方南図書館
杉並区立方南図書館 訪問記
杉並区立方南図書館は、方南町駅から1kmほどの道のりのところにある図書館。家事関連本が充実しています。
方南図書館は杉並区立図書館の中で一番東に位置する図書館。地下鉄の方南町駅から神田川を越えた南に建っています。初めて行く方は、環七まで出て、環七を南(笹塚方面)に進み、タイヤショップの先で左折して、そのまま250mほど直進して、道の左側に方南図書館の門を見つけるのがわかりやすいと思います。
私は毎月行っていた頃に近道を知り、そちらのルートで行っています。方南中央通りを抜けて、神田川を渡ったところで左折。方南小学校を通り過ぎて、隣のテニスコートらしきもの先にある本当に細い路地を右折。その後、左折→右折→左折と進んでいくと、右に方南図書館が現れます。
建物は1階建てで、むさしの保育園方南分園との併設施設です。都内では土地の有効活用が優先されることが多いので、比較的新しい(2005年11月3日開館)施設で、地下もなく本当の1階建ての公共施設というのはとても珍しいです。周囲が住宅街なので、日照権や景観に配慮したのでしょう。
図書館の入口を入ると、左にカウンター。カウンター前の棚には旅行ガイドや雑誌の一部、育児支援コーナーもあります。その奥は、左が児童コーナー、右が一般書架と分かれています。イベントを行う多目的室は入口から見て右先。児童コーナー手前の壁際には、ネット閲覧PCも2台設置されています。
児童コーナーと一般書架の境目や、その他書架のあちこちにも、細かい館内配架図が貼ってあるので、各ジャンルの資料の場所はそれで確認できますよ。
雑誌は入口入った正面のカウンター前と、そのちょっと奥を右に曲がったところの2箇所に分かれています。雑誌ラックでは雑誌名を書いた紙がジャンル別に色分けしてあって、単に雑誌名が書いてあるだけより、目当ての雑誌が見つけやすいです。
大人用の席については、書棚エリア中寄りに机席が6つある以外は、新聞・雑誌コーナーにしかないので、必然的にこのコーナーの席の利用率が高く、曜日や時間帯によっては、座りたくても席がないかもしれません。タイミングを見計らってうまく席についてくださいね。
児童コーナーに入る手前左の壁には、しかけ絵本がたくさん並んでいます。飛び出す絵本って、大人になっても、飛び出させたくなりますよね。館内閲覧用のものと貸出可のものがあるので、お子さんが気に入ったものが貸出可の場合は、ぜひ借りてみてはいかがでしょうか。
児童コーナーの中は、入口付近が絵本、左の方の書棚が読みものやちしきの本などの大きい子ども向けの本、入口からまっすぐ進んだ突き当りが中高生コーナーという配置です。中に入ると、森に入ったような気分になります。というのも、棚上部の耐震対策用金属柱をベージュの模造紙でくるんで、葉や鳥の形に切った紙を貼り、全体で森のような飾りつけにしているのです。春の季節に行ったら、満開の桜が花開いていました。児童コーナーに行ったら、上を見上げてくださいね!
