四谷図書館
新宿区立四谷図書館 訪問記
新宿区立四谷図書館は、新宿御苑に隣接する四谷区民センター内の図書館。外国語雑誌は、23区立図書館の中で一番と言えるくらい多いです。8階にはテラスもあるので、新宿の景色を楽しんでください。
新宿区立四谷図書館が入っている四谷区民センターは、新宿御苑の北東の角に隣接したビルです。最寄り駅である新宿御苑前駅からだと、2番出口を出て、新宿通りを東(四谷方面)に進むと、「新宿一丁目」交差点の右先にこのビルがあります。
私は、四谷図書館を利用する前から、新宿通りのこの辺は自転車でときどき通っていたのですが、四谷図書館を利用するまで、このビルのことを普通のオフィスビルだと思っていました。今は実際に民間オフィスも入居していますが、昔は上から下まで新宿区の施設しか入っていなかったと思う、でも昔からオフィスビルっぽいデザインのビルなんです。初めてくる場合は、公共施設というよりオフィスビルを探すつもりで来てみてくださいね。
四谷図書館は、建物7階全体を占めています。7階にあがって、図書館エリア入口を入ると、左手前にカウンターがあり、カウンターの更に左が児童コーナー。カウンター正面付近に、CD・ビデオ・DVDと試聴機、ネット閲覧PCがあり、そこから右に向かって、新聞・雑誌コーナー、外国語図書コーナー、一般書架と続いています。
ワンフロアの図書館ですが、とても広いです。特に新宿御苑に面している窓際付近は、天井も高くて開放的。でも、窓はサッシで覆われているので、新宿御苑の眺めはサッシの隙間からかすかに望める程度。まあ、こちら側が南なので、サッシがないと窓際の閲覧席が暑くなっちゃたり、本が日焼けしやすかったりしますもんね。建物8階にテラスがあるので、新宿御苑の眺めはそのテラスで楽しみましょう。
児童コーナーは、電気に関する本の棚には電球の切り紙、音楽の本の棚には音符の切り紙と、シンプルな切り紙でアクセントをつけています。特に手芸の棚に飾ってある、うさぎのマスコットは可愛いですね~。
児童コーナー奥の広いスペースには、小さい台が一つと、丸椅子がたくさん並んでいます。靴を脱げるようになっていたり、別室になったりはしていませんが、たぶんここでおはなし会をするんだろうな。この読み聞かせスペースの柱には、絵本作家とよたかずひこさんの色紙が飾ってあります。イベントか何かで、とよたさんが四谷図書館にいらしたのかな。とよたさんの作品のキャラクター、うららちゃんとワニのバルボンさんとももんちゃんが運転席に並んだ電車がこちらに向かってくる絵で、見ているとほのぼのした気分になります。
色紙といえばもう一つ、カウンター向かって右の一画に、アンパンマンだけでも何人も描かれているやなせたかしさんの色紙があります。何と、やなせさん、新宿区のキャラクター「新宿シンちゃん」や、この建物の10~12階にある四谷地域センターのキャラクター「ハット君」の作者でもあるんです。ハット君は色紙の下に、新宿シンちゃんは色紙に向かって右にある棚の新宿区のビデオで見ることができます。やなせさんが新宿名誉区民だからって、新宿区も頼みすぎのような気も(笑)。もちろん、アンパンマンの本もこの色紙の右の棚に揃っているので、ぜひ楽しんでください。
絵本はタイトルの頭文字で整理されていて、「ア」で始まる日本のおはなし、「ア」で始まる外国のおはなし、「イ」で始まる日本のおはなし、「イ」で始まる外国のおはなし…という順序で並んでいます。外国語絵本も、英語170冊程度に加えて、ハングル絵本も100冊ほど、中国語絵本30冊と、場所柄を反映した蔵書になっています。外国語絵本の下段右には、外国語児童書もあり、「不思議の国のアリス」は、短いバージョン、中編バージョン、(たぶん)全訳バージョンと揃っています。
視聴覚資料はCD・ビデオ、また点数は少ないですが、DVDも所蔵しています。DVDは中央図書館ではもっとたくさん所蔵しているので、四谷図書館の所蔵資料だけでなく、検索・予約も利用してたくさん楽しみたいところです。
CD・ビデオの試聴(視聴)はCDが1日1回1時間以内3点まで、ビデオが1日1回1時間まで。よって1時間以上のビデオは1日では見られませんという断り書きがあります。結構空いていることが多いので、通して見させてくれてもいいのではと思ってしまいますが、ちょっと意地悪じゃありません(笑)?
