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練馬区立南大泉図書館 訪問記

last visit:2013/08/27

練馬区立南大泉図書館は、保谷駅の南東にある図書館です。南大泉青少年館との併設施設で、漫画の冊数は練馬区立図書館のなかで最多。分館であるこどもと本のひろばで赤ちゃんや小さい子ども向けの資料・設備を充実させた分、こちらは大人から子どもまで静かに読書に熱中している雰囲気です。

§ 図書館の場所

南大泉図書館は保谷駅から1kmほど歩く場所にあります。保谷駅には、駅の南口を出てすぐのSEIYUの上に西東京市の保谷駅前図書館があるので、保谷駅をご利用の方はそちらに行くほうが多いのかな。2つの図書館が使えるというのは便利ですが、南大泉図書館も保谷駅前図書館も閲覧机が比較的少ないのがやや難点。保谷駅近辺の皆さんは、どちらかというと、図書館で本を読むより、貸出を中心に利用しているのではないでしょうか。

保谷駅から南大泉図書館までの道のりは、改札を出て左(南口)に行き、SEIYUの入口の右の空中通路から階段を下りて、目の前の道を左へ進みます。150mほど行った信号(右先に「blossom」という美容院があるところ)で右折し、500mほど行くと道の左側に大泉第二小学校が見えるので、小学校の先で左折、次の十字路で右折、そのすぐ先で左折、1区画先の右側にある青銀色の建物が、南大泉図書館が入っている建物です。図書館が開いている時間なら、自転車がたくさん駐まっているのが目印になると思います。

§ 図書館内の様子

南大泉図書館は、建物としては南大泉青少年館との併設施設で、1階が図書館、2階が青少年館というフロア構成ですす。図書館エリアに入ると、左にカウンターがあり、カウンターをぐるりと囲むように一般書架、右奥に新聞・雑誌コーナーがあり、一般書架の右に青少年コーナー、その更に右に児童コーナーがあります。カウンター近くにはCD棚やネット閲覧PCなども設置されています。

面積はそれほど大きくはなく、新聞・雑誌コーナーや青少年コーナー付近にソファやテーブル席が集中しており、子どもも大人もこの辺りで一緒に本を読むことになります。こう書くと、子どもが騒がしいのではと心配する人もいるかもしれませんが、少し離れたところに「こどもと本のひろば」という分館があり、赤ちゃん・小さい子ども向けの本は主にそちらに置いてあるので、南大泉図書館の児童コーナーはやや高学年寄りの蔵書構成。閲覧席でも熱心に読書している子どもが多いです。

§ 一般書架

一般書架は、図書館エリア入って右に文庫本や小説があり、その奥に検索機・コピー機・自動貸出機・ネット閲覧PCといった設備が並び、その奥にCD棚や新聞・雑誌コーナー、一番奥に各分野の図書が並び、左奥の一画が参考図書(事典類)・地域資料のコーナーになっています。料理や手芸といった家事関連本は、児童コーナー・青少年コーナーのほうにあるので、お探しの方はご注意ください。児童コーナーから最も遠い場所にある地域資料・参考図書コーナーにも机席があるので、集中して調べものをしたい方はそちらをどうぞ。また、ネット閲覧PCの並びに、持ち込みパソコン優先席も1席あります。

日本の小説は、著者名の五十音順。但し、複数作家による作品集は、著者名ではなくタイトルの頭文字で分類され、頭文字分類の先頭に配架されています。つまり、小説の「ア」の棚に行くと、まず、書名が「ア」で始まる複数作家の作品集が並び、その次に、著者名が「ア」で始まる小説が著者名の五十音順に並ぶという方式です。外国の小説は、国や地域別に分けることなく「外国の小説」でひとまとめにして、著者姓名の五十音順に並んでいます。

一般書架を見ていると、棚見出しがぽつりぽつりとあるかたちで、特に医学など細かい項目を有するジャンルはもう少し見出しが欲しいところ。家事関連本は比較的細かく分類してくれていて、料理は「魚」「肉」といった材料別、「和食」「中華」といった国別などの項目で、本を探しやすくしてくれています。

