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荒川区立汐入図書サービスステーション 訪問記

last visit:2017/05/19

荒川区立汐入図書サービスステーションは、ショッピングモール「べるぽうと汐入」のテナントとして入っている図書館施設。買物の合間に図書館の資料を利用できます。おもちゃ図書館子育て交流サロンも併設されているので、小さいお子さん連れの方には特にお薦めです。

§ 図書館の場所

汐入図書サービスステーション(以下、汐入図書SS)は南千住駅の東側、隅田川にぐるっと囲まれた汐入と呼ばれる地域にあります。南千住駅からの道のりはこちらに書きましたが、団地の中にあるショッピングモール「べるぽうと汐入」のテナントの一つとして汐入図書SSが入居しており、べるぽうと汐入の中で一番大きなテナントのスーパーのSantokuの看板が道のりの途中に出ているので、初めて行くときにはそれを目印にするとわかりやすいです。

駅からべるぽうと汐入に向かうときには気づきにくいのですが、べるぽうと汐入から南千住駅に向かおうとすると、「南千住八丁目」交差点で立ち止まって見ると、東京都立航空工業高専の建物や白鬚西ポンプ所(三角屋根の建物で、とてもポンプ所には思えないような可愛らしい建物なんです)が並ぶ向こうにスカイツリーが聳え立つのが見えて、その組み合わせがいいんです。隅田川沿いぐるりは都立汐入公園になっており、天気のいい日などは散歩もお薦めです。

§ 施設内の様子

べるぽうと汐入は高層住宅の1階部分にスーパーなどの店舗が入っているタイプのショッピングモールで、モール内の少し離れた2区画(事務室もいれると3区画)に汐入図書SSがテナントとして入っています。児童向けの本を集めた区画が一つ、大人向けの本や雑誌を集めた区画が一つで、大人向けの区画にカウンターがあります。

まず、べるぽうと汐入北側入口入った正面にあるのが、汐入図書SSの大人向けエリア(「南千住八丁目」交差点や汐入公園がある方が南)。ショッピングモールの中ほどにある区画なので扉などはなく、通路からふらっと入っていけるかたちになっているのが、図書館施設としては珍しいです。区画の隅にカウンターがあり、その周りに本棚が並んでいて、座席は小さなソファが6つあるのみ。ショッピングモールの1区画分だから、面積としても小さいです。

なので、蔵書数も少ないし、ジャンルとしては、日本の小説・エッセイ、生活実用書、旅行ガイド、地域資料、文庫の小説のみ。単行本の外国小説はありませんし(文庫はあり)、哲学や自然科学の専門書などもありません。ただ、身近な暮らしで必要となる法律書、学校案内、料理・裁縫、ペット、園芸、冠婚葬祭、住居など、生活実用書として所蔵している本のジャンルは幅広いです。また、新聞はなく、雑誌は女性誌と料理や育児などの生活関連雑誌に限定して所蔵しています。

小さい施設で所蔵できる本の量が限られているので、全ジャンルを少しずつ所蔵するより、暮らしに密着したジャンルに絞って所蔵することを選んだのでしょう。もちろん、検索機もあるし、荒川区立図書館資料の予約受取場所としても指定できるので、読みたい本が汐入図書SSになければ、他館から取り寄せればよし。児童向けの区画には、荒川区立図書館の読書通帳の記帳機もあります。 こうした機能をうまく使いこなしたいです。

汐入図書SSの蔵書の大部分を占める日本の小説・エッセイは、一緒になって著者姓名の五十音順で並んでいます。但し、複数の著者による作品集は、タイトル名を元に五十音順の並びに入れられています。例えば、津本陽(ツモト ヨウ)が書いたの本の次に、11人の作家による『泥酔懺悔』(デイスイザンゲ)というエッセイ集が並び、その次に出久根達郎(デクネ タツロウ)が書いた本がある、といった並びになります。

こうした小さな施設でも地域資料をきちんと所蔵しているところは、荒川区立図書館の心意気を感じます。地域資料というとお堅い資料というイメージがあるかもしれませんが、荒川区ゆかりの作家・吉村昭さんの著作を集めたコーナーもあるので、小説が読みたいときなどにぜひ。吉村さんと荒川区との関わりについてまとめた冊子も配布しているので、それも合わせて手に取ってみてください。

