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葛飾区立こすげ地区図書館 訪問記

last visit:2016/04/08

葛飾区立こすげ地区図書館は、2016年3月26日に、こすげ小学校の敷地の隅に新設された図書館です。机席があまりなく調べものなどには向いていませんが、子どもたちの笑顔が溢れる明るい様子に、こちらまで微笑んでしまういい雰囲気の空間です。

§ 図書館の場所

こすげ地区図書館は、京成本線の堀切菖蒲園駅と千代田線JR常磐線の綾瀬駅を線で結んだ中間あたりにある図書館です。堀切菖蒲園駅からは道のりで1kmありませんが、綾瀬駅からだと1km強あります。新設されて間もない4月に堀切菖蒲園駅から行くと、小学校・中学校それぞれ1校の脇を通るルートになり、桜舞うなかの散歩のようになりました(堀切菖蒲園駅からの道のりはこちら)。入学式にあうからなのか、桜が植えられている学校って本当に多いですね。

こすげ地区図書館も、葛飾区立図書館HPの施設案内によると、住所が「こすげ小学校内」となっていますが、建物として小学校の中にあるわけではなく、校庭の南東の隅を小学校から切り離して平屋建ての建物を建てて、それを図書館にしたかたちです。小学校の校庭のなかを通るわけでもないので、もともとこの部分が校庭だったことを知らずにこの建物を見た人は「小学校の隣に図書館がある」と捉えると思います。

§ 図書館の様子

葛飾区の図書館のうち「○○地区図書館」という名前の図書館は規模が小さく、こすげ地区図書館も面積が404平方メートル、収蔵能力が3万冊程度。ただ、今はまだ新設されたばかりで棚が空いており、実際の所蔵数にしたらもっと少ないと思います。一般用の机も6席しかなく、長時間滞在するよりは、毎日の暮らしのなかで立ち寄っていい本を見つけたら借りるのに適しているような図書館です。

図書館入口を入ると右先にカウンターがあり、左に新聞・雑誌コーナー、児童エリア、中高生コーナー、CDコーナー。一般書架のうち、小説・エッセイ、文庫本、家事関連本、旅行ガイド、パソコン関連本もこちらです。また、カウンターの先にも書架があり、上に挙げたもの以外の一般書と閲覧席があります。書架以外の設備としては、左奥にイベントや展示に使われる図書交流室、また、カウンターの脇にネット閲覧PCが1台あります。

§ 児童エリア

児童エリアは窓際のほうに絵本やちしきの本があり、その奥の一般書架と同じ高さの棚に児童読み物が並んでいます。窓際の隅にある靴脱ぎスペースは、図書館の床と段差のない地続きになっていて、冬も暖かく過ごせるよう床暖房が入っているのだそう。靴脱ぎスペースの入口脇には布絵本も置いてあり、手に取りやすい場所にあるので何だろうと手に取る子どもも多いです。残念ながら貸出はハンディキャップ登録をしている人しかできませんが、ぜひ館内で広げてみてください。

絵本は、日本人作家の作品と外国人作家の作品にわけて、絵を描いた人の姓名五十音順に並んでいます。これはこすげ地区図書館だけでなく、葛飾区立図書館共通なのですが、お薦めの本にはラベルが貼ってあり、色で対象年齢もわかるようになっているので、本選びの参考になります。小さい子向けの絵本では、水色リボンのシールが0〜3歳にお薦め、緑の双葉シールが3〜6歳にお薦め。その他の絵本のうち、読み聞かせに向く絵本には、本型の白抜きの中に「読み」と書いてある楕円のシールが貼ってあり、シールの色によって、黄緑が幼児向け、赤が1,2年生向け、黄が3,4年生向け、青が5,6年生向けとなっています。

児童読み物は、日本と外国という2分類ではなく、アジアの物語、アメリカ・イギリスの物語といったように、外国のよみものは更に国・地域別に分けたうえで、著者姓名の五十音順に並んでいます。児童読み物のラベルは、日本人作家の作品には「91」、イギリス・アメリカの作家だったら「93」のように分類記号がついていますが、このうち「T91」「T93」のように頭に「T」がついているものは低学年向けの読み物です。