カウンター向かって左には大きな壁面を使った展示コーナーがあり、更に気が付きにくいけど、図書館エリア外のガラスケースでもテーマにそった本の展示をしています。過去の展示の選書リストもファイリングしているので、テーマに沿って図書館職員さんが選んだ本を楽しめます。

§ 青少年コーナー

青少年コーナーは、テーブル席やソファを囲むようにして、読み物、知識の本、ティーンズ文庫、漫画の棚が配置されています。壁沿いの棚の左側は「進路コーナー」になっており、「なるにはブックス」「知りたい!なりたい!職業ガイド」などの職業紹介のシリーズ本や学校案内がずらり。職業紹介のシリーズ本は、大学生の就職活動やこれまでと違う分野に転職しようとしている社会人にも参考になるのでは。

一般小説の隣にある漫画も冊数が多いです。練馬区立図書館報第6号によると、南大泉図書館の漫画所蔵冊数は練馬区立図書館の中で最多とのこと。その後、2012年度の改修を経て、開架の冊数は減ったように見えるので、閉架書庫でも所蔵しているのではないかと思います。

青少年向けで面白いのが、図書館エリア入って右手前の「TEENS TALK」という掲示板。青少年コーナーのテーブルにあるオレンジ色のポストに悩み事を投稿すると、図書館職員さんが掲示板でその悩みに本の紹介で応えてくれます。「TEENS TALK」のユニークな点は、投稿されたお悩みそのものは掲示せずに、本の紹介だけを掲示しているんです。つまり、投稿者以外の人は本紹介コーナーとして普通に読み、投稿者は「これが自分の悩みの回答かな」と推測しながら読むことになる。投稿者自身にも自分の悩みの答えかどうか明確にはわからない、この微妙な距離感が面白い!

§ 児童コーナー

児童コーナーは、「ここから先が児童コーナー」みたいな明確な区切りがなく、青少年コーナーから棚続きで児童コーナーに入っていくようなかたちです。分館のほうに大きな靴脱ぎスペースを設置したことで、南大泉図書館は靴脱ぎスペースを撤去してしまったのですが、絵本棚に囲まれたソファ付近で読み聞かせできますし、おはなし会もここで行われるようです。上に書いたように、分館で赤ちゃんや小さい子ども向け資料を充実させているものの、南大泉図書館の児童コーナーでも、絵本はもちろん、布絵本も閲覧・貸出することができます。

絵本は、日本のおはなしと外国のおはなしに分けたうえで、絵を描いた人の姓名五十音順に並んでいます。児童読み物も、日本の作家と外国の作家に分けたうえで、著者姓名五十音順に並んでいます。棚を見ていてなるほどと思ったのが、岩崎書店の怪談えほんシリーズがあったこと。この怪談えほんシリーズは大人の鑑賞にも耐えうる怪談絵本(心理的にかなり怖い)で、子どもへの影響を考えて購入するかどうか迷った図書館もあると聞いていますが、南大泉図書館と分館のように「本当に小さい子向け」「比較的分別がついてきた子向け」と傾向を分けることで、こうした絵本を後者に置くことができる。利用者としても、南大泉図書館・分館それぞれの所蔵本の傾向を活かして、本選びができますね。

§ 大人も子どもも一緒に本の世界へ

2012年度の改修工事以前は、入口入ってすぐの漫画棚にむらがる子ども達が目立った南大泉図書館ですが、大人のエリアと子どものエリアへと徐々に年齢層が移り変わる並びに変更したこと、また、赤ちゃん・小さい子ども向けの分館が別にできたことで、館全体が落ち着いた雰囲気になったように感じます。お子さんがじっとしていれらないうちは分館のほうを利用して、集中できるようになったらときどき南大泉図書館の方を使ってみるといった、「慣らし保育」ならぬ「慣らし図書館利用」みたいなこともできそう。

また、南大泉図書館といえば、水害を受けたことも今尚記憶に新しいです。2005年9月に杉並・練馬などの地域で大雨が降り、建物入口が半地下構造となっている南大泉図書館は大きな被害を受け、カウンター業務のみやっと復帰したのが10月、図書館の完全開館は11月になったといえば、被害の大きさが伝わるでしょうか。私は2005年12月初めに行きましたが、その時点でも壁に浸水のあとが残っていて、それが私の胸くらいの位置でした。現在は壁もきれいになり水害の影も形も残っていませんが、当時の職員さんは本当に大変だったと思います。復旧ありがとうございました!

