赤羽図書館
北区立赤羽図書館 訪問記
北区立赤羽図書館は、赤羽駅東の赤羽会館内にある図書館。館内の注意書きに、職員さんの心意気を感じます。
赤羽図書館は赤羽駅から徒歩5分。東口を出て、斜め右方向に進み、西友赤羽店や赤羽公園がある方向に行くと、赤羽公園の手前、西友赤羽店の道路を挟んだ右(南)に赤羽会館があります。その5階が赤羽図書館です。
5階にあがって図書館に入ると、まず新聞・雑誌コーナー。そこを左に曲がると、右手にカウンター、左手に児童コーナー、更に進むと右に書架、左に閲覧室があります。構造としてはシンプルなワンフロアの図書館ですが、なかなか広さはありますね。
新聞・雑誌コーナーは、机と椅子がわりとキツキツに並べられている上に、そこそこ埋まっています。平日の昼間でそんな感じだったので、土日などはもっと混んでいるかもしれません。新聞・雑誌コーナーの近くに飲み物コーナーという飲食できる席が少しあるのですが、そこも実質雑誌の閲覧席として使われていましたね。
カウンターの脇にはビデオの棚があり、館内視聴ができる(貸出はしていません)とのこと。ビデオ版地球の歩き方があったけど、1989年のものでした。。。ビデオはそういった情報や時代の記録ビデオで、一般の映画はなかったです。あ、児童向けのビデオもありました。
児童コーナーは階段を数段下がる形になっています。私が行ったのが7月7日だったので七夕飾りがあったり、棚の上にはぬいぐるみがあったりとにぎやかですね。靴をぬいであがれる読み聞かせコーナーも結構広いです。児童コーナー入ってすぐ左には漫画も一棚あります。
一般書架は椅子席がほんの少しある程度で、書棚がずらりと並んでいます。棚の上にさらに木製の棚を増設してあったり、場所によってはダンボールの増設棚も(でも、そこそこ丈夫に作ってありますよ)。
棚の側面には、その棚にあるジャンルで閉架の方に格納されている図書のリストが書いてあります。具体的に探している決まっているわけではなければ、なかなか閉架の本までチェックしようとは思いませんが、こうして閉架にはこんな本があるよと書いてくれると検索しなくても一目でわかりますね。赤羽図書館で興味のあるジャンルの棚を眺めるときには、棚の側面も見てみてくださいね。
外国語図書もかなりありますね。英語はかなり多いし、中国語も結構あります。米英の作家が書いた英語の小説だけでなく、三島、太宰、漱石などの英訳された日本人作家の小説もたくさんありました。それに、英訳された日本の漫画本もかなりありますよ。オリジナルと読み比べれば漫画で英語の勉強ができますね。
外国語の絵本は児童コーナーと一般書架の外国語図書の棚と両方に置いてあります。外国語図書の棚の最下段が絵本になっていて、そちらの方が冊数も多いですが、児童コーナーの外国語絵本は靴を脱いで上がれるスペースの中にあるので、お子さん連れかどうかなどに応じて両者をうまく利用してくださいね。
そして、閲覧室。ここも児童コーナーと同様、数段下がったところに、机がずらりと100席分以上並んでいて、一般書架からだと見下ろすような形になっていて圧巻。一番奥にパソコン優先席もあるのですが、それも12席と他の図書館と比べて多いです。
ここは大きい机に6人や4人で座る形になっているのですが、6人(両側に3人ずつ)だとちょっときついですね。そういえば新聞閲覧用の机も同じように片側2.5席分のところに3席座る形でした。もうちょっとゆったり座りたいけど、こう座らないといけないくらい利用者数はいる感じ。利用者数が多い図書館はこういう点は悩ましいですね。
さて、この赤羽図書館、注意事項等の掲示がなかなかユニークで、私はかなり気に入ってしまいました。
雑誌コーナーでは、他の図書館でもよくあるように切り抜きの被害にあいやすい雑誌の最新号がカウンター保存になっているのですが、そういった雑誌の棚にある文言「最新号はカウンターにあります。ご利用の際はカウンターの職員にお申し出ください。」とあるところに後付けで「気軽に」という文字を付け足してあるのです。この「気軽に」はカウンターの最新号保存棚にも書かれていて、本当に気軽に来てくださいね~って感じが伝わってくる。カウンターってあまり図書館を利用しない方は行きづらい気もすると思うのですが、ここまで言われたら気軽に行ってみたくもなりますね。
そして一番気に入ったのは、閲覧席手前に書いてあった注意書き。「異臭がするとの苦情が寄せられています。恐れ入りますが、お心当たりのある方は、シャワー等済ませてから、再度ご来館くださるようお願いいたします。」(これは2006/7/7訪問時の文言で、現在は同じ趣旨ですが文言は変わっています)
図書館の利用者に関する懸案事項の一つとしてホームレス等の利用がありますね。異臭がする方の近くで本を読むのはいい気分はしませんが、だからといって簡単に来るなとは言えない。どの程度の臭いがよくて、どの程度でダメかという判断もさることながら、日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」にも「すべての国民は、図書館利用に公平な権利をもっており、人種、信条、性別、年齢やそのおかれている条件等によっていかなる差別もあってはならない。」という一文があります。そんな差別を図書館自ら行うようなことがあっていいはずがない。
しかし、実際問題として他の利用者が異臭で迷惑しており、その人のために他の方の利用に支障があるのを放っておくわけにもいかない。だから、多くの図書館では、注意書きや女性専用席の設置などで、ホームレスが利用しづらい雰囲気を作っています。暗に来ないでくれと言う感じで。
でも、赤羽図書館は来ないでくれなんてことは言わないんですよ。周囲に気を遣った姿でまた来てね、って言っているの。これってすごくいいと思いませんか?私はもともと、選書のセンスがいいなぁと北区立図書館がお気に入りだったのですが、これを読んでますますファンになってしまいましたよ。
異臭はともかく、携帯の音などついうっかり周囲に迷惑を掛けてしまう可能性なら誰にでもありますよね。ちょっとの気配りで自分も周りも気持ちよく利用できる空間を皆で作りましょう!
