東京図書館制覇!へようこそ

東京図書館制覇!

東京23区の区立図書館約250館を全て制覇(訪問)し、現在は多摩地域、島しょ部の図書館巡りをしています。いろんな視点での図書館ランキングやリストも掲載しています。

CurrentIcon 新春かるた大会

―2015年1月3日のイベント
visit:2015/01/03

お正月の遊びといえば、凧揚げ、羽根突きなどいろいろありますが、かるたや百人一首もその一つ。実は私、ずっと前から図書館でときどき開催される百人一首大会に参加したいと思っていたんです。ただ、百人一首は対戦相手と自分のレベルが極端に違うと申し訳ない気もするし、自分もつまんないだろうしと、他の参加者のレベルがわからないだけに迷っていました。そんななか、元々様子を見に行こう思っていたお正月の葛飾区中央図書館で、2015年1月3日に百人一首も行う新春かるた大会を開催すると知り、せっかくだから参加してみました。

会場は、一般書架のお手洗いの先の通路を進んだ奥にある会議室。このイベントは葛飾図書館友の会が主催のイベントで、会議室に入るとオレンジ色のエプロンをした友の会会員の皆さんが案内してくださいました。4つのテーブルが用意されており、参加者が好きなテーブルに座って4グループでかるたを楽しむかたち。今年は去年より参加者が少ないそうで、全部で15名くらいだったかな。友の会会員の皆さんもプレイヤーとして参加して皆で楽しみました。

式次第としては、開会の挨拶→葛飾郷土かるた→坊主めくり→ちらしで百人一首対戦→各グループの上位2名、計6人で2チームに分かれて百人一首の源平合戦という流れ。最初の、中央図書館館長さん、及び、友の会副会長さんからご挨拶では、友の会会長さんがその場にいらっしゃるにも関わらず、BGMのギター演奏で忙しいので、代わりに副会長さんがご挨拶なさっていました(笑)。その様子からも、友の会の皆さんが楽しんで活動していることが伝わってきます。

§ 葛飾の魅力が盛り込まれている郷土かるた

最初に行われた「かつしか郷土かるた」は、左上に最初の文字が書かれた絵札を取り合う、一般的なかるたです。この「かつしか郷土かるた」にはかなり本格的な競技大会用ルールもあるそうですが、このイベントでは誰でも参加しやすいように絵札をテーブルに散らして、数人でとりあうかたちで行いました。

どんな札があるのかは、葛飾区公式サイトの「かつしか郷土かるた」の札の紹介のページを見るとわかりますが、知っていることからなるほどと思うことまでいろいろあり、内容も結構面白いです。例えば、「へ」の句は「へぇ ほんと 金魚の形 葛飾区」で、そう言われてみると、葛飾区は金魚が下を向いているかたちをしていますね。また、「よ」の句の「吉宗の 病治した お花さん」は、お花茶屋の地名の由来エピソードとして知っている人も多いのではないでしょうか。

寅さん、両さんといった、葛飾区にゆかりある有名な架空のキャラクターも登場する一方、昭和初期のベストセラー『綴方教室』(葛飾区の小学校教師・大木顕一郎によって生徒・豊田正子の作文が出版されベストセラーになった)のことを詠んだ句や、江戸時代から稲作地だったためにお団子やお煎餅の製造が盛んだったことを詠んだ句など、近代の歴史が見える句もあり、かるたを通じてそういうことが知れるのも面白かったです。

かつしか郷土かるたを一通り読み上げた後は、百人一首の読み札を使った坊主めくり。裏返した読み札を参加者が一枚ずつ順に取って、坊主だったらそれまでの持札を全て場札へ放出、お姫様だったら場札を全部もらって持札にすることができて、最終的に持札が最も多い人が勝ちというあの遊びです。私のグループは3人の小さい姉妹を連れたお母さんと私という参加者で、かつしか郷土かるたの方で2番目の女の子が勝ったので、できれば1番上の女の子に勝たせてあげたかったですが(一番末っ子の子は勝負があまりわからないくらいの年齢だったので)、坊主めくりでそういう操作はなかなかできませんよね(笑)。結局、2番目の女の子が坊主めくりでも勝ちとなりました。

