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東京図書館制覇!

東京23区の区立図書館約250館を全て制覇(訪問)し、現在は多摩地域、島しょ部の図書館巡りをしています。いろんな視点での図書館ランキングやリストも掲載しています。
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※足立区立興本図書館は、長期休館の予定があります。詳細はこちらをどうぞ。

足立区立興本図書館 訪問記

last visit:2016/05/01

足立区立興本図書館は、 東武伊勢崎線の梅島駅と日暮里舎人ライナー・高野駅の真ん中付近にある住宅地の中の図書館です。テラス席もあり、室内の席も一人分のスペースが広くて、ゆったりした時間を過ごせます。

§ 図書館の場所

興本図書館は、東武東上線・日暮里舎人ライナー・環七・荒川に囲まれたエリアのちょうど真ん中という立地で、鉄道駅からはどの駅から行くとしてもちょっと遠いです。しかも、周辺地図を見るとわかりますが、道が入り組んだ住宅地の中にあり、方向的にはどこに向かうかわかっているのに、近づいているはずが行き止まり、ならばと別の道を進むと、思う方に道が伸びていなくてまた元のところに…と立体迷路をさまよっているような気分になります。初めて行く際には、地図をコピーしていく、スマホの地図アプリを使うなどして迷わないようにしてください。

当サイトでは、最寄駅から図書館までの道のりを調べて言葉で説明するようにしているのですが、興本図書館については、道のりが複雑なうえに、「誰々さんの家の角で曲がる」のような個人のお宅が目印の説明になってしまうので断念します。その代わり、いや、駅から遠いこともあり、道の複雑さを差し引いても、北千住駅と西新井大師をつなぐバス(東武バス 北01)で「興本センター前」停留所で降りるのがお薦め。

バス停からの道のりは、西新井大師行きのバスから降りた場合は、降りたすぐ前の「興本センター前」交差点を右折し、左にあらわれる東京朝鮮学園の敷地の先で左折、学校校庭の斜め右にある建物が興本センターです。建物入口は東京朝鮮学園がある方の反対側になります。北千住駅行きのバスから降りた場合は、バス停から西新井大師方面へ少し戻った小さな路地へ右折、右にある東京朝鮮学園の敷地が終わったところで左前にある建物が興本センターです。

§ 図書館内の様子

興本地域学習センターを入って広いロビーを抜けた、1階奥の区画が興本図書館です。1階の一部分とはいえ比較的面積があり、棚と棚の間も広くて、ゆったり過ごせる雰囲気です。配置としては、図書館入口にカウンターがあり、カウンター前の通路を抜けた先が書架エリア。書架エリアに入る手前に検索機・コピー機・ネット閲覧PCがありますが、検索機は書架エリア中央右の壁際にも1台あるので、本を探している途中に「この本もあるかな」と検索したくなったらそちらをどうぞ。書架エリアに入ると、手前側が児童エリアで奥が一般書架、児童エリアと一般書架エリアの中間左側に新聞・雑誌コーナーがあります。

書架エリアは真ん中で左に折れ曲がるかたちで奥へ伸びていて、内角の中庭がテラスになっており、そこで本を読むこともできます。緑が生い茂っているので陽の光を浴びながらの読書はできませんが、私が行ったときに猫がテラスに迷い込んできたこともあり、館内とは違う気分で読書ができます。テラスへの入口は児童エリアにあり、子ども用の汽車のかたちをしたベンチもあるので、お子さん連れの方にもお薦めです。

§ 児童エリア

書架絵エリア入ってすぐの児童エリアは、中央の通路に対して、左側が絵本や紙芝居、右側が読み物やちしきの本という配置です。左の窓際にある読み聞かせコーナーは、鮮やかなレッドカーペットが印象的。読み聞かせコーナーの色調は柔らかめの色であることが多いので、このレッドカーペットを見たときには、何だかゴージャス!と思ってしまいました(笑)。

絵本は、日本人作家と外国人作家を別にして、おはなし作者の姓名五十音順に並んでいます。児童読み物は、対象年齢によって「やさしいよみもの」と「物語」にわけ、それぞれで日本人作家と外国人作家を別にして、著者姓名の五十音順に並んでいます。

一般向けの本のうち、絵本ガイドや読み語りに関する本、育児や赤ちゃんの名付けに関する本は、一般書架ではなく児童エリアにあるので、これらの本を探すときには注意してください。これらの本に限らず、児童エリアの本だからといって子どもだけが読む本ではないし、実際に絵本好きな大人も多いです。図書館の分類は本を探しやすくするためのもので、読者としては分類の垣根を気にせずいろいろな本を自由に手に取りたいです。