絵本のようなラベルは児童読み物にもあり、ランドセルのシールが貼られているものは、新1年生向けの本です。また、葛飾区立図書館では毎年夏休みに合わせて図書館お薦め本を選んでいるのですが、それに選ばれたことがある本には麦わら帽子マークのシールが貼ってあります。これも色が対象年齢を示しており、赤が1,2年生向け、黄が3,4年生向け、青が5,6年生向け。麦わら帽子のなかには年度が書かれており、例えば、15と書かれた赤い麦わら帽子シールのついている本は、2015年度にお薦め本に選ばれた1,2年生向けの本を示しています。

一般書架のほうは、これからの新刊を揃えるためにも新設された段階では棚に空きが多いのですが、児童エリアのほうは既にたくさんの本が並んでいます。こすげ地区図書館が小学校の敷地を活用して建てられたことは書きましたが、道路を挟んだ南隣も区立中学校なんです。都内だと図書館も含めて下校途中に寄り道してはいけないことになっている学校が多いように思いますが、学校のすぐそばに新しくてきれいな図書館があったら寄りたくなるよなあ。

§ 一般書架

一般書架は、やはり小規模図書館ですので、身近な暮らしに役立つ本や専門書でも楽しみながら読めるような本が多いです。面白いのは文庫本の小説のうち、時代小説だけは別にまとめて置いてあること。蔵書数が少ない図書館の時代小説文庫なら、コツコツ読んでいけば全冊読破もできそう。時代小説好きの人は、この棚を見てそそられるのではないでしょうか(それとも、図書館を制覇しようとしている私はともかく、人はそんなに制覇にはこだわらないものでしょうか)。

日本の小説とエッセイは一緒にして、著者名の五十音順に並んでいます。ただ、ラベルを見ると、小説は著者の苗字だけが印刷されたラベル、エッセイは「914.6」という分類+著者苗字のラベルになっているので、ラベルを見れば小説なのかエッセイなのかわかります。小説もエッセイも多数出している作家の本で、今日は小説が読みたいというようなときは、ラベルをもとに判別することができます。

また、複数作家による作品集は少し複雑で、複数作家の小説集は「913.6」という分類で小説の五十音の並びの前にまとめて置いていますが、複数作家のエッセイ集は書名の頭文字をとって、五十音の並びの先頭に配架されています。例えば、12人の作家が書いた『考えるマナー』という随筆集は、書名の頭文字「カ」をとって、著者名五十音順の並びの「カ」の先頭に置いてあります。

外国小説は、「中国文学」「英米文学」のように国・地域別に分けて、それぞれの中で著者の五十音順に並んでいますが、全ての外国小説を合わせてもそれほど冊数はありません。ただ、一般書架の小説がある棚と、中高生コーナーの小説本がすぐそばなので、それらも合わせた小説全体から本選びができます。中高生向け、一般向けというのは、あくまでも図書館が振り分けた「向け」であり、中高生が一般の小説を読んでもいいし、大人が中高生向けを読んでもいい。いろんな棚を見て読書の幅を広げたいです。ちなみに、中高生コーナーにある本のうち、「D」の文字のなかから犬が顔を出しているシールが貼られているものは、葛飾区立図書館の中高生向け図書館だより「Dog ears」で紹介されたことのある本です。

CDは、販売時に使われていることの多い正方形状のCDケースではなく、DVDケースのような縦長のケースに入っています。利用者にとって嬉しいのは、ライナーノーツがケースの外にくっついており、どれを借りるか選ぶ際に解説などを読んで選べること。

図書館の視聴覚資料は、本に比べたら所蔵が少ないし、購入金額も高い(図書館が視聴覚資料を購入する際は、市販の販売金額ではなく、レンタル用の金額で購入します)。それを踏まえると、利用者のほうも既に好きなアーティストのCDを無料で借りるという使い方ではなく、あまり聴かないジャンルやアーティストのCDを借りて興味を広げる場として使いたいもの。でも、全く何の手掛かりがなくては、どれを聴いたらいいかわからない。そこでライナーノーツを読んで選べるというのは助かります。

実は私も、「ショパンで情熱的な曲を聴きたい」という漠然とした考えでこすげ地区図書館の所蔵CDの中から解説を読んで選び、結果的に気に入って曲をiTunesで購入しました。私はクラシックの楽曲には全く詳しくないのですが、そういう人こそ解説を読んで選べる仕組みを活用するといいです。

