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北島康介関連新聞・雑誌記事 2004年

荒川区立図書館 編

今さら言うまでもありませんが、平泳ぎの選手北島康介はご実家が荒川区なんですよね。そんなわけで荒川区立図書館が北島康介に関する記事をスクラップしたものが『北島康介関連新聞・雑誌記事 2004年』。読んでいるとアテネオリンピックの頃の荒川区の盛り上がりぶりがよみがえります。

当時は「あらかわ区民応援団」なるものが結成されたんですね。と言っても区民以外も参加できたようですが。

区役所でも垂れ幕やお手製パネルを作ったり、広報課と受付の職員約20人が区民応援団のTシャツを着て勤務したりとかなり盛り上がってたみたいですね。

で、100メートルの予選の日には「荒川総合スポーツセンター屋内プールにスクリーンが設置され、区民らが泳ぎながら観戦し、声援を送った」そうです。泳ぎながら声援?!でも、記事に添えられた写真はとりあえず皆服を着ていますが。。

この日には、2003年の世界選手権で北島選手が樹立した100メートル世界記録(当時)59秒78を50メートルで泳げるかどうか挑戦するタイムトライアルを実施したりもしたそうですね。こういうの面白そう!

200メートル決勝の日も区内のホールに集まって大声援。それに辛酸なめ子が行ったらしく、それを書いた週刊文春のエッセイもスクラップされていますよ。

金メダルを取った後は、都電荒川線で前後に『祝 北島康介選手金メダル』と書いた金メダル車両なるものも登場したとか。

一方、区の方ではそれまでに、2000年に区スポーツ大賞、2001年に区スポーツ特別大賞、2002年に区民栄誉賞を授与していてもうあげるものがない状態。だもので、区民プールを「北島康介記念プール」にするという、世界水泳選手権のときに北島選手に断られた話をまた持ち出したわけですが、これも最終的にはどうなったのかな。

ご実家の精肉店「北島商店」のメンチカツはオリンピック後も人気で、上野松坂屋でも販売したそうですね。このスクラップにあった記事では、松坂屋の担当者が「一時のブームに終わらすことなく、長く販売し、下町の名物として定着させたい」と言っているのですが、今でも売っているのでしょうか。

有名になったりすると親戚が増えると言いますが、これを読んでいると有名になると地元民が増えるって感じ(笑)。まあ一時のお祭りってことでしょうかね。

2003年8月8日のサンケイスポーツに「民間ではなく、行政主導のスポーツ選手後援会づくりは、異例のこと」とありますが、その様がしっかり見て取れますね。ご実家が商店街の肉屋さんという地元に密着したご商売だったのも大きな要因でしょうが、確かにあらためて見ると何だかすごいなあ。