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世田谷区立野毛図書室 訪問記

last visit:2013/09/13

世田谷区立野毛図書室は、玉川インターチェンジの南にある、小さな図書室。貸出・返却には、世田谷区立図書館とは別に登録が必要です。上階まで吹き抜けとなった書架の上に飛行機の模型が飾られており、乗り物好きのお子さんは楽しい時間を過ごせます。

§ 図書室までの道のり

野毛図書室の最寄り駅は、東急大井町線の等々力駅か上野毛駅。環八通りと第三京浜が接続する玉川インターチェンジから南へ400mほどの世田谷区青年の家別館の中にあります。2駅のうちでは等々力駅からの方がタッチの差で距離が短く、駅の改札を出て左側出口から線路と交差している道路に出て左折し、右先にある成城石井の先の路地へ右折、等々力渓谷をまたぐゴルフ橋を渡ります。T字路を1つ越えた先の1つ目の十字路で左折し、環八に突き当たったら右へ、すぐ先の交差点「野毛公園前」で環八通りを渡って、右にある玉川野毛町公園の中を突っ切ります。野球場を回り込むようにして反対側の道路(りんごの木保育園がある方)に出たら左折し、150mほど歩くと道の右側に「世田谷区立 青年の家 野毛図書室」という白地に黒文字の看板が見えます。その敷地に入った右先に、野毛図書室がある青年の家別館があります。

上野毛駅からの道のりはシンプルで、正面口改札を出て左へ進み、すぐ先の「上野毛駅前」交差点で環八の向こう側の歩道に渡ってから、左へひたすら進みます。550mほど先で環八通りと第三京浜が交差し、ここから環八が左斜め方向に曲がっていますが、これまでの道の直進方向に小さな道路があるのでそちらへ進みます。この小さな道路に入ってから400mほどのところに、「世田谷区立 青年の家 野毛図書室」の看板があり、そこが青年の家の敷地入口です。

この辺りで、野毛図書室利用ついでに寄りたいポイントといったら、やはり等々力渓谷公園。上の説明では等々力渓谷の上をまたぐゴルフ橋を通る道のりを挙げましたが、ここから等々力渓谷公園に入って環八へ抜けることもできます。また、このゴルフ橋は商店街そばから手軽に渓谷が望める場所でもあり、スマホなどで眺めを撮る人も多いです。車の通りも激しい都内のこの場所に「渓谷」があることにびっくりしますが、南にもう少し行けば多摩川があり、そこに合流する支流が狭い谷状の場所を通っていると思えば、そんなに驚くことでもないのかな。東京23区で「渓谷」と呼ばれるのはこの等々力渓谷だけだそうなので、四季の様子を楽しみたいです。

§ 図書室の様子

敷地に入ると長い通路の先に二つの建物があり、左が青年の家本館、右が野毛図書室のある別館です。別館の1階には陶芸ができる作陶室もあり、よくある文化センターとは違った活動ができる設備を備えた施設のようです。その別館2階が野毛図書室です。2階のほぼ全体が図書室ですが、建物自体が小さいので図書室の規模もそれに応じた程度です。

図書室に入ると左にカウンターがあり、カウンターの前に新聞・雑誌コーナー、その右側と奥に書架が並んでいます。小規模な図書室ですが、書架の上が3階までの吹き抜けになっており、上から大きな飛行機の模型がぶら下がっているのがユニークな光景。吹き抜けの周囲から電灯が斜めに照らしているのも面白いデザインです。

書架を見ると、専門書より家事関連の実用書や小説・エッセイの冊数が多いです。日本人の書いた読みものは小説もエッセイも一緒にして著者姓名の五十音順に並んでおり、複数作家による作品集は「ん」に分類され、日本の小説・エッセイの並びの最後にあります。外国の小説は、国別分類はせずに“外国文学”でひとまとめにして、日本の小説と同様に著者姓名の五十音順です。

書架のうち半分程度は児童向けで、絵本・児童読み物・ちしきの本はもちろん、奥の窓際に紙芝居もあります。絵本は日本のおはなしも外国のおはなしも一緒にして、タイトルの頭文字で分類しています。児童読みものは、大人の読みものと同様に日本人作家のおはなしと外国人作家のおはなしを別にしたうえで、著者姓名の五十音順に並んでいます。