§ 住民に歓迎されている図書館

小菅は葛飾区の西端にあたり、こすげ地区図書館ができるまでは、一駅離れたお花茶屋図書館が一番近い図書館でした。そんなところに、小規模とはいえ、新しくてきれいな図書館ができ、私が行ったときには利用者同士が「きれい」と褒めていたり、読み切れるのかと思うほどの本を借りていた利用者がいて、住民に喜ばれているのを感じました。なかでも印象的だったのは、「いやあ、きれいだなあ ♪ピッカピカ~」と口ずさみながら書架を巡っているおじさん。歌っているのはその人だけでしたが、他の来館者もうきうきして利用している様子です。

新設されてから1ヶ月の間、図書交流室で「こすげ地区図書館ができるまで」という展示をしているのですが、ここにこすげ地区図書館開館を祝う大きなクロスステッチの作品が展示されているんです。職員さんに聞いてみたところ、職員さんの知り合いの方が新しく図書館ができると知って、お祝いに作った作品だそう。今って、図書館(や他の自治体サービス)に対して、「何をしてもらえるのか」という態度で利用している人も少なくないと思うのですが、この刺繍には「自分が図書館に対して何ができるか」という気持ちが表れていて、こちらまで嬉しくなってしまいます。

おじさんが歌っていたというエピソードからもわかるように、特に児童エリア付近は「静かにして一言も発してはダメ!」というような雰囲気ではなく、子どもが物語を音読していたり、賑わいのある雰囲気。図書館を楽しんでいる人たちの中にいることで、こちらも気分が上がってきて、予定以上に借りてしまいました。

葛飾区立こすげ地区図書館 データ

住所東京都葛飾区小菅3-8-22 こすげ小学校内 →大きい地図を開く
Tel03-3601-3855
開館時間
火~木・土・日曜10:00~17:00
金曜10:00~20:00
定休日月曜・第4木曜
祝日
12月29日~1月3日
最寄駅京成本線 堀切菖蒲園駅から徒歩12分
最寄バス停「堀切中央病院」停留所から徒歩4分
京成バス 綾01(亀有駅~綾瀬駅)
京成タウンバス 新小51(新小岩駅~堀切菖蒲園駅~綾瀬駅)
駐輪場入口向かって左と右奥に駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
漫画一般書架「J」棚に漫画あり
外国語新聞なし
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本なし
音声資料
CDカセットレコード
ありなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル2016年4月8日時点ではなし。まだ新設されたばかりなので、これから先、蔵書の除籍をするようになったら設置されてるのではないかと思います。
設備
検索機2台(キー&マウス入力機1台、タッチパネル入力機1台)
検索結果印刷機能あり
資料の複写入口入ってすぐ右にセルフ式コピー機あり。A4・B4・A3モノクロ10円。
ブックポスト入口向かって右の壁面にあり。開館中の使用は不可。
自動貸出機なし
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用20席、児童用14席
児童用椅子席8席
児童用机席6席
新聞・雑誌コーナー(椅子)5席
椅子席9席
机席6席
飲食設備蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)の飲料に限り、机席での摂取可能。但し、飲むとき以外は鞄にしまってくださいとのこと。
ネット閲覧PCカウンター向かって右にネット閲覧PC1台あり。利用は1回30分、次に待っている人がいなければもう1回利用可能。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用不可
LAN接続なし
その他設備図書館入口入って2つ目の自動ドアの向かって右にAEDあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本布絵本が5点あり。ハンディキャップ登録をしている人のみ貸出可能。
児童向け視聴覚資料CDコーナーに児童向けCDあり
おはなし会0~3歳向けおはなし会が月1回あり
靴脱ぎスペース児童エリア窓際に靴脱ぎスペースあり
授乳室なし
オムツ交換台誰でもトイレ内にオムツ交換台あり
児童用トイレなし。トイレは児童エリアから一番遠いところにあるので、小さいお子さんをお連れの際はご留意ください。
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター建物1階の図書館です
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ男女トイレ手前にオストメイト対応の誰でもトイレあり
大活字本一般書架「I」の棚(CDコーナーの対面)に大活字本あり
視覚障害者向け資料児童エリアに児童視覚障害者向け雑誌「テルミ」あり
拡大読書器・老眼鏡カウンターに老眼鏡あり
対面朗読室なし
その他バリアフリー設備等館内用車椅子あり

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