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北区立田端図書館 訪問記

last visit:2015/07/29

北区立田端図書館は、田端駅の南西にある小さな図書館。2015(平成27)年5月12日にリニューアル開館して、閲覧席も増えました。地元にちなんだ「田端文士村コーナー」には、芥川龍之介、小林秀雄、平塚らいてう、菊池寛など、田端に住んだ文人の著作や、彼らについての評論が並んでいます。

§ 図書館の場所

田端図書館の最寄駅は、名前の通り田端駅。ただ、駒込駅からも歩いていける距離で、二駅を比べると少しだけ田端駅からの道のりの方が短い程度です(両駅からの道のりはこちら)。裏を返せば、どちらの駅からも10分以上歩く位置にあります。

田端駅周辺の文学施設というと、この田端図書館より田端駅北口前に建っている田端文士村記念館の方が目立ちます。ただ、田端文士村記念館は掲示物やガラスケースに入った展示物を見るのが中心で、文士たちの作品を手に取って読む施設ではないと思う(いつか行こうと思いながらも、私はまだ行っていないのですが、公式サイトを見る限りそんな雰囲気)ので、田端文士村記念館に寄った後に、田端図書館の文士村コーナーで読みたい作家の作品を読むというコースを取るのもいいですね。

また、田端文士村記念館は、公式サイト上に田端散策用の地図をUPしてくれています。これを見ると、田端図書館のすぐそばに、小林秀夫、『のらくろ』作者の田河水泡、今となっては賞の名前の方が有名な直木三十五のゆかりの地があるそう。そうと知ると、図書館前の地味な通りも落ち着いて文化的な通りに見えてしまいます(笑)。ただ、この地図、田端図書館のことが「区民センター」としか載っていません(田端図書館は田端区民センター3階にある)。田端図書館にも田端文士達の資料を揃えた文士村コーナーがあるので、田端文士村記念館さん、散策のスポットとして田端図書館もこの地図に載せてください!

田端文士として最も有名なのはやはり芥川龍之介のようで、田端駅から田端図書館へ向かう道のりを辿ると、駅前の通りを下る際に「りゅうのすけくん商店街」という幟がはためいているのが目に留まります。私、最初にこれを見たとき、「日本を代表する文豪を“りゅうのすけくん”と呼ぶは、なんてざっくばらんな商店街だ!」と思ったのですが、「りゅうのすけくん」というのは商店街のキャラクターで、芥川龍之介のことを「りゅうのすけくん」と呼んでいるわけではないようです(笑)。/p>

§ 図書館内の様子

田端図書館は、北区の中では最も蔵書数が少ない図書館で、面積も中央図書館分室に次いで二番目に小さいです。とはいえ、田端図書館は2014(平成26)年6月から2015(平成27)年5月にかけて、ほぼ1年間休館してリニューアルして、利用者用のスペースが広くなりました。図書館エリア全体のスペースは変わっていないので、職員さんの事務所部分が狭くなったかたち。貸出手続きのついでに職員さんに聞いてみたら、事務所内にあった閉架書架が削られたりしたそうです。職員さんには心苦しいですが、閲覧席も増えて、特に入口付近の空間が広々して居心地良くなり、利用者としては嬉しいです。

また、蔵書数に関しては、北区は「○○図書館の蔵書」と所蔵館が決まっているものと、所蔵館が決まっていない「北区立図書館共通資料」(最後に返却された館の棚に保管される)があり、北区立図書館が毎年発行している『北区の図書館』からは所蔵館が決まっているもののうち田端図書館の蔵書が少ないということしかわかりません。見た目の印象では、中央図書館分室より田端図書館のほうが本棚にある冊数が多いように感じますし、閉架書架が削られた話と合わせると、館内にある図書のうち共通資料の割合が多いということだと思います。

田端図書館の様子の話に戻しますと、田端区民センターの3階が田端図書館で、図書館エリアに入って手前右に新聞・雑誌コーナーがあり、その先にカウンター、左側は手前に児童エリアがあり、奥が一般書架となっています。閲覧席は、カウンターの奥にまとまって机席があるほか、一般書架の窓際にもカウンターテーブル席があり、こちらでは持参PCを使用することができ、電源もあります。

図書館エリアは別室になっているわけではなく、区民センターの階段や通路と仕切りなく繋がっているために、区民センターの部屋を利用した人がおしゃべりしながら階段を移動するときの声が聴こえてくることもあります。ただ、机席は通路から一番離れた角にありますし、階段で立ち止まってうるさくおしゃべりする人もあまりいないと思うので、それほど気になりません。