そんな歴史も経て、大人も子どもも一緒に本の世界へ入れる雰囲気を作り出している南大泉図書館。考えてみれば、本の対象年齢はあくまでも参考にすぎなくて、大人が絵本や児童読み物を楽しんだり、子どもが難しめの本にチャレンジしたっていいんですよね。思い込みを取り払って、本棚に並ぶあらゆる本を楽しみたくなる図書館です。

練馬区立南大泉図書館 特集・行事・図書館だより感想記

  本のぷち袋
―2015年10月27日から11月8日まで(用意したぷち袋がなくなったら期間中でも終了)の展示
2015年読書期間の特別企画として、本のタイトルや中身を見ずに、本の中の一文だけをヒントに本を選んで借りて楽しむ「本のぷち袋」が実地されています。中には一文ではなく、画像などになっているものもあります。

練馬区立南大泉図書館 データ

住所東京都練馬区南大泉1-44-7 1階 →大きい地図を開く
Tel03-5387-3600
開館時間
火~金曜9:00~20:00
土・日曜・祝日9:00~19:00
定休日第2,3,4,5月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
12月29日~1月4日
最寄駅西武池袋線 保谷駅から徒歩14分
最寄バス停「大泉第二小学校」停留所から徒歩3分
コミュニティバス みどりバス南大泉ルート(保谷駅入口~武蔵関駅南口~関町福祉園)
駐輪場建物入口向かって左(西)側から裏(北)側にかけて駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数2011/04/01現在 92,423冊
漫画青少年コーナーに漫画あり
外国語新聞The Japan Times/International New York Times(英語)あり
外国語雑誌TIME(英語)あり
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本なし
音声資料
CDカセットレコード
ありなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル図書館エリアを入った右手前に、除籍蔵書の提供と古本の授受ができるコーナーを常設で設置。1人10点まで。
設備
検索機4台(タッチパネル&キー&マウス入力機)
検索結果印刷機能なし
資料の複写カウンター前にセルフ式コピー機1台あり。B5・A4・B4・A3モノクロ10円、B5・A4・B4・A3カラー50円。
ブックポスト建物入口向かって左の壁(入口がある半地下ではなく、路面の高さ付近)にブックポストあり
自動貸出機バーコード読取式自動貸出機2台あり
座席数一般用38席、児童用6席
児童用机席6席
新聞・雑誌コーナー(椅子)11席
青少年コーナー(机)6席
調べものコーナー(机)8席
持ち込みパソコン優先席(机)1席
椅子席6席
机席6席
飲食設備閲覧席での蓋付き容器(ペットボトル・水筒など)からの飲料摂取もOK。ただし、容器は机の上に置かないこと。また、ネットPC席や検索機での飲料摂取は不可。
ネット閲覧PCカウンター前の、CDコーナーと文庫棚の間にネット閲覧PC3台あり。利用は1回30分で、次に待っている人がいなければ、もう1回だけ延長可能。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用ネット閲覧PCの左隣の持ち込みパソコン優先席(1席)で持参PCの利用可能。電源あり。
その他設備貸出カウンター向かって左端に「館長への手紙」ポストあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本紙芝居棚の脇に布絵本が30点ほどあり。貸出も可能。
児童向け視聴覚資料CDコーナーに児童向けCDあり
おはなし会子ども向けおはなし会が月2回あり
靴脱ぎスペースなし
授乳室図書館エリア外の2階への階段向かって右に授乳室あり
オムツ交換台明記されていませんが、上記授乳室でオムツ交換できるのではないかと思います
児童用トイレなし
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター建物半地下の図書館です。路面から半地下までのスロープあり。
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ図書館エリア入って右手前の、男女トイレそれぞれの中の個室の一つが誰でもトイレになっています
大活字本CDコーナーと新聞・雑誌コーナーの間に大活字本あり
視覚障害者向け資料開架を見た限りではなし
拡大読書器・老眼鏡なし
対面朗読室なし
その他バリアフリー設備等カウンターに筆談ボードあり

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