そして、汐入図書SSのもう一つの区画が、北側入口入ってすぐ右の児童向け区画。こちらは、小さな区画をさらに2つに分けて、左側に「汐入おもちゃ図書館子育て交流サロン」を設置、右側を汐入図書SSの児童向け書架にしています。こちらも大人向けと同様に所蔵冊数は少なく、絵本、児童読み物、ちしきの本は所蔵していますが、紙芝居は所蔵していません。内訳としては、「絵本」:「児童読み物」:「ちしきの本」の割合が3:1:1くらいかな。蔵書数が少ないながら、児童向け百科事典なども所蔵しています。

絵本は、通常の絵本棚に加えて、「柳田邦男さんおすすめ絵本コーナー」という棚もあり、柳田さんがお薦めする絵本232冊を所蔵しています。棚の中に231冊分のリストがあるので、それを見れば貸出中のものも含めてどんな絵本があるかがわかります。コーナーにある説明を読むと、子どもだけでなく、親子一緒に絵本を読んだり、大人が絵本を読んだりもして欲しいというメッセージを柳田さんからいただいたそうです。いつもと少し違った本を読む気になったときなど、ぜひ絵本コーナーにもお立ち寄りください。

並び順としては、絵本は日本人作家の作品も外国人作家の作品も一緒にして、絵を描いた人の苗字頭文字で分類しています。児童読み物も日本人作家と外国人作家を一緒にして、「ようねんどうわ」「よみもの」と対象年齢によって分けたうえで、著者姓名五十音順に並んでいます。

小さいお子さん連れの方にとっては、読書のための空間で静かにしなければいけない図書館より、多少騒いでも大丈夫な商店街内の図書館施設の方が気軽に利用しやすいというメリットもありそう。実際、好きな本を熱心に音読している子どももいたりして、何とも微笑ましい光景です。

§ 汐入おもちゃ図書館子育て交流サロン

児童向け区画に設置されている「汐入おもちゃ図書館子育て交流サロン」は、荒川区社会福祉協議会が運営しているおもちゃ図書館の汐入支店といったところでしょうか。配布しているパンフレットによると、「さまざまな個性を持つ子どもたちが魅力あるおもちゃを媒介にし、共に育ちあう場所であると同時におかあさんたちにとっても井戸端会議の場になっています」とのこと。市販のおもちゃだけでなく手作りおもちゃもあるようで、様々なおもちゃで遊びながら近所の親子同士でお付き合いできる場所なんですね。

広さとしては5組くらいの親子が入ったらいっぱいになるくらいかな。でも、来た人がそれぞれ個別に遊べるくらい広いより、その場にいる子どもが自然に同じおもちゃで一緒に遊ぶくらい狭い方が、施設の主旨に適っているんでしょうね。また、子育てに関する相談受付や、壊れたおもちゃを修理する「おもちゃ病院」を開いたり、週に一度だけ一時預かりをしてくれる時間も設けているとのことで、小さいお子さんをお持ちの方の支えになる施設といえそう。汐入おもちゃ図書館子育て交流サロンに関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

§ 商店街の空きスペースをうまく活用

ショッピングモールのテナントとして入居しているというユニークな施設の汐入図書SS。経緯としては、商店街からテナントが抜けて新しいテナントがなかなか見つからなかったところを、区が図書館施設として使うことになったそうです。日本経済新聞東京版2007年9月7日朝刊によると

べるぽうと汐入商店街振興組合の高山治男理事長は「八年程度店舗が入らなかった所にようやく決まった。商店街の活性化につながれば」と話す。区側には「図書館を新たに建設するより、費用が少なくて済む」(荒川区)との事情もある。

とのこと。商店街にとっては集客が見込め、図書館側にとってもコストをかけずに図書館施設を増やせる。更に利用者からすると、汐入図書SSがなければ一番近い図書館ということになる南千住図書館でさえ道のりにして1.5kmほどでやや遠かった。そこに汐入図書SSができたんですから、断然便利になったはず。実際、汐入図書SSカウンター内の予約取置棚の冊数の多さをみると、この辺りの皆さんがこの施設を活用していることがわかります。

また、夕方ごろに行くと買い物袋をぶら下げてやってくる人も多く、この辺りの皆さんの暮らしに汐入図書サービスステーションの存在が溶けこんでいるのも感じます。買い物ついでに趣味の本や料理などの生活関連本を借りられる場所があるっていいですよね、というか、最寄りの図書館が最寄駅やスーパーなどの生活圏から離れたところにある私としては、羨ましい!

