅南口)
西武バス 泉33(大泉学園駅北口~成増駅南口)
西武バス 泉35-1(上石神井駅~大泉学園駅北口~長久保)
西武バス 泉35系統(西武車庫~大泉学園駅北口~長久保・西武車庫)
西武バス 泉36(上石神井駅~大泉学園駅北口~成増駅南口)
西武バス 泉38-2(長久保~大泉学園駅北口~西武車庫)
西武バス 吉61系統(吉祥寺・西武車庫~大泉学園駅北口~都民農園セコニック・新座栄)
駐輪場建物入口手前に駐輪場あり
駐車場一般用駐車場なし。建物向かって手前左に障害者用駐車場3台分あり。
所蔵資料
図書所蔵数2011/04/01現在 164,055冊
漫画あり
外国語新聞The Japan Times/International New York Times(英語)あり
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本英語絵本が約60冊、フランス語絵本が約10冊あり(数字は開架の冊数)
音声資料
CDカセットレコード
ありあり(閉架)あり(閉架)

試聴設備CD試聴機1台あり
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクルCDコーナー向かって右に除籍蔵書の提供と古本の授受ができるコーナーを常設で設置
設備
検索機4台(1階3台、2階1台。全てタッチパネル入力機)
検索結果印刷機能なし
資料の複写図書館入口正面にセルフ式コピー機2台あり。A4・B4・A3モノクロ10円、A4・B4・A3カラー50円。
ブックポスト建物入口向かって右にブックポストあり。開館中の使用は不可。
自動貸出機バーコード式自動貸出機2台(1階1台、2階1台)あり
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用141席、児童用18席
1階新聞・雑誌コーナー(椅子)22席
新聞・雑誌コーナー(机)6席
青少年コーナー(机)12席
調べもの用机席(要申込)12席
キャレル席(要申込)9席
庭(ベンチ)12席
椅子席21席
机席12席
2階児童用机席18席
読書室(机)27席
屋上庭園(ベンチ)8席
飲食設備
  • 図書館入口入って左の自販機コーナーに飲物自販機1台とベンチ4席あり
  • 閲覧席での蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)からの飲料摂取もOK。ただし、容器は机の上に置かないこと。また、ネットPC席や検索機での飲料摂取は不可。
ネット閲覧PCネット閲覧PC3台あり。利用は1回1時間で、次の予約がなければもう1時間延長可能、その後は次の予約が入るまで再利用可能。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用1階のキャレル席(窓際の9席)で持参PCの利用可能。電源あり。利用時間は1回2時間まで。
キャレル席以外の閲覧机でも持参PCの利用可能。電源なし。時間制限なし。
その他設備
  • 1階新聞・雑誌コーナーの窓際の低い雑誌ラックの上にご意見箱あり
  • 1階カウンター向かって左にAEDあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本あり
児童向け視聴覚資料CD・カセットコーナーに児童向けCD・カセットあり
おはなし会乳幼児向けおはなし会が月1回、子ども向けおはなし会が週1回+月1回あり
靴脱ぎスペース絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室2階の男女トイレの間に授乳室あり
オムツ交換台1階の誰でもトイレ内と2階の授乳室にオムツ交換台あり
バリアフリー
障害者用駐車場建物向かって手前左に障害者用駐車場3台分あり
エレベーター入口入って左にエレベーターあり
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ1階入口入って右の男女トイレの間にオストメイト対応の誰でもトイレあり
大活字本カウンターの貸出窓口の正面、CDコーナーと青少年コーナーの間に大活字本コーナーあり
視覚障害者向け資料児童コーナーに点字絵本が約40冊あり
拡大読書器・老眼鏡1階カウンター向かって右の壁沿いに卓上型拡大読書器あり
対面朗読室1階カウンター向かって左に対面朗読室あり
その他バリアフリー設備等館内用車椅子あり
1階カウンターに筆談ボードあり

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