前述のように、外国語絵本を英語・ハングル・中国語と取り揃えている四谷図書館、外国語の書籍もその3ヶ国語の資料を多数揃えています。雑誌も、英語15誌、中国語4誌、ハングル2誌、フランス語4誌、ドイツ語1誌という多さ。東京都では東京都立図書館が外国語雑誌を多数所蔵していますが、区市町村図書館では四谷図書館がトップレベルの所蔵点数と言えそうです。都立図書館の蔵書は貸し出しできませんが、区市町村立図書館の外国語雑誌は貸出できるので、都立図書館を愛用している人も、区市町村図書館で所蔵していないか調べてみる価値ありです。
外国語図書の棚の一画には「多文化コーナー」という展示があり、新宿区発行の英語・ハングル・中国語で書かれた子育てガイドや、ハングルのフリーマガジン「月刊グルトギ」などを配布しています。四谷図書館はコピー機室にも、コピー室だという意味の中国語・ハングル表記の看板があるので、外国人の利用が多いんでしょうね。多文化コーナーも主に新宿区内に住む外国人に向けての情報発信のようですが、外国・外国語に興味のある日本人も活用できそうです。
一般書架は、棚側面を利用してあちこちでミニ展示があって楽しい!カウンター前や入口入って右に回り込んだ辺りにも大きめの特集コーナーがあるのですが、5冊くらいの本を展示するミニ展示も楽しくて、全部のミニ展示を見るために、書架をぐるりと巡ってしまいます(笑)
日本の小説は、著者名の五十音順。複数の作家による作品集の場合、奥付に著者として複数の作家名が並んでいる書籍は、その書かれた作家達の一番先頭の著者名をとって、五十音順の並びに入れられ、奥付に編者が明記してある書籍は、本のタイトルで五十音順の並びに入れられています。外国の小説は、英米文学・ドイツ文学・フランス文学…と国・地域別に分類された上で、日本の小説と同様に並んでいます。
漫画は、昔は文庫コーナーに文庫版の漫画がたくさん並んでいたのですが、今は私が見た限り、『エロイカより愛をこめて』が小説以外の文庫の中にある程度。昔、四谷図書館の棚で見た漫画を検索しても出てこないので、閉架に移したのではなく、他館に移したか、除籍してしまったようです。
地域資料の棚も、古い本と最近の本が混在していて面白いです。『新宿区文化財総合調査報告書』というお堅い資料と一緒に、『新宿末広亭のネタ帳』『ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚
』『「新宿コマ」座長たちの舞台裏
』などの書籍が並んでいるのも新宿区らしさ。東京の写真集もたくさんあるので、新旧の東京を見比べるのも楽しい。
一般書架から外国語資料まで充実している四谷図書館、図書館の1階上の8階には屋外に出られるテラス、そして9階にはモスカフェ(モスバーガーのカフェ)もあるので、図書館利用の休憩にこちらに足を伸ばすのもいいと思います。ただ、9階は四谷区民ホールのロビーでもあるので、区民ホールでイベントがあるときは、モスカフェも混んでて入れないかも。
また、四谷図書館の除籍蔵書のリサイクル本は、四谷図書館がある7階ではなく、11階の談話コーナーに置かれています。これ、ちょっと気が付きにくいのでは。蔵書整理からちょっと日が経っていても、いいものが残っているかもしれませんね。
しかも、そばにある新宿御苑は入場料200円!四谷図書館+新宿御苑でお安く、かつ充実した一日が過ごせそうじゃありません?自然と文化に触れる休日なんて素晴らしいじゃないですか。ぜひぜひご堪能くださいませ。