§ 一般書架

一般書架は見出しが細かく、本が探しやすいです。例えば、医学の内科の本は「糖尿病」「花粉症・アレルギー」「痛風・リウマチ」「うつ病」「認知症・アルツハイマー」等々…と、具体的な病名で見出しがついているのでわかりやすい。医学や家事関連の棚は、他の図書館でも比較的細かく分類してくれていることが多いですが、興本図書館では、他の図書館ではそれほど細かい見出しをつけていない福祉の棚なども、「福祉全般」「障害者福祉」「介護方法」「介護体験」といったように、わかりやすい見出しをつけてくれています。

日本の小説は著者姓名の五十音順で並んでいます。但し、複数作家による作品集は五十音の並びの先頭の棚の裏側にまとめておいてあります。外国の小説は、「中国文学」「英米文学」「ドイツ文学」といったように言語別に分類したうえで、著者姓名五十音順に並んでいます。

パソコン関連の本は、一般的な図書館の分類だと、パソコンソフトに関する本は「007 情報科学」、インターネットに関する本は「547 電気通信」といったように、別の分類になってしまうのですが、興本図書館では、雑誌ラックの裏にまとめてあります。パソコン関連本内でも「パソコン全般」「ウィンドウズ」「パソコン辞典」「インターネット」「SNS」「デジタルカメラ」「ソフトウェア」「スマートフォン」「マッキントッシュ」と、図書館分類用語ではなく一般になじみのある用語で分類していてわかりやすいです。

奥の通路わきには「ビジネスコーナー」があり、「起業」「就職・転職」「副業」「資格」「ビジネス関係辞典」という項目で本を分類しています。ビジネス本コーナーを設置している図書館は多いですが、「副業」という項目を立てているところは珍しい。でも、最初に就職した会社の正社員として定年まで働き続けることが当たり前ではなくなった時代、「起業」「就職・転職」以外の選択肢として「副業」もあって当然で、そんな時代に対応した項目だと思います。

ビジネス関連では、足立区立図書館全館で行っているユニークな活動として、図書館に「ビジネス相談箱」を設置し、相談内容を書いた用紙を入れるとあだち産業センターに回送されて対応するというものがあります。興本図書館では、ビジネスコーナー対面のビジネス関連チラシのラックにぶら下がるかたちで相談箱が設置されています。チラシで紹介されている区や都のビジネス支援サービスとともに活用したいです。

§ 読書のきっかけを作る工夫いろいろ

興本図書館では、本の紹介となる掲示物や本を次々と読みたくなる配布物で、次に何を読んでみようかなというときのヒントを教えてくれます。

例えば、興本図書館の新聞ラックの脇にある「多読倶楽部」。ここでは、畠中恵さんのしゃばけシリーズ、佐伯泰英さんの居眠り磐音江戸双紙シリーズ、小路幸也さんの東京バンドワゴンシリーズなど、人気シリーズのブックリストが配布されています。図書館の場合、人気作家だからといって1館で全作品を所蔵しているとは限らないし、シリーズが揃っていても他の人が借りて棚にないことがある。更にシリーズによっては、それがシリーズであることやシリーズ何作目になるのか表紙に書いてないものもあり、こうなるとどういう順番で読んだらいいのかわからない。そんなときにこうしたブックリストがあると助かるし、東京の図書館を制覇したくなった私と同様、長いシリーズの存在を教えられると制覇したくなる人もいるのでは。

児童向けにも同様のものがあり、「こども読破シート」と題して、ハリーポッターや精霊の守り人シリーズのブックリストを配布しています。「多読倶楽部」は小説だけですが、「こども読破シート」は読み物だけでなく、ちしきの本のシリーズのブックリストもあり、お子さんの興味に合うシリーズを選ぶことができます。

また、館内の柱に新聞書評が貼られており、よく見ると書評欄に出てくる書名に「◎」「×」といった印がついています。これは足立区立図書館での所蔵状況を表したもので、「◎」は所蔵しているので予約・貸出が可能、「×」は所蔵なしを意味しています。図書館での所蔵状況は、検索機で調べれば利用者でもわかることですが、書評を読んだ時点で所蔵の有無がわかると、「そのうち読んでみようかな」くらいの気持ちが「では読んでみよう」に上がります。そうやって調子に乗って次々予約すると、思わぬ時に一気に届いて苦しむときもありますが(笑)。

鉄道駅から遠い住宅地のなかという立地から、来館するのは周辺にお住いのかたがほとんどなのでしょう、混みすぎることなくのんびり読書ができる空間です。「多読倶楽部」や「こども読破シート」も、そんな風に本の世界に浸りやすい環境から生まれたのかもしれません。来館者数に対して座席も多く、じっくり読書できる図書館です。

