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CurrentIcon 『まち探訪ガイドブック』

港区産業・地域振興支援部地域振興課 編

東京のガイドブックは、書店に行けばたくさん並んでいますし、図書館の旅行ガイドコーナーにも各種揃っています。でも、そうした市販のガイドブックは、商業施設の案内ばかりが並んでいますよね。そんなガイドブックに飽きた方は、港区の産業・地域振興支援部地域振興課が発行した『まち探訪ガイドブック』はいかがでしょうか。

私の印象では、港区って2006年くらいから、地域振興的な企画を行って、一般にアピールしているように思います。この『まち探訪ガイドブック』もそうした企画の一つで、2007年1月発行版と2009年4月発行版があります。発行された当初は、図書館を含めた港区の施設で無料で配布していたんです。配布分が捌けてしまった今でも、港区立図書館で所蔵しているので、閲覧したり貸出したりできますよ。

この本のガイドの対象は、人気スポットというより、街そのもの。日本の鉄道の起点である新橋も港区だし、落語に登場する「芝浜」や「麻布~町」といった地名も今の港区内。実際、港区を歩いていると、お寺をはじめとした古い建物と現代風のマンション・ビルが混在しているのです。起伏も多いので、地形だけでも面白いし。

そんな港区の街の歴史がよりわかるように、この本では、赤坂・麻布・芝・高輪・芝浦港南の各地区ごとに、2007年1月発行版だったら、2006(平成18)年、1956(昭和31)年、1907(明治40)年、1828(文政11)年、それぞれの地図を掲載しているのです。これを見比べるのが面白いんですよ~。

東京都庭園美術館のある場所が、1907年には海軍火薬庫だったり、その一方で増上寺のように、今も昔も変わらず存在しているものもある。芝浦やお台場に至っては、1828年の時点では海ですし。港区にお住まいの方や、お勤めの方は、それらの場所が昔どうなっていたかを見るのも面白いですよね。

地名に関する豆知識も満載です。「虎ノ門」は、四神思想(東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武)に基づいて、江戸城の西に位置する門に名付けられたとか、「芝浦」は芝の海(浦)が埋め立てられた場所だから、それがそのまま名前になったとか。

そうそう、「港区」という区の名前も、最初は数ある候補の中から「東港区(とうこうく)」に絞られたんですって。でも、「東京都東港区」は言いづらいということで「港区」に落ち着いたのだとか。聞きなれてしまったからかもしれないけど、「港区」っていい名前だと思います。

そんな『まち探訪ガイドブック』ですが、港区立図書館では、2009年4月発行版を12冊、2007年4月発行版を13冊所蔵しています。このペースだと2011年にまた新しく発行・配布してくれるかなと思いきや、2009年4月版を最後にその後出版されていません(2012年12月現在)。今のところは、港区立図書館を利用して、ぜひ一度読んでみてください!

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