サイトイメージ

東京図書館制覇!

東京23区の区立図書館246館を全て制覇(訪問)しました!これからしばらくは古い情報を確認しなおして最新情報に更新していきます。その後、都立図書館→国立国会図書館と制覇していきたいと思います。

CurrentIcon 「くだものだもの。」

―2008年8月15日から9月21日までの特集
visit:2008/09/21

篠崎図書館の特集コーナーは、入口入って左の棚の背面を利用した場所です。2008年8月15日から9月21日までの特集テーマは「くだものだもの。」。実りの秋にふさわしいテーマですね。

篠崎付近は駅から離れると結構緑の多いところで、篠崎駅から鹿骨コミュニティ図書館(篠崎駅から徒歩30分弱かかりますが、篠崎駅が最寄り駅です)まで歩いた際にも、畑がたくさんあったんですよね。マンション・アパートではなく、庭のある家に住んでいる人も篠崎辺りには多いのかも。庭や、もちろんマンション・アパートのベランダなどでも、果物を育てたりできたらいいですよね。

特集コーナーに展示されていた『育てて味わう!まるごとベリー』には、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリーなどの果物のレシピから育て方まで掲載されています。自分で作った果物を収穫して食べるなんて素敵だなと憧れてしまいますが、いかんせん私は初心者向きのパンジーでさえ枯らしてしまうほど園芸が下手なので、ここは憧れるだけにしておきます(笑)。

果物がタイトルに入っている小説も展示されています。野中ともその『チェリー』、馳星周『マンゴー・レイン』といった最近の作品から、室生犀星『杏っ子』まで。私、恥ずかしながら、ここで見るまで室生犀星が小説も書いていたって知りませんでした。

マーシャ・メヘラーンという女性の書いた『柘榴のスープ』という小説も面白かったですね。表紙も素敵です。たぶん、短編の連作という形をとっていると思うのですが、各編の冒頭に料理レシピがついているんです。もちろんその中には、本のタイトルのレシピも含まれています。びっくりしたことに、それらのレシピの中に「偏頭痛薬」というレシピがあって、ナツメグパウダーとカルダモンパウダーとクローブパウダーを小さじ1ずつかきまぜてお湯で飲むというもの。これで本当に偏頭痛に効くのでしょうか。私自身は偏頭痛が起きることがほとんどないので試せないのですが、もし興味がある方は私のこの簡略な説明ではなく、この本の実際のレシピを確認してみてくださいね。

この他に展示本の中で面白かったのは、野坂昭如の『最後の林檎』。ネット上で連載していたものを単行本化したものだそうですが、毎回一つのキーワードについて「たとえば~(その回のキーワード)というようなものについていうならば」で始まる小文を綴る形なんです。2001年秋から1年間の連載で、キーワードは「鈴木宗男」「狂牛病」といった当時を思わせる言葉から、「本」「マスコミ」「玉」といった普遍的(?)な言葉までいろいろ。「ロケットスタート」の回の文には、確かに実際のロケット発射はゆっくり地表を離れていくなと思ったり、笑えるけれど鋭いところをずばりと突く野坂さんの文章を楽しめます。

こうして果物に関する本をいろいろと見てみると、果物って実用的に楽しまれるだけでなく、比喩として使われることもとても多いですよね。この実りの季節、果物を食べて楽しんでいる人も多いと思いますが、文学でも果物を楽しみたいところです。

Copyright(c) 東京図書館制覇! All Rights Reserved.