足立区立興本図書館 データ

住所東京都足立区興野1-18-38 興本地域学習センター1階 →大きい地図を開く
Tel03-3889-0370
開館時間9:00~20:00
定休日月末日(土・日曜・祝日の場合は開館し、直前の金曜に休館)
毎月1回施設点検日
12月28日~1月4日
最寄駅日暮里舎人ライナー 高野駅から徒歩21分
東武伊勢崎線 西新井駅から徒歩26分
最寄バス停「興本センター前」停留所から徒歩4分
東武バス 北01(北千住駅~西新井大師)
「本木二丁目」停留所から徒歩7分
東武バス 北02・03(北千住駅~西新井大師)
駐輪場建物入口手前から左奥にかけて駐輪場あり
駐車場建物東側に一般用駐車場8台分、障害者用駐車場1台分あり
備考Facebookページあり
所蔵資料
図書所蔵数2015/03/31現在 74,843冊 出典『足立区の図書館 平成28年』
漫画児童エリアの分類72(絵画)の棚に『はだしのゲン』あり
外国語新聞The Japan News(英語)、日本新華僑報(中国語)あり
外国語雑誌なし
外国語図書なし
外国語児童書なし
外国語絵本英語絵本が約30冊、ハングル絵本が約10冊、日英併記絵本が約70冊、中国語・ハングル・日本語併記絵本が3冊、日仏併記絵本が1冊あり(数字は開架の冊数)
音声資料
CDカセットレコード
なしなしなし

試聴設備なし
映像資料
DVDビデオLD
なしなしなし
※ DVD・ビデオは広報DVD・ビデオを除いた市販ビデオ・DVDの有無を表しています
視聴設備なし
資料のリサイクル興本センター1階ロビーに古本の授受と除籍雑誌の提供をするコーナーを常設で設置。除籍雑誌は1人2冊まで。
設備
検索機3台(キー入力機1台、タッチパネル入力機2台)
検索結果印刷機能あり
資料の複写カウンターから書架エリアへ入る手前左にセルフ式コピー機あり。B5・A4・B4・A3モノクロ10円。
ブックポスト建物入口の左から入口裏に回ったところにブックポストあり。開館中の使用については明記なし。
自動貸出機なし
自動返却機なし
セルフ予約受取なし
座席数一般用81席、児童用30席
児童用椅子席3席
児童用机席20席
テラス(椅子)12席
テラス(テーブル)8席
雑誌コーナー(椅子)12席
パソコン専用席(机)2席
車椅子優先席(机)1席
新聞・大型本優先席(机)1席
椅子席25席
机席20席
飲食設備施設受付手前左に飲料自販機2台あり
ネット閲覧PCカウンターから書架エリアに入る手前左にネット閲覧PC1台あり。30分ごとの区切り(x :00~x:30、x:30~y:00)を1回として利用する仕組みで、次に待っている人がいなければ延長可能。利用は19:30まで。
データベース・CD-ROM閲覧なし
持参PC利用パソコン専用席2席で持参PCの使用可能。電源なし。座席利用にはカウンター申込が必要で、9時からの2時間区切りの時間枠(9:00~11:00、11:00~13:00等)を利用する仕組み。パソコン席そばの説明にはパソコン席の利用は1日1回までと書いてありますが、カウンターで聞いたところ次の予約がなければ次の時間枠の延長利用も可能だそうです。
LAN接続なし。建物ロビー付近はソフトバンクwifiが入りますが、図書館エリアでは入りません。
その他設備1階施設受付手前にAEDあり
児童用資料・設備等
紙芝居あり
布絵本なし
児童向け視聴覚資料なし
おはなし会0歳~1歳半向けおはなし会が月2回、1歳半~3歳向けおはなし会が月2回、子ども向けおはなし会が週1回+月1回あり
靴脱ぎスペース書架エリア入ってすぐ左の窓際に絨毯敷きの靴脱ぎスペースあり
授乳室なし
オムツ交換台カウンター前の誰でもトイレ内にオムツ交換台あり
児童用トイレなし
バリアフリー
障害者用駐車場建物東側に障害者用駐車場1台分あり
エレベーター建物1階にある図書館です
車椅子用閲覧席大型本棚と通路の間の柱脇に車椅子用閲覧席1席あり
誰でもトイレカウンター向かいにある男女トイレの間に誰でもトイレあり
大活字本書架が途中で左に曲がる角付近の棚(17番)に大活字本あり
視覚障害者向け資料今日の新聞のラックに『広報東京都 点字版』『都議会だより 点字版』あり
拡大読書器・老眼鏡カウンターに携帯型拡大鏡あり
対面朗読室なし

足立区立興本図書館 カレンダー

興本図書館は、改修工事のため、2017(平成29)年5月31日から2018(平成30)年3月まで休館します。
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