§ 書架の様子

手前の児童コーナーには、図書館自体が小さいわりには広い靴脱ぎスペースがあり、絵本を広げて読んだりすることができます。創作絵本は、日本人作家の作品と外国人作家の作品に分けたうえで、絵を描いた人の姓名五十音順に並んでいます。児童読み物も、著者姓名五十音順に並んでいますが、日本人作家と外国人作家という2分類ではなく、外国人作家の作品は更に「アジアのおはなし」「英米のおはなし」等と国・地域別に分けたうえで著者姓名五十音順に並んでいます。絵本は日本人作家の作品の後に外国人作家の作品が続いていますが、児童読み物は日本人作家の作品(靴脱ぎスペースの一般書架側の棚)と外国人作家の作品(図書館エリア入口からみて手前壁際の棚)が離れた位置にあるので、ややわかりにくいかもしれません。

一般書架もコンパクトにまとまっており、家事関連本とパソコン関連本が別置きになっている以外は分類記号通りに並んでおり、初めて来た人でもわかりやすいと思います。家事関連本は借りる本を決めるのにあれこれ見比べる人も多いですが、新聞・雑誌コーナーの隣という広い空間にあるため、じっくり見比べやすいです。また、パソコン関連本は、「007 情報科学」に分類されるExcelなどのマニュアル本、「336 経営管理」に分類される弥生会計のマニュアル本、「548 情報工学」に分類されるiPadのマニュアル本などが、「パソコン本」として閲覧机エリア手前の壁沿いにひとまとめにしています。

日本の小説・エッセイは一緒にして、著者名の五十音順に並んでいます。但し、複数の著者による作品集は、タイトル名を元に五十音順の並びに入れられています。例えば、赤染晶子(アカゾメ アキコ)が書いたの本の隣に、8人の作家による『赤に捧げる殺意』(アカニササゲルサツイ)という本が並び、その次に赤星香一郎(アカホシ コウイチロウ)が書いた本がある、というかたちです。外国の小説は、英米文学・ドイツ文学・フランス文学…と国・地域別に分かれた上で、著者名の五十音順に並んでいます。

また、これは赤羽北図書館だけでなく北区立図書館全体で行っている表示ですが、本の背に北区のシンボルマーク(桜の花びら3枚で「K」の文字になっている)が貼られているものがあり、このマークがついている本は作中に北区が登場します。田端図書館の蔵書の中では、小説『大東京三十五区冥都七事件』、『東京七福神を歩く』(谷中七福神の福禄寿がある東覚寺が北区)、『ザ東京銭湯』(北区の銭湯「テルメ末広」が掲載)などに北区マークが貼られています。

この「北区が登場する本」は、常時情報募集している(詳しくはこちら)ので、見つけた方はぜひ北区立図書館へ報告を。北区の図書館で借りた本なら、返却する際に職員さんに「ここに北区が載っている」と口頭で伝えるかたちでも構いません。私も数回情報を寄せたことがありますが、北区が登場する本を見つけて、既に寄せられた情報にまだその本が載っていないことを確認できると、掘り出し物を見つけたような嬉しい気分になります(笑)。

§ 田端文士村関連資料

そして、田端図書館の蔵書の特徴といえば、やはり田端文士村関連の蔵書。冒頭からきちんと説明せずに田端文士村のことを取り上げてますが、田端文士村記念館ホームページの説明によると、上野に東京美術学校(現東京芸大)ができて芸術家が集まっていたところ、大正初期に芥川龍之介と室生犀星が越してきて、二人を中心に他の文人も集まってきて、田端文士村と呼ばれるようになったのだそうです。田端図書館内では閲覧机エリアの奥が田端文士村コーナーになっており、芥川龍之介、小林秀雄、サトウハチロー、平塚らいてう、菊池寛といった田端文士の著作が並んでいます。

文士村コーナーには、文士たちの作品のほか、田端図書館が発行した「田端文士村」という冊子もあり、これは資料として所蔵しているほか、一部分は配布しています。また、「文士」と聞くと身構えてしまう人は、「文士が好んだレシピ」という閲覧用の冊子はいかがでしょう。これは都立駒込病院のサイト内にある「田端・文京区ゆかりの文芸家たちの食事」を許可を得て印刷したもので、芥川龍之介がぶりの照り焼き、室生犀星が治部煮、佐藤春夫がさんまの塩焼き…と庶民的な献立で、文士たちに親近感を抱いてしまいます。