小さいお子さん連れの場合は、児童読み物の入っている低い棚の付近の床に出っ張りがあるのでご注意ください。コンセントなのか何なのかちょっとわからないのですが、ポケットティッシュを2つ重ねた程度の金属製の出っ張りが床に3つほどあり、実は私も足をひっかけてしまいました(笑)。図書室は走り回ったりする場所ではないので、それほど危険ではありませんが、歩き始めたばかりのお子さんなどをお連れの場合は気を付けてください。

また、3階には6人がけの大きな机が4つ並ぶ学習コーナーがあり、自習などができます。ちょうど2階のカウンター・事務室の上が学習コーナーになっているかたちで、書架側を向いた席に座ると書架上の飛行機の模型が目の前にある眺めが楽しめます。

ちなみに、図書室が10時開室なのに対し、学習コーナーは9時オープン(閉まるのは共に17時)。また、図書室は毎週月曜休みですが、学習コーナーは7,8月に限って第4月曜以外の月曜を開いているとのこと。この学習室を使いたい場合は、青年の家本館の受付に申し込みが必要で、つまりここは「野毛図書室の学習コーナー」という位置づけではなく「青年の家の学習コーナー」という位置づけなんでしょう。だから、図書室の本を学習コーナーで読みたい場合は貸出手続きが必要です。

§ システム導入されていないアナログ図書室
※2016年4月1日から、野毛図書室にも世田谷区立図書館ネットワークが導入されています。以下は、導入前の様子です

喜多見まちかど図書室以外の4つの世田谷区まちかど図書室は、世田谷区立図書館ネットワークに入っておらず、区立図書館に利用登録済みの人もまちかど図書室を使う場合は別途登録する必要があります。貸出の仕組みはシステムを使わない昔ながらの方式で、1人3枚貸出券が発行され、貸出券1枚をカウンターに預けるとそれと引き換えに本が1冊借りられ、本を返すと利用者カードが戻ってくるという仕組みです。

こう書くと、どうして喜多見まちかど図書室だけ世田谷区立図書館ネットワークに入っているのかと思う人もいると思いますが、喜多見まちかど図書室も以前は別登録する仕組みだったところ、2012年に改築工事を終えてリニューアル開館した際に区立図書館システムを組み込んで現在の仕組みになりました。『世田谷区立図書館ビジョン第2期行動計画』という資料には、「まちかど図書室への図書館情報システム導入により、区民の利便性の向上を図る」とあるので、こうしたかたちで残りのまちかど図書室も順次区立図書館ネットワークに組み込まれると思います。

現時点では他館からの取り寄せなどができないので、図書室の少ない蔵書の中からしか借りられない、開館時間も17時までと短い、などのデメリットがありますが、逆に言うと、人気本、雑誌バックナンバー、休暇時期の旅行ガイドなど、図書館では予約がたくさん入りがちな資料も書棚に残っている確率が高いというメリットがあります。図書館にある本は予約取り寄せを通じて世田谷区立図書館利用者全体が利用することになるけど、システムに組み込まれていない野毛図書室の本は、野毛図書室に来る人しか利用できないというわけですね。

また、野毛図書室は、世田谷区のまちかど図書室の中でも、所蔵数が最も少なく、登録者数も最も少なく、貸出冊数も最も少ないのですが、それが居心地いい穴場という雰囲気につながっているんですよね。1989(平成元)年に開設された図書室なので、そんなに新しいわけでもないのですが、明るい雰囲気で居心地がいい。蔵書は少ないけど、本を借りに行くというより、ここで読みたくなるような場所なんです。

ちなみに、ここから最も近い世田谷区立図書館は、尾山台駅近くにある尾山台図書館で、野毛図書室付近からの道のりにして1.5kmほど。少し遠いけど、野毛図書室にある本はそちらで、ない本は区立図書館でとうまく使い分ければ、区立図書館だけを利用している人より人気本が早く読めたりもできそうです。便利な図書館ネットワークに組み込まれるまでの間は、組み込まれていないメリットを活用して読書を楽しみましょう。

世田谷区立野毛図書室 データ

住所東京都世田谷区野毛2-15-19 世田谷区青年の家別館2階 →大きい地図を開く
Tel03-5706-2755
開館時間9:00~17:00
定休日月曜(祝日と重なる場合は開館し、翌日を休館)
年末年始
最寄駅東急大井町線 上野毛駅から徒歩17分
東急大井町線 等々力駅から徒歩17分
最寄バス停「野毛二丁目」停留所から徒歩7分
東急バス 玉11(多摩川駅~二子玉川駅)
駐輪場敷地の奥に駐輪場あり