新宿区立落合第一特別出張所臨時ブックポスト
新宿区立落合第一特別出張所臨時ブックポスト 訪問記
新宿区立落合第一特別出張所臨時ブックポストは、下落合駅の北にある落合第一特別出張所に設置されたブックポストです。旧・新宿区立中央図書館の跡地に新しい地域図書館が整備(平成28年度開館予定)されるまで間、臨時に設置されています。
落合第一特別出張所は、西武新宿線の下落合駅から徒歩5分ほどの場所にあります。駅の上りホームから北口を出る場合は、左先の路地へ進んで、踏切と交差している道に出たら右へ進みます。下りホームから南口に出る場合は、目の前の通りが踏切と交差している道なので右へ進みます。しばらく進んで2つ目の信号の右にある建物が、落合第一特別出張所や落合区民センターが入っている複合施設で、その建物入口向かって左にある白い箱が、新宿区立図書館の本や雑誌を返却できるブックポストです。
建物外観はベージュの壁に窓枠や柱がパステルグリーンで、色合いとして日清食品東京本社(昔、日清パワーステーションがあった建物)を思わせるといえば、建物を見つけるときの参考になるでしょうか。新宿の明治通り沿いにある日清食品東京本社は、パステルグリーン部分が屋根ですが。比較的地味な通りにしては立派な建物なので、目をひきます。
ブックポストは建物の外にあるので、建物が閉まっているときにも返却可能。壊れやすいCD・DVDと紙芝居の返却は不可で、本や雑誌だけがこのブックポストへ返却できます。1日1回しか回収しに来ないようで、このポストへ返却した場合は翌日に返却処理されることになります。貸出冊数上限まで借りていて返したあとにすぐ借りたいなどの場合、このポストに返してしまうと翌日返却処理されるまでは貸出中状態で新たに借りられないことになるのでご注意ください。
このように図書館ではない場所にブックポストを設置して返却の利便性を図ることは、板橋区・渋谷区・台東区・中野区・文京区・港区でも行われていますが、新宿区の場合は「臨時ブックポスト」の名からも察せられるように、下落合駅の南東にあった新宿区立中央図書館が西早稲田駅近くに移転した後、旧・中央図書館の場所に新しい地域図書館が整備されるまでの間だけ、臨時にブックポストを設置するかたちです。旧・中央図書館の建物は老朽化・耐震性の問題で続けての使用が困難なため、改築して新しい地域図書館を作る予定で、平成28年度開館を目指して計画中。
新しい地域館ができるまでのあいだは、落合第一特別出張所付近にお住いの方の最寄りの新宿区立図書館は、西落合図書館か北新宿図書館ということになり、どちらもやや遠いです。行けるときにまとめて借りて、返却は読み終わる度にブックポストに返却するなど、上手に使いたいですね。また、お隣の区の豊島区立目白図書館も近く、新宿区民でも利用登録できるので、この機会に豊島区の図書館を使ってみるのもいいと思います。
ちなみに、落合第一特別出張所の建物手前左には「落合に住んだ文化人」というマップがあり、小説家の林芙美子や壺井栄、洋画家の佐伯祐三といった文化人のゆかりの場所が地図に記されています。文化人が暮らしていたと思うと、何気なく通っていた街並みが文化的に見えてきます(笑)。西落合図書館でも「おちあい文豪散策まっぷ」を配布しているので、それに加えてこの「落合に住んだ文化人」を見て芸術家のゆかりの地もメモしておけば、更に落合散歩を楽しめそうです。