§ 本気の勝負、百人一首大会

ここまでは、小さい子も参加できるほのぼのとしたイベントでしたが、後半の百人一首からは様子が変わってきます。私と一緒のグループだった3姉妹親子も、百人一首は難しいのでここで会場を後にし、私が他のグループに入って3グループに分かれ、百人一首をしました。ルールはちらし取りで、百人一首のCDを使っての勝負です。

これがかなり本気の勝負で、私は大満足。実際には、A,C,Dの3グループのうち、Aで強かったのが小学生低学年くらいの女の子だったせいか、ほのぼのした雰囲気でした。漏れ聞こえてくる声から察するに、上の句だけでは取れない大人が多いなか、女の子が札を取って、下の句読み上げで女の子の正解が確認できたところで大人たちからの拍手が起きるということが繰り返されていたよう。

一方、Cと私がいたDは、大人も子どもも真剣勝負。誰かが札を取ってから次の上の句が読み上げられる間も、場に出ている札野位置を一つでも覚えようという気迫で、拍手など起こる雰囲気はございません(笑)。一字決まりの句のときには、皆の手が伸びて周囲の札がテーブルから飛ばされてしまうほどです。Dグループは、中学1年生の女の子が2人と、私と同世代くらいの男性、私の4名だったのですが、特に女子中学生の1人が強く、彼女に引っ張られての本気モード。いや、男性は彼女が強すぎて途中からぼやきだしてましたが(笑)。

ちらし取りで各グループ内での順位が決まったら、各グループの上位2名が集まり、2チームに分かれての源平合戦。Dグループは、強かった女子中学生が60枚超えで圧勝、次に多かったのが私の24枚だったので、私も源平合戦に参加しました。葛飾図書館友の会バックナンバー 2014年3月号によると、去年の百人一首で最後に勝ち残ったのは中学生の双子の兄弟だったそうですが、今年の最終戦は小学生から大人まで6名全てが女性の熱い戦いです。

ここでもDグループの勝者である女子中学生が強かったのですが、Cグループで優勝した女性も強くて、この2人がちょうどそれぞれのチームの真ん中に座ったこともあり、2人の対戦に両脇の人達も取れる札を取って支えるという感じに。源平合戦のときは、CDではなく友の会の方が読み上げて、歌を詠む前に作者の名前を読んだのですが、お二人は作者名だけで取った札もあったくらいよく覚えていました。お見事すぎて、惚れ惚れします。

適当に座ってチーム分けしたとは思えない好勝負になった末、結果としては、十数枚を残して、女子中学生がいた方のチームが勝利。最後は、友の会会員の方の音頭で三本締めをしてイベントが終了しました。参加賞もたくさん用意してくださって、最後の源平合戦で最も多く札を取った女子中学生と、二番目に多く札を取った女性には、オリジナル図書館バッグをプレゼント。その他にも、自由に選べる参加賞がずらっと並んでおり、葛飾区郷土と天文の博物館のグッズもあれば、企業などがよそで配っていたものを集めたっぽいものまで(違ったらごめんなさい)、いろいろある中から選べるようになっていました。

感想としては、とっても楽しく、来年もぜひ参加したいの一言に尽きます。ご一緒した皆さん、葛飾図書館友の会の皆さん、中央図書館の皆さん、本当にありがとうございました。百人一首が好きな人たちが世代を超えてこうやって対戦できるイベントに参加して心から楽しかったですし、女子中学生の強さに刺激されて、百人一首もあらためてきちんと覚えようという気になりました。実際、帰りの電車の中で、百人一首暗記アプリをあれこれダウンロードしてしまいましたし、既に来年に向けて勉強する気満々です(笑)。また来年も、どうぞよろしくお願いします。

Copyright(c) 東京図書館制覇! All Rights Reserved.