絵本は日本のおはなしと外国のおはなしを別にして、タイトルの五十音順に並んでいます。ちしきの絵本は、「せいかつえほん」「のりものえほん」「しぜんえほん」に分けて、それぞれ出版社で分類しています。やはり保育園との併設ということもあってか、絵本の冊数はとても充実しています。外国語で書かれた絵本も児童コーナーにあって、冊数は200冊ほど。CD付きの英語絵本もあります。
児童コーナーの奥の一般書架に近い辺りは中高生コーナーになっていて、朝日中学生ウィークリーに連載されている本の紹介コーナー「ブックパラダイス」のスクラップも置いてあります。何か面白い本がないかと探している中学生は、職員さんが作ってくれている、このスクラップを参考にしてみてくださいね。
一般書架に限らず、館内全体がそうなのですが、棚と棚の間隔が広くてゆったりした配置です。ベビーカーを使っている方もスムーズに通り抜けています。ベビーカーって、ただ通るだけじゃなくて、止まっているときも赤ちゃんをあやすために前後に揺らしたりするものですが、そんな動作も余裕でできるくらいゆったりしています。
また、親御さんが読むような家事関連本が非常に充実しています。児童コーナーと一般書架の間は透明な仕切りで区切られており、その仕切りに沿った低い棚に家事関連本が置いてあるので、お子さん連れで利用する方も、児童コーナーにいるお子さんの様子を見ながら家事関連本を読むことができます。ただ、冊数の多い家事関連本が3段の低い棚に長~く続いていて、棚見出しも地味なので、何がどこにあるのかわかりにくい。もう少し棚見出しを目立たせてくれると探しやすいと思います。
日本の小説は、著者名の頭文字で分類されていますが、同じ頭文字の中の分類が杉並区独特の方式で、著者名の頭文字ごとに図書館で著者に番号を振って、その順に並べているのです。つまり、「シ1」は誰、「シ2」は誰、みたいな番号を杉並区立図書館で独自に振って、その順番で並べているのですね。棚には著者見出しはなく、あるのは頭文字の見出しだけ。例えば、「真保裕一の本が読みたいな」と思ったとき、“「シン」だから「シ」の棚の最後の方を探せばいい”とは限らないわけで、「シ」の棚を端から端まで探すか、検索機で検索して真保裕一が「シ」の何番なのかを調べることが必要なんです。
新しい作家が登場するたびに新たな番号が振られると思うので、概ね「頭文字と文壇登場順」のような配列になるのですが、単純な著者名五十音順と比べるとやはり探しにくいです。同じ文学でも外国文学は、国・地域別に分けた上で著者姓名の五十音順で並んでいて、この方がずっと探しやすいので、日本文学の棚もぜひ単純な著者名五十音順に変えてほしいです。
また、小説のうち、複数作家の作品集は、著者名ではなく、出版社名あるいは編者の頭文字で分類されます。この場合、新潮社の本は「シ」というように、番号が付かない頭文字だけの請求記号になり、「シ1」の前に並んでいます。いろんな作家の作品を少しずつ読んでみたいときには、大きな出版社の頭文字の先頭を見ると、アンソロジーが並んでいますよ。
児童コーナーと反対側の壁には英語の図書もたくさんあります。方南図書館に限らず、杉並区立図書館全体がそうなのですが、日本の小説の英訳本とアガサ・クリスティ、スー・グラフトン、トム・クランシー、パトリシア・コーンウェルなどの推理・サスペンスものの原書が中心です。
昔の方南図書館は、一般書架入ってすぐ左に小さな特集コーナー「方南図書探偵団!」、また奥にも本棚2つ分を使った大きな特集コーナーがあったんです。それと連動した図書館だより「方南Bookステーション」も発行していて、私も2008年まで図書館だよりをいただいて特集コーナーを見るために毎月通っていました!本棚2つ分を使った特集コーナーは、私がこれまで回った中で一番大きな特集コーナーです。
ただ、2008年12月をもって大きな特集展示コーナーも「方南Bookステーション」も終了。今思えば、開館当初は蔵書数が少なかったので本棚のスペースに余裕があった、それを大きな特集展示コーナーとして活用していたんですね。展示コーナーがなくなってしまったのは、蔵書数が増えた証なのでしょう。思い返すも大きい展示コーナーで、当初はあまりの大きさに特集を担当される職員さんも戸惑ったそうです(笑)。
図書館だよりの方は、開館から2008年まで発行していた「方南Bookステーション」改め、現在は「方南ライフ」を発行しています。こちらは新着本の紹介・予約本ランキング・開館カレンダーのみのシンプルな図書館だよりで、私としてはもう少し「方南Bookステーション」のような読み物が欲しいところです(笑)。
上にも書きましたが、方南図書館は閲覧席が少ないので、長時間滞在にはあまり向いていません。そして、絵本や家事関連本の充実度を考えると、親子が立ち寄って読みものや実用書を借りるのに適している図書館といえそうです。もちろん、それ以外のジャンルの本もいろいろあります。そもそも、図書館自体が、いろんな世代がそれぞれ楽しめる施設ですよね。ぜひ家族と友達と連れ立って図書館に行きましょう!
杉並区立方南図書館 特集・行事・図書館だより感想記
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