最初から利便性を考えて、公共施設と商業施設の複合施設の中に図書館を設置するパターンはちらほら見ますが、ショッピングモールの空き店舗に図書館施設が入居するというのは、全国的にも珍しいかもしれません。荒川区では、この汐入図書SSに次いで、冠新道商店街の中にも冠新道図書サービスステーションを開設しており、これからもこうした施設が増えるかも?!

汐入地域にお住まいの方は、予約受取や気軽に読む小説などなら汐入図書SSで、多くの本がある本棚から手にとって選びたいというときには南千住図書館で、と使い分けるのもいいですよね。利用者・図書館・商店街の三者をつなぐ汐入図書SS、図書館施設の新しいあり方としても注目に値する施設です。

荒川区立汐入図書サービスステーション データ

住所東京都荒川区南千住8-12-5-114 べるぽうと汐入東館1階 →大きい地図を開く
Tel03-3807-8130
開館時間
火~金曜9:30~19:30
土・日曜・祝日・臨時開館日9:30~17:00
※臨時開館日とは、夏休みの終わり頃などに、本来休館日である月曜を、臨時に開館してくれる日です
定休日月曜(祝日は開館し、翌日休館)
第2木曜(祝日は開館)
年末年始
最寄駅東京メトロ日比谷線JR常磐線つくばエクスプレス 南千住駅から徒歩15分
最寄バス停「汐入公園前」停留所から徒歩1分
都営バス 上46(南千住駅東口~南千住駅入口~上野松坂屋前)
都営バス 南千47(南千住駅東口~三河島駅前~日暮里駅前)
「汐入公園」停留所から徒歩1分
コミュニティバス 汐入さくら(南千住駅東口~南千住駅西口)
「はなみずき通り中央」停留所から徒歩2分
都営バス 南千48(南千住駅東口~亀戸駅前)
駐輪場べるぽうと汐入北側入口の向かって左に駐輪場あり
駐車場べるぽうと汐入北側入口を出て、右に少し歩いたところに、べるぽうと汐入提携有料駐車場あり。7:00~24:00は30分100円、24:00~7:00は60分100円、1日最大1200円。但し、Santoku汐入店で、1000円以上の買物をすると60分無料、2000円以上の買物をすると120分無料。べるぽうと汐入商店街で、1000円以上の買物をすると30分、2000円以上の買物をすると60分無料。
所蔵資料
図書所蔵数2014/03/31現在 12,098冊 出典『荒川区の図書館 平成26年(平成25年度事業概要)』
漫画なし
外国語新聞なし
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本英語絵本10冊ほどあり(数字は開架の冊数)
音声資料
CDカセットレコード
なしなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクルなし
設備
検索機1台(キー&マウス&タッチパネル入力機)
検索結果印刷機能あり
資料の複写なし
ブックポストべるぽうと汐入北側入口の向かって左に白い箱状のブックポストあり
自動貸出機なし
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用6席、児童用2席
児童用椅子席2席
椅子席6席
飲食設備建物同フロアにインド料理店「フルバリ」、「ラーメン亭 リトルチャイナ」、スーパーの「Santoku」あり
ネット閲覧PCなし
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用不可
LAN接続なし
その他設備
  • 児童エリアに読書通帳記帳機1台あり
  • カウンター向かって右の棚(旅行ガイドがある棚)の上に意見箱あり
児童用資料・設備等
紙芝居なし
布絵本なし
児童向け視聴覚資料なし
おはなし会汐入おもちゃ図書館子育て交流サロンで子ども向けおはなし会が月1回あり。また、図書サービスステーションとは別に、べるぽうと汐入でもおはなし会を開催しているようです。
靴脱ぎスペースなし
授乳室汐入おもちゃ図書館子育て交流サロンの奥に授乳室あり
オムツ交換台汐入おもちゃ図書館子育て交流サロンの奥でオムツ交換ができます。また、フロア東側入口そばのだれでもトイレ内にもオムツ交換台あり
児童用トイレフロア東側入口にある女子トイレ内に児童用トイレあり
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター建物1階の施設です
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレフロアの東側入口から入って左に誰でもトイレあり
大活字本なし
視覚障害者向け資料開架を見た限りではなし
拡大読書器・老眼鏡なし
対面朗読室なし
その他バリアフリー設備等カウンターに筆談ボードあり

荒川区立汐入図書サービスステーション カレンダー

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※21・28日は臨時開館日で17時で閉館します

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