§ 利用者と職員さんとの距離が近い図書館

こんな感じで、文士村という特性がありながらも小規模である田端図書館ですが、この小ささがむしろ利用者と職員さんとの距離の近さにつながるような、いい雰囲気なんです。私が図書館の中にいる間に「○○の本はどこ?」と職員さんに聞く人が何人もいたのですが、どこに何があるかわからないからというよりは、職員さんの挨拶がさわやかで気軽に話しかけられるからという感じ。私も本の場所を訊いたのですが、サイズによって2箇所に分かれていることまで含めて、てきぱきわかりやすく教えていただき、もっといろいろ質問したくなるくらい気持ちいい対応をしていただきました。

大きい図書館だと、利用者も多くて職員さんも忙しそうで、わからないことがあってもちょっと聞きづらかったりするところ、気軽に話しかけやすいのは小さい図書館のメリットでもありますよね。予約機能を使えば北区の他館にある本を取り寄せられるし、図書館のネットワークが整備されているおかげで、小さな図書館を通じて多くの資料が利用できるのが、現代の公共図書館の便利なところ。職員さんにいろいろ相談して、図書館を使いこなしましょう!

北区立田端図書館 データ

住所東京都北区田端3-16-2 田端区民センター3階 →大きい地図を開く
Tel03-3828-5569
開館時間
火~金曜9:00~19:00
土・日曜・祝日9:00~17:00
定休日月曜
3,12月を除く毎月第4木曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
3月31日(土・日・月曜の場合は直前金曜休館)
12月29日~1月4日
最寄駅JR山手線京浜東北線 田端駅から徒歩12分
JR山手線 駒込駅から徒歩13分
最寄バス停「田端区民センター」停留所から徒歩0分
北区コミュニティバス 田端循環ルート(JR駒込駅~JR田端駅 循環)
「本駒込四丁目」停留所から徒歩3分
都営バス 上58(早稲田~上野松坂屋前)
駐輪場建物入口向かって左に駐輪場あり
駐車場なし
所蔵資料
図書所蔵数2014/03/31現在 28,467冊 出典『北区の図書館 平成26年度』
※北区図書館共通資料(所蔵館がない資料で、返却された館の書架に配架される)の図書数は、各館の蔵書数に比例するよう配分して加算
漫画一般書架のうち最も入口に近い棚に漫画あり
外国語新聞なし
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本なし
音声資料
CDカセットレコード
ありなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル除籍蔵書を提供するコーナーを期間限定で設置
設備
検索機2台(全てタッチパネル入力機)
検索結果印刷機能あり
資料の複写カウンター向かって右にセルフ式コピー機あり。A4・B4・A3モノクロ10円。
ブックポスト建物正面向かって右の夜間通用口脇にブックポストあり。開館中の使用については明記なし。
自動貸出機なし
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用42席、児童用11席
児童用机席7席
児童用椅子席4席
新聞・雑誌コーナー(椅子)12席
机席30席
飲食設備建物1階に飲料自販機1台あり
ネット閲覧PC児童エリアと一般書架の間の窓際にネット閲覧PC1台あり。利用は1回30分、次に待っている人がいなければ、30分延長可能。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用図書館エリア入口からみて左奥のカウンターテーブル席(6席)で持参PCの使用可能。電源あり。
LAN接続なし
その他設備カウンター向かって左の「世界の巨匠」シリーズや松本清張全集がある棚の上に「提案箱」あり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本紙芝居ラックの端に布絵本が10点ほどあり(貸出可能)。また、同じ場所に閲覧用のふかふか絵本もあり。
児童向け視聴覚資料CDコーナーに児童向けCDあり
おはなし会0~3歳児向けおはなし会が月2回あり
靴脱ぎスペースカウンター対面の窓際に絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室建物1階の赤ちゃん休憩室で授乳可能
オムツ交換台建物1階の赤ちゃん休憩室でオムツ交換可能
児童用トイレなし
バリアフリー
障害者用駐車場なし
エレベーター1階入口入って右にエレベーターあり
車椅子用閲覧席なし
誰でもトイレ1階入口からみて右奥にオストメイト対応の誰でもトイレあり
大活字本一般書架の手前(図書館エリア入口に近い方)から2つ目の棚に大活字本あり
視覚障害者向け資料開架を見た限りではなし
拡大読書器・老眼鏡なし
対面朗読室なし
その他バリアフリー設備等カウンターに筆談ボードあり

北区立田端図書館 カレンダー

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