お正月福袋

―2014年1月4日からの企画
visit:2014/01/08
§ お正月にふさわしいテーマの本が入った福袋

最近あちこちの図書館で実施されている「本の福袋」は、テーマでピックアップした数冊の本を袋につめて貸し出す企画。以前から、稲城市立図書館ホームページから閲覧できる「いなぎ図書館だより ひばり」を見て、稲城市立中央図書館でもときどき開催していることを知っていたので、いつか借りてみたいと思っていたんです。過去の開始時期から察するに年始に実施していそうだと推測して2014年1月8日に行ってみたら、予想通り実施しており、念願叶って借りることができました。

今回の企画「お正月福袋」があるのはカウンター前の展示コーナー(自動貸出機向かって左に少しいったところ)。ブルー、ピンク、イエローの紙が貼られた紙袋が並んでおり、ブルーが大人向け、ピンクが子ども向け、イエローが中高生向けとのこと。どの袋にも3,4冊の本が入っていますが、何が入っているかはこの状態ではわからない、中身は貸出手続きをしてから袋を開けるときのお楽しみというわけです。限定50袋とのことで、バックヤードにも在庫があるのかもしれませんが、私が行った時点では、子ども向け2袋、中高生向け3袋、大人向け9袋が並んでいました。

「福袋」といっても、お買得の商品を入れたお店の福袋とは違い、あくまでも「中身を隠して貸し出す企画」なので、中に入っている本は期限までに返却する必要があります。返却の際は普通の貸出本と同様に1冊ずつで構わないし、紙袋は返却する必要はありません。

「本の福袋」企画の方式としてもっともよくあるスタイルは、袋にテーマが書かかれていて中にはそのテーマに沿った本が入っており、利用者は中身の本がわからない分テーマで選んで借りる、というかたちなのですが、この「お正月福袋」は全ての袋が「お正月」をテーマにした福袋です。

展示コーナーの説明に「新年、初詣、初春、干支(今年は午年)、初夢、おせち料理、富士山、凧、カルタなど 、「お正月」にふさわしいテーマの本や絵本が入っています」とあったので、例えば、おせちの本と富士山の本とお参りの本が1つの袋に入っているような感じなのかと思ったのですが、後述する私の借りた福袋の中身から察するに、この袋は「富士山」、この袋は「お節料理」といったかたちで、お正月に関連するワンテーマで中身をピックアップした福袋のようです。

つまり、一般的な福袋だと「この袋にはどんな本が入っているのかな」というのが楽しみのところ、稲城市立中央図書館のお正月福袋では 「この袋はお正月関連テーマのうちどのテーマなのかな」というのも楽しみというわけです。

稲城市中央図書館 お正月福袋 外観

というわけで、借りてみた袋がこちらの写真。テーマで選ぶ福袋と比べると、全てが「お正月」をテーマにした福袋であるこの企画は選ぶ楽しさがないのがやや残念。ただ、紙袋の中央をセロハンテープで留めてあるだけなので、覗こうと思えば中身が少し見えるんです。だから、本の厚さや大きさをちら見して、それを頼りに選ぶこともできます。

稲城市立中央図書館の福袋の場合は、「袋のまま自動貸出機で貸出してください」とあるので、貸出手続きの際に中身がわかってしまうんですよね。他の図書館では、自動貸出機を導入している館でも、あえてカウンター貸出してくださいとしているところが多く、貸出処理漏れがないよう職員さんがチェックするとともに、貸出手続きの中で福袋がネタバレしないようにしてくれます。稲城市立中央図書館の福袋は自分で貸出手続きするので、やろうと思えば自動貸出機で中身を見てから貸出をキャンセルすることもできてしまうと思うのですが、そこは無粋なことはせず、手に取った縁を大事にして貸出処理を完了させましょう。

また、展示コーナーに「福袋を借りた人にはプレゼントがあるので、貸出手続きしたあとカウンターまでお越しください」とあったので、その通りカウンターに行ったところ、所蔵雑誌の付録の中から好きなものを差し上げていますとのこと。が、職員さんが「でも、既にいいものは残っていないかもしれません…」と申し訳なさそうに言いながら持ってきてくださった箱には、確かに2013年の手帳など微妙なものが半分弱といったところ(笑)。お正月福袋&雑誌付録プレゼントは年の初めの開館日である1月4日から実施していると思うので、私が行った8日までの間にいい付録は誰かの手に渡ってしまったんですね。とはいえ、そんな中から選り分けて、自転車雑誌付録のネックゲイナーをいただきました。それが写真の右にある紫の袋です。

稲城市中央図書館 お正月福袋 外観

貸出手続きも終わり、プレゼントもいただき、さて、お楽しみの中身チェック。私の福袋に入っていたのは、『リボンステークス』『トライアル』『ジョッキー』の3冊でした。最初にこの3冊を見たとき、ん?どこがお正月?と思ったのですが、3冊とも馬が登場する小説、いやもっと絞って、競馬を舞台にした小説なんですね。絞られたテーマでの違う小説家の作品が揃っているので、描き方の違いなども楽しめそう。稲城市立中央図書館さん、ありがとうございます。

こうした図書館の「本の福袋」企画、私は好きで行ける限り行っているのですが、東京の多摩地域(市町村)ではあまり開催されていないよう。23区だといろんな館が実施している(当サイトの図書館のイベント・展示訪問記ページで「福袋」「福本」「お楽しみ袋」などのキーワードで検索していただけると、これまでの私が訪れた福袋企画の様子が読めます)のですが、多摩地域では私が知る限り稲城市立中央図書館のみ。テーマを選ぶ楽しみ、中身を開ける楽しみが体験できるこの企画、ぜひ多くの図書館に